LCDモニタや小型CRTモニタのジャンク品が多く出まわるようになってきていますが、自作のマイコンボードにそれらを接続して活用してみたいと思うことがよくあると思います。 何年か前、たった1個のPIC(16C84)だけでテレビに画像を出力するという製作記事がありました。その記事を目にしたときは、目からうろこが落ちるような印象を受けた覚えがあります。チープなワンチップマイコンでビデオ信号を合成しようというのは、とても興味深い試みといえます。 しかし、それを実際のシステムに応用することは非現実的といえます。なぜなら、ビデオ信号の合成にほとんどの時間を取られるので、必要な処理を十分に行うことができなくなってしまうからです。また、任意の図形や文字を表示することさえ不可能で、表示できるのは単純な模様やそれに類する物に限られます。そのため、このテクニックの応用例は凝った物でもオシロスコープもどきがせいぜい