検索エンジン「サグール」の開発や産経新聞の双方向ニュースサイト「iza!」の構築を手がけた「チームラボ」。技術開発型ベンチャーの同社を率いるのが、社長の猪子寿之氏だ。東京大学工学部卒業、同大学大学院に進んだという学歴を持つ猪子氏だが、インタビューにざっくばらんに答える様子は、偏差値エリートというより、むしろ幕末の志士を思わせるおおらかさと情熱、タダ者ではない雰囲気を漂わせていた。ネットが本格的に普及し始めて10年。今注目を集めるネット企業トップにインターネットとの出会いなどについて、話を聞いた。 テレビの大ニュースより、身近な人の悩みのほうが大切 ――猪子社長がインターネットを関わるようになったきっかけを教えてください。 「中学生くらいから、テレビや新聞などの大手メディアに対して違和感を感じていた」と語る猪子氏 中学生くらいから、テレビや新聞などの大手メディアに対して違和感を感じていたんで