はじめに 本記事はLinux Advent Calenda 2018の最終日、25日目の記事です。 ここ数年、一つないし複数のプロセスから成るアプリをコンテナと呼ばれるサンドボックス上で動かすのが流行っています。このときアプリを動かす実行環境のことをコンテナランタイムと呼びます。このコンテナランタイムには例えば次のようなものがあります。 runC: アプリをそれぞれ別々のnamespace上で実行。カーネルは全アプリで共有。世間的に「コンテナ」というと今はだいたいこれを指す Kata Containers: アプリを個々のアプリ専用VM上で実行 gVisor: アプリをユーザ空間で独自実装されたLinuxカーネルのサブセット上で実行 本記事は最近筆者が気になっているlinuxdというコンテナランタイムについて簡単に紹介したいと思います。 何がどう"謎"なのか タイトルに「謎の」と書いている