さて、今回も前回(この本読んだ? 2007年注目の科学ノンフィクション(前編))に引き続き、今年筆者が読んだ科学ノンフィクションの中から気になったものを紹介していきたい。 今回取り上げるのは以下の7冊だ。 人の意識とはいったい何なのか。人間はどうやってものを考えているのか。自由意志は存在するのか、それとも、生まれたときにその人の性格や才能はもう決まっているのか。等々、人間は自分のことについて、まだまだ分からないことがたくさんある。 脳や遺伝子の研究が進むにつれ、この何十年かで分かったことはたくさんあるが、それ以上に分からないことは、それこそ山ほどある。だからこそ、このジャンルの研究は常に難解で、おもしろい。 『赤を見る』は、人間の意識とは何かについて、単純なようでいて複雑な、そして哲学的でもある命題「赤い色を見る」という行為をもとに考察をすすめた本。意識について考えるということが、いかなる
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