失われた20年が終わり2010年になった。 次の10年に日本がどうなるかはっきりは分からないが、 高等教育機関に関しては、財政の逼迫や少子化、定年延長など 常勤ポストを見つける前の若手研究者にとって暗い話題ばかりが目立つ。 いろいろと改革を進めなければいけないことは間違いないが 昨年の事業仕分けで行われた文部科学省の役人と大学教官の議論を見ても 文科省に日本の高等教育を立ち直らせることは難しいだろう。 人生を文科省に委ねるリスクはますます大きくなり、 優秀な人はどんどん民間企業に進むと同時に、 アカデミックに残る人の海外流出も進むのは間違いない。 そこでアカデミックに残りたい人のために、 純粋な日本人がアメリカで常勤ポストにつくための経路を考えてみる。 学歴で分けると主に以下の3通りが考えられる。 A. 学部(米国)→ 博士(米国) → [PD(米国) →] 常勤ポスト(米国) B. 学部