-過去ログ- ■ 韓国の宇宙開発史#11 -2012年10月28日(日)22時54分 韓国のロケット開発は、有り物の固体ロケットを継ぎ接ぎしたKSR-IおよびIIの世代から、12.5トン級の大推力液体エンジンを用いたKSR-IIIの世代へと、唐突に推移した。 12.5トンエンジンの開発過程には謎が多い。韓国航空宇宙学会の論文にKSR-IIIの名前が現れるのは1999年が最初である。液体エンジンに関しては衝突型インジェクタの初期の研究成果発表がいくつか見られる。2000年はインジェクタと、あと燃焼室の数値解析が現れる。2001年になるとKSR-IIIの機体要素についての発表がいくつか見られる。2002年はKSR-III特集号の有様を呈するが、液体エンジンに関しては最後まで単体燃焼試験に基づく発表は見られなかった。 KARIは燃焼試験設備として恐らく案興試験場にPTA-IとPTA-IIの二種の
-過去ログ- ■ 中国のファミコンクローンハード -2007年3月26日(月)21時19分 秋葉原では500円くらいで、ファミコンのクローン機を買う事ができる。中をバラすと、カートリッジスロットの付いた基盤に、黒い光沢の無い半球状のチップがあることに気付く。カートリッジスロットからの配線は全てこの部品に結ばれ、更にここからビデオ出力とジョイステックポートに線が出ている。他の部品は、ビデオ信号生成用のものを除けば殆ど無い。 この部品の黒く盛り上がったエポキシのモールドをやすりで削っていくと、四角に並んだ金属光沢の点々が現れる。ボンディングワイヤだ。このモールドの下にはシリコンが裸のまま転がっており、ワイヤは基板にはんだ付けされている。要するにこのチップを作ったメーカは、基板にチップを載せモールドして、基板ごと出荷していたのだ。 このチップの素性を窺い知る事は難しい。しかし、あれだけ作っていれ
-過去ログ- ■ アメリカ西海岸の宇宙開発とスーサイド・スカッド#8 -2021年11月20日(土)00時08分 JPLは陸軍の管轄になった。短距離弾道ミサイルコーポラルを完成させると次は固体のサージャントミサイルの開発を始めたが、そこから先、大型弾道ミサイルの開発は他の組織、企業が担当しておりJPLの出る幕は無かった。 1953年、ソ連が水爆実験に成功したと喧伝すると、これを受けて戦略ミサイル評価委員会、いわゆるティーポット委員会はアトラス大陸間弾道弾の開発を最優先とする事に決め、コンベア社を監督するためにサイモン・ラモとディーン・ウルドリッジの会社に任せることに決めた。後のTRW社だ。 JPLは1954年、マリナの次の次の代のマネージャ、ビル・ピッカリング(William Hayward Pickering)の代になって宇宙開発の夢を取り戻した。同年ピッカリングは国際地球観測年に衛星を
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