数々の人気番組を手がけてきた放送作家・たむらようこさん。20年前に従業員が女性だけの放送作家オフィスを設立して、男社会のテレビ業界に一石を投じ続けてきたたむらさんが、テレビではたらく女たちのリアルをありのままにお伝えします。 「お母さんの家庭料理が文句なくうまいとは思わない。失敗マルコゲハンバーグもあれば、うっすい味噌汁のときもある。魚が生焼けだったり、弁当箱の蓋を開けたら、ツーン食えん! ということもある。『お母さん』に象徴される家庭料理に過剰な期待をするのが重いし、時代遅れ……云々(うんぬん)」 その日も彼女は、絶好調で飛ばしまくっていた。我が愛しの「自称クソフェミ」津田環プロデューサー(「テレビ業界も賢く物申せる女ほど、冷や飯を食わされる?」参照)。物申している相手は、ファミリーマートの総菜シリーズ「お母さん食堂」。折しも女子高生3人が「お母さん=料理という役割の押し付けを助長してい