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ブックマーク / temcee.hatenablog.com (7)

  • あの頃、僕たちはiPhoneもAndroidもぶっ潰したかったんだ - WICの中から

    それはそれは昔の話、iPhone一辺倒だったスマートフォン市場にAndroid機が挑戦を始めた頃の話。携帯とPCの垣根が揺らぎだし、PCのうち「消費者」的な機能が携帯へと輸入され始めていた。その流れを受けて某社ではAndroidでも、もちろんiOSでもない新たな勢力を打ち上げようと、あるプロジェクトが動いていた。 携帯にPC的な機能を付与するのではなく、PCを携帯的な使い勝手にすれば…。 その製品思想を元に、PCCPUを保有しWindowsとSymbian(いわゆるガラケーのOS)の両方のOSが動く、デュアルOS携帯電話の開発が始まった。PCの開発部隊に所属していた若き日の僕は、唐突にこのプロジェクトにアサインされた。 迷走する試作機 致命的な問題 超法規的処置 壮絶な人体実験 再起不能(リタイア) 夢の終わり 迷走する試作機 言うまでもなくチャレンジングで無茶な製品企画だった。ソフト・

    あの頃、僕たちはiPhoneもAndroidもぶっ潰したかったんだ - WICの中から
    mangakoji
    mangakoji 2023/03/12
  • 統計的に正しいけど…累積公差計算(二乗和平方根)の基本と限界 - WICの中から

    部品は図面やデータから実体を持ったとき、必ずデータ上の形状からブレが生じます。同じ部品を複数作ったとしたら、このブレは均一ではなく、場所や程度にバラツキも生じます。 なので、どのくらいのブレ・バラツキなら許せるか?を設計側で決めておかなければ部品は作れません。そして、バラツキを吸収するための構造が必要になってきます。 複数部品のバラツキを吸収する構造の検討には、累積公差の計算が用いられます。統計的な考え方が入っているので、理屈屋のメカ設計者が大好きなヤツですね。 今回は簡単な設計問題を元に、累積公差の計算方法と根拠、そして限界についてお話します。 バラツキを理論的に加味した隙間設計 足し合わせでも解決、ただし無駄に大きくなる 部品は公差範囲内で正規分布するという仮定で 分散の加法性 累積公差の限界 累積公差を超える物と、自分の工場を持たない辛み バラツキを理論的に加味した隙間設計 2つの部

    統計的に正しいけど…累積公差計算(二乗和平方根)の基本と限界 - WICの中から
    mangakoji
    mangakoji 2020/09/13
  • 3Dデータがあればモノを作れる時代に、なんで2D図面が必要なの?と思ったときに読む話 - WICの中から

    3Dの形状があれば、正直なところ2D図面が無くともモノは作れます。 stlで吐き出して3Dプリンタに突っ込んでしばらく待てば、見た目は3Dデータ通りのモノが出来上がり!です。 3Dプリンタでなくとも…それこそ樹脂成型品や切削、プレス品だって3Dを元に「一応の」モノが作れるのです! こんな時代になったにもかかわらず、仕事として行う設計には相変わらず2D図面が付いて回ります。3Dを元にして図面を描けるとはいえ、2D図面を真面目に描くと結構な工数がかかります。大物だと白紙から初めて、まともな図面になるまで1日から2日、検図して承認貰おうとすると1週間仕事になることもあります。(図面をどのレベルまで書くかで、このあたりの時間はまちまちですが) 何でそんな頑張って図面描いてるの? と、初めて設計を行う新人さん達から聞かれる前に、思考の整理がてら、図面の意義を書き記しておきます。 何をもって「3Dデー

    3Dデータがあればモノを作れる時代に、なんで2D図面が必要なの?と思ったときに読む話 - WICの中から
    mangakoji
    mangakoji 2020/09/13
    電気のタイミング設計では2の例みたいのが規格で、設計できないのに設計する。なんてことが多い。規格作ったやつの頭カンナで削りたくなる人もいそう
  • ハードウェア開発サイクルにおける設計者のテンション推移 - WICの中から

    ハードウェア製品開発では、開発の進行に従って設計者の業務内容も変わっていきます。CADをクルクルし仕様を練る期間、モノを触っている期間、事務作業に追われる期間。楽しいフェーズもあれば苦しいフェーズもありますね。 移り変わる開発フェーズ、その位置により日々のメンタル・テンションが大きく変わるのは僕だけでしょうか?自分の周りの設計者と話している限り、みな大体同じタイミングでテンションが上がるし、同じタイミングでギスギスします。傾向性があるような気がしてなりません。 開発サイクルの中で自分のテンションがどう上下するのか、それぞれのフェーズの面白み・ツラみをお話しします。 設計者が関わる開発フェーズ 仕様がふわふわしている段階の構想設計 目指すものが見えてから作り込みに入る詳細設計 DVT(Design Verification Test:設計検証試験)が始まる試作初期 販売に向けて製造・性能への

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    mangakoji
    mangakoji 2019/05/31
  • 鉄、身近過ぎるチート金属 - WICの中から

    設計者たるもの、自身が用いる材料の性質をよく知っていなければいけません。そんなわけで最近、大学院を修了して以来ひさしぶりに、鋼鉄材料の勉強をしています。鉄系の材料は、モノづくりをする時にもっともお世話になる金属でしょう。 鉄の勉強をすればするほど、この金属の持つポテンシャルの高さには驚かされます。安い上に、使用環境に応じて対応できるフレキシビリティがあるのです。身近でありふれていている素材ではありますが、皆さんは鉄の凄さをどれくらいご存知でしょうか。 サガフロ2より折れたギュスターヴの剣です。この作品では術を遮断できるということで鉄(金属)がフィーチャーされてましたね。術が使えないギュスターヴ公が、鋼鉄によって返り咲く姿にカタルシスを覚えた人もいるのでは? 古代から現代まで利用され続ける鉄 なぜ鉄は偉大なのか 大量に存在かつ精錬に必要なエネルギーが少ない 合金化により多様な性質を得る 熱処

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    mangakoji
    mangakoji 2018/03/03
  • 川崎重工製のN700系新幹線の亀裂箇所は痺れる設計だった - WICの中から

    川崎重工製の新幹線台車に亀裂が入っていたインシデント、ショッキングな破損画像と「安全神話」が謳われる新幹線の問題ということで、大きく取り上げられています。 川重、事故招きかねず悪質 新幹線の台車亀裂 :日経済新聞 この件で川崎重工が報告書を公開しています。破損部の構造や製造工程、具体的な数値まで載せてあり設計者として読んでいて楽しい報告書なんですが、 問題個所が製造的な観点からしてあまりに厳しい設計に見えたので、ちょいと反応したくなりました。 問題の箇所 プレス加工とは 製造をおろそかにしてはいけない 強度は板厚の3乗で効いてくる 問題の箇所 (引用元:川崎重工説明資料) 問題個所の模式図です。問題の部品はコの字のプレス板材を抱き合わせて、曲げ先端同士で溶接しています。凸部は平面が欲しかったらしく、コの字部品がプレス加工だけで平面を出せなかったところを、削ってつじつま合わせをしたというこ

    川崎重工製のN700系新幹線の亀裂箇所は痺れる設計だった - WICの中から
    mangakoji
    mangakoji 2018/03/03
    これでも社内の規格余裕は満足してるんだろうな。見るだけで胃が痛くなる
  • 職場に風邪が蔓延しつつある恐怖 - WICの中から

    職場のマスク密度が一段と増えてきた。耳を澄ませば咳の声、朝イチに受け取る電話は体調不良のお休み連絡、間違いなく職場に風邪が蔓延しつつある。 年末のこの時期は特に風邪が流行りやすい。連日の忘年会で体が弱り、年末納期のお仕事に間に合わせるために業務密度は上がり、気温が急下降する。その上、首都圏に勤務する僕などは満員電車による驚異的な病原菌拡散効果も受けている。これほど病気しやすい環境があるだろうか。公衆衛生が発達していても、これでは何の意味も無い。 「あすは休みます。」年末までの最重要タスクを済ませた同僚が、今日の帰り際に宣言した。口にはマスク、手には風邪薬……満身創痍の有様で、平時ならば自他両方のために休むべきだと言い聞かせるような状態だ。しかしそう言う事は出来ない。僕らは設計者で、そのデータを細部まで説明出来るのは設計した人だけだからだ。設計者でなくては分からない計上、寸法というのはどう

    職場に風邪が蔓延しつつある恐怖 - WICの中から
    mangakoji
    mangakoji 2016/12/16
    まあ。あるよね
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