勉強したいと思っていた般若心経。難解だということでなかなか手を出せずにいましたが、とても解りやすい本があると教えていただき、即購入。年末年始のお休みに読みました。 はじめての般若心経。シンプルで、よくできた物語のようなお経だという印象を受けました。般若心経といえば、観音菩薩が登場して教理を展開 する中心部分を勉強するのが通常のようです。この割田剛雄氏の本では、お釈迦様が弟子たちを連れて霊鷲山(りょうじゅせん)に説法に向かう序文から始まり、よ く知られた教理部分を挟んで釈迦が観音の説法を褒め称え、全員でマントラを唱えながら法悦に至る結びのエピソードで終わります。般若心経という教本が、ドラマチックな展開を伴なう深い考察で構成された哲学的な内容ゆえに、広く永く読誦されているのだなと納得しました。 ヨーガとは何か、を説いているヨーガ行者のバイブルである「ヨーガ・スートラ」は、仏教に深い影響を受けて