stan開発者の一員であるBetancourtさんを招いたTokyo.stanを聴きにいきました。 Michael Betancourt's Stan Lectureを開催しました - StatModeling Memorandum 自分はstanを余り使いこなせていないのですが、主にアルゴリズムと実装に関する感想を書きます。 HMCの説明をされている中で推定されるべき事後分布の関数の等高線を回るようにサンプルしているという説明が非常に明快でした。事後分布の勾配である"重力"に対して直交する方向に運動量が存在すれば分布の極大値にとどまらずにその周囲を回るようにサンプリングがされます。ニュートン力学そのものです。 赤が勾配、青が運動量 最適化問題は山を登るか(下る)ような勾配系の問題としてイメージできますが、MCMCは分布を推定するので相空間を等エネルギー面に沿ってぐるぐる回るハミルトン系の