「開発生産性が上がる現場と下がる現場で2極化が進んでいる」――。アビームコンサルティングの安藤裕介P&T DigitalビジネスユニットITMSセクターダイレクターはコロナ禍におけるシステム開発の状況をこう指摘する。 コロナ禍で多くの開発チームがテレワークに移行した。急な在宅勤務で戸惑ったエンジニアもいただろう。最近の開発体制ではコミュニケーションやコラボレーションを重視するだけになおさらである。テレワークだとどうしても対面に比べて密なコミュニケーションを取りにくく、開発生産性が下がりやすい。 ところがコロナ禍の緊急事態に対応するため、新システムの短納期開発を求められるケースがある。普段なら数カ月をかけて開発する新システムを、数週間や数日といった短納期で作らなければならない。 その要請に応えるべく、テレワークでアジャイル開発を行うチームの中には、試行錯誤によって改善を繰り返し開発生産性を高