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書評に関するmamotenaのブックマーク (11)

  • なぜE=mc^2なのか? 著:ブライアン コックス,ジェフ フォーショー

    E=mc^2 アインシュタインが定義した、この世でもっとも有名で美しい公式だ。 だが、エネルギーは質量に光速をかけた2乗に等しいと言われても、じゃなぜそうなるのかと ちゃんと説明できる人はそうそういないだろう。 書ではそのあたりを、素人でもわかりやすいように極力計算式を省き、簡素で適切な例えで 空間、時間、光速、相対性理論、時空など、上記の公式に必要な知識をはじめから丁寧に解説してくれる。 計算式が省かれているといっても、最低限でありまったく出てこないわけでないがわからなければ飛ばしても問題ない。 3.11の大災害で原子炉が爆発し、悪い意味で核エネルギーに注目が集まっている。 原子力発電にはあのようなリスクやデメリットがあるのに、何故それが利用されているのか? その答えも書を読み、E=mc^2が理解できれば納得できるだろう。 今回の災害では電力会社のずさんな管理がもっともの原因であるが

  • はやぶさ 不死身の探査機と宇宙研の物語(著:吉田武) - 幻冬舎

    祝日が無い6月は連休のある5月の次の月ということと梅雨の時期と相まって、なにも楽しみが無く々とした月ではあるが、2010年の6月は忘れられない月になりそうだ。 そう、6月の13日に小惑星探査機「はやぶさ」が7年以上にわたる苦難のミッションの最後の試練に挑むべく地球に帰ってくるのだ。 書は2006年に書かれているので、はやぶさが小惑星イトカワへ着陸し帰還を開始するまでとなっている。 それに加えはやぶさのミッションだけでなく日の宇宙開発の歴史も、小惑星イトカワの名前の元となった糸川英夫を中心に綴られている。 日の宇宙開発がどれだけ低予算で行われているかや、人との繋がりを大切にした開発の成果は日技術力の高さを素人でもわかりやすく確認できる内容となっている。 しかし、この技術力の高さや偉業の意味をちゃんと理解している日人は少ない。 不況が続く昨今、国家予算を抑えるべく行われている仕分

  • 【書評】ツールへの道(著:今中大介) - 未知谷

    元プロロードレーサー、イマナキャ大介選手(向こうではこう発音するらしいw)がサイクリングレース最高峰、 ツール・ド・フランスに挑戦するまでの3年間を綴った一冊。 内容は日ごとの日記形式で書かれており、当時所属していたシマノへのレポートを元にしている模様。 決して読みやすいとはいい難いが、チームメイトとのやり取りや、レース中の心境がリアルに伝わってきた。 ロード初心者としては乗り方や、トレーニングの解説を読みたかったが、そういった内容はほとんど無かった。 しかし、各章に終わりにある、奥さんの手記が意外におもしろく、いいアクセントになっている。 既にロードに乗っている方はもちろん、興味がある方は一読の価値あり。

  • 【書評】エッジ(著:鈴木光司) - 角川書店

    当たり前の日常が当たり前と感じるのは何故だろう? 朝、太陽が昇って、鳥がさえずりはじめ、目覚ましがなり、朝のコーヒーを飲み会社に行く。 昼は同僚とランチ、残業をして会社を出るころには既に太陽は沈み月が顔を見せ、空には無数の星が輝いている。 家に着くと鍵を取り出して扉を開け、シャワーを浴びてご飯をべ、そして眠りに付く。 日常はそんな当たり前のことの繰り返し・・・だが、眠りに付いたあとまた太陽が昇るという確証はあるだろうか? 物語は失踪事件が発端となって日常が崩れ始める。 そして当たり前が当たり前でなくなったと気付いた時には既に世界は崩壊しようとしていた・・・。 世界の七不思議とか、生命の誕生、物理の法則とそれとリンクする数学の定理などをうまくからめて ある事をきっかけとした世界が終末へと向かう過程をスリリングに書いた一冊。 日版2012といったところ(ハリウッド映画の2012は観てないけ

  • 【書評】一般システム思考入門(著:ジェラルド・M・ワインバーグ) - 紀伊國屋書店

    人の思考には限界がある。何故なら脳は有限だから。 しかし、宇宙は無限に広がっている。 では、宇宙の事をすべて知るのは不可能なのであろうか? 否。 その昔、ニュートンは電卓もコンピューターも無い時代にかなり正確に天体の運動を計算した。 何故それが可能であったか・・・その秘密は単純化にある。 書では物事を理解するための思考法について書かれている。 一般とは一般的に通用するという意味と、学者や技師だけでなく一般の人という意味も含まれていると著者は述べており、 内容にはジョークも含まれており、硬くならないように配慮されている。。 "生きるということは知ることである"というが、効率よく、そして正確に物事を理解するには思考法が必須であろう。 書はまさに生きるための一冊といっていいだろう。

  • 【書評】神々のプロムナード(著:鈴木光司) - 講談社

    プロムナード (Promenade) とは、フランス語で「散歩」あるいは「散歩の場所」(散歩道・遊歩道)を意味する語。ここから転じて異なる分野で異なる意味で用いられているため詳細はそれぞれの節で記す。 プロムナード - Wikipedia から引用 宗教を扱った作品だが作者があとがきで書いているように、時期的にオウム事件と重なってしまい 思いついたアイデアが書けなかったそうだ。 それもあってか無難な内容になっている。 事件は主人公の親友が失踪後に連絡をよこすところからはじまる。 親友からの連絡をヒントに親友のとともに伊豆に向かった主人公達が見つけたものは 空き家になった元宗教団体の施設だった。 時を同じくして親友がファンであった女性タレントも失踪していることがわかる。 彼女はこの宗教団体が主催するタレントオーディション出身者だったのだ。 主人公は二人の関係と宗教団体との関わりなどから失踪

  • 【書評】平成経済20年史(著:紺谷典子) - 幻冬舎

    バブル崩壊後の日経済を著者の主観で追った。 女性らしく、ノーパンしゃぶしゃぶや保険扶養者の2号だとか変なところに突っ込みが。 そして基的には自民党の政策批判、特に郵政民営化について多くのページを割いている。 それなのに、政策批判をする上で著者は自信が国民新党の副代表であったことを隠している。 これはフェアではないだろう。 読者はポジショントークだということを前提に読んだほうがいい。 国民新党代表の亀井氏は公共事業を推進するなど当時の自民党の政策と正反対の主張をしているからだ。 ただし、書にも書いているように緊縮政策を取った自民党が正しいとは私も思えないのではあるが。 また、経済20年史といいつつも客観的なデータを用いた分析というより、著者が聞いた噂など ソースが明示されない、~らしいなどと読んでいるほうも判断が付かない曖昧な表現が気になった。 なのでとても読みにくく内容があまり頭に

  • 【書評】臆病者のための株入門 (著:橘 玲) - 文春新書

    株取引や金融商品の現実が非常に良くわかる良書。 当たり前だが儲け話を他人に話す馬鹿はおらず(なぜなら儲け話で自分が儲ければいいのだから) 儲け話を話す人間は話す相手をカモとしてしか見ていない。 そんな当たり前の話がわかっていない人間が資産運用をしているのが現実である。 そして書にはさらにこう書いてある"そんなカモがいるからこそ儲けが出るのだ"と。 そういった根的な話を難しい話を抜きに痛快に教えてくれる書は資産運用に興味はあるけど 何からはじめればいいかわからない人にオススメである。 参考文献として名著も紹介されているので格的に取り組みたい人は続いてそれを読むのもいいだろう。

  • 【書評】ループ(著:鈴木 光司) - 角川書店

    10年ぶりくらいにリング・らせんに続く完結編ループを読んだ。 発売当時リング・らせんが映画化され、テレビ画面から出てくる貞子に衝撃を受けた人も多いと思う。 リング・らせんはテレビドラマや映画では映像や演出にインパクトを与えるためかホラー作品として作られているが 原作ではどちらかというと、オカルティックな事象を科学的検知から解明しようとしており 一週間で死ぬという"ビデオの呪い"もリングウィルスという科学的な答えを出している。 ただし、貞子の能力や出生については非科学的な部分があった。 そして、前作に残っていた非科学的な部分を科学的な答えを提示したのがループなのだ。 その答えについては賛否両論あるようだが、ホラーではないという指摘が多い。 しかし、このシリーズは最初からホラーではないためとんだ的外れな指摘だ。 呪いや超能力、死者からのメッセージといったオカルティックな事象に 科学的な説明を提

  • 【書評】エール(著者:鈴木光司) - 徳間書店

    リングシリーズでお馴染みの鈴木光司による初の恋愛小説・・・と帯には書いてある。 順風満帆に生きてきたが結婚に失敗した女性編集者と、落ちこぼれから一流の格闘家になった男の恋のお話。 冒頭、女性編集者の「気で闘ったことがあるのだろうか」という自分への問いかけからはじまる。 のわりに、物語の中で何かにぶつかるわけでもなく文字通り格闘家が闘う。 特に主人公二人に困難がぶつかるわけでもなく淡々と話が進んでいくのであっさりしている。 女性編集者も問いかけておきながら夫から逃げてばかり、何も変わらないし。 各章が別々に発表されているようで、全体の繋がりもうまくいってない感じがした。 要はクライマックスの闘いの前のあの台詞を書きたかっただけじゃ~ないか? そしてその闘いの最後には最悪のオチが待っていて、なんとも後味が悪い・・・。 それが鈴木流の恋愛小説といえばらしいのかなとは思う。 ま、読みやすくて

  • 【書評】ロボットとは何か(著;石黒 浩) - 講談社

    僕が大好きな映画「アンドリューNDR114」では、主人公のアンドロイドが自我に目覚め 人間になろうと努力し、300年かけて人間として認められる。 そして観客は主人公の目を通し物語を追うことで”人間とは何か”と深く考えさせられるのだ。 書でも”ロボットとは何か”と題してはいるが、人間のようなロボットを作る研究過程で まずは”人間とは何か”ということを追求しなければなかったと書かれている。 ロボットを作ることを通して普段意識しない人間らしさというものがわかってくるのだそうだ。 ロボットがロボットとして動いている場合は気にならないが 徐々に人間に似せていくとある時点で人はとても不気味に感じるのだという。 これを”不気味の谷”(人間の近さを横軸、親近感を縦軸に置いたグラフを書くと谷ができる)という。 人間に近ければ近いほど少しでも人間らしさがかけるとかなり気になるというわけだ。 逆にいうとそれは

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