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ブックマーク / www.brh.co.jp (3)

  • Special Story 花のゆりかごと空飛ぶ花粉 ─ イチジクとイチジクコバチの共進化

    世界中に750 種もあるイチジクには,それぞれ送紛者となるイチジクコバチがいます。形態と生態の観察から,その見事な共生の仕組みが知られていますが,最近ではDNAでそれぞれの系統を調べることで,お互いに関係しながら多様化してきたことがわかってきました。……共進化です。生命誌研究館では,オサムシ・プロジェクトに続く第二弾として,外部の研究者やアマチュアの方たちとネットワークを作り,世界中からサンプルを集めて解析しています。DNAで探るとともに,形態的,生態的な研究を総合したこの研究から何がわかってくるのでしょうか? 期待が膨らみます。 イチジクの最大の特徴は,いつ花が咲いたのかわからないうちに熟している「果実」にある。当は,その部分を「果実」と呼ぶのは適当ではない。イチジクの「果実」を半分に割ると,中にたくさんの小さな粒が詰まっていて,その一つ一つが内側に細長い柄でつながっている。じつはこの

    Special Story 花のゆりかごと空飛ぶ花粉 ─ イチジクとイチジクコバチの共進化
    mangakoji
    mangakoji 2019/05/04
    “―なんと洒落た運び手!――,そこから花粉を取り出して授粉すると同時に,その花の雌しべの先から産卵管を差し込んで卵を産む。幼虫はここにできる種子を食べて育つのだ。同じ花のうの中でも,雌しべの長さに違い
  • イチジク属植物とイチジクコバチの共生関係を脅かすハエ類

    イチジク属植物とイチジクコバチは、授粉と産卵によって互いに必須となり、「1種対1種」(例外ある)という種特異性の高い相利共生関係を構築しています。例えば、イヌビワというイチジクの種にイヌビワコバチが、ハマイヌビワにハマイヌビワコバチがそれぞれ送粉し、また、同時にそれぞれの種の花嚢に卵を産み、コバチ自身の子供がその花嚢中で育ちます。花嚢中で一生を送るコバチにとって、その花嚢は外敵から自分を守る楽園のようにも見えます。しかし、その楽園はハエ類に占拠されつつ、イチジク属植物とイチジクコバチの共生関係もが脅かされています。 先週水曜日(7月3日)から一週間沖縄でイチジク属植物とコバチの材料収集に出かけてきました。沖縄での採集はこれまで数回行ってきたが、回を追ってハエ類に寄生されるイチジクの花嚢の割合が増えているように思います。今回はイヌビワ、ハマイヌビワとホソバムクイヌビワの花嚢が非常に高い割合で

    イチジク属植物とイチジクコバチの共生関係を脅かすハエ類
    mangakoji
    mangakoji 2019/05/04
  • 【ネアンデルタール人のDNAが語るヒトの進化】

    客観性は科学が持つ重要な特徴の一つだが、われわれヒトの進化についてはどうも例外のようで、強い思い込みに真実が歪められてきた苦い思い出が一度ならずある。ヒトがサルから進化したことは渋々認めたとして、その分岐を出来るだけ古い時期の出来事にしたいという気持ちが強く働いていたようだ。 1967年までの古人類学の定説では、チンパンジー、ゴリラ、オランウータンを一つのグループにまとめて、これらの類人猿からヒトの系統が分かれたのは2400万年前に遡るとなっていた。さらに、およそ1000万年前に生存していたラマピテックスこそが、証拠は歯の化石だけにも関わらず、現生人類の直接の祖先であると信じられていた。そのような当時の状況で、ヒトに最も近い類人猿はチンパンジーで、その分岐時期はたったの500万年前だとする分子進化学からの結論(1967年:ウィンセント・サリッチとアラン・ウィルソン)は、古人類学者にとっては

    【ネアンデルタール人のDNAが語るヒトの進化】
    mangakoji
    mangakoji 2015/10/10
    ヨーロッパ人がインディオを滅ぼしたのと同じように、ホモサピエンスの持ち込んだウイルスでネアンデルタール人が滅んだなら、ホモサピエンスが暴力的だった、とはいえないんじゃないかなぁと思う。し、普通かなと
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