現実社会では出会わないような4人が、自分が何者かを伏せたままVR空間上でエイリアンのアバターに身を包んで交流する番組「プロジェクトエイリアン」。 参加者の1人で、他者に恋愛感情や性的感情を抱かない“アロマンティック・アセクシャル”のひつじさん(32歳/仮名)。恋愛を重視する周囲の価値観になじめず自分の生き方につらさを感じる日々を過ごしてきました。VRでの交流を経て、いったい何を感じ取ったのか、取材しました。 (「プロジェクトエイリアン」ディレクター 中村貴洋)
鉄道の駅に設置されているホームドア。転落事故の防止に大きな効果を発揮しますが、都のまとめでは、都内の駅の設置率は、2023年3月現在、半数程度にとどまります。 こうした中、都営地下鉄では2月20日、設置率は100%となりました。最後に設置された押上駅のある浅草線は、5つの事業者による相互直通運転が行われ、ホームドアの設置は鬼門とされてきました。事業者それぞれで経営規模や車両が異なるため、足並みを揃えて高額な整備費用を負担できるかどうかが不透明だったためです。 しかし、今回、当初想定された車両改修コストは740分の1にまで抑えられ、ホームドアの全駅設置が実現しました。その立て役者となったのは2次元コードでした。
ハロウィンの前後、「渋谷に来ないで」。 渋谷区長が出した異例のメッセージ。背景にあるのは、急増する「路上飲み」の存在です。センター街を中心に路上で飲酒する人の姿が目立つ渋谷の夜。ケンカなどのトラブルや散乱するゴミが後を絶たず、ハロウィーンの時期に深刻なトラブルを招く温床になると警戒を強めているのです。 なぜ、渋谷に「路上飲み」が根づいてしまったのか。その理由を求めて「路上飲み」の現場に密着すると、SHIBUYAから世界に広がった誤解が顔をのぞかせていました。 (首都圏局/記者 眞野敏幸) 「渋谷に来ないで」発言の裏に路上飲みの横行 「渋谷に来ないでほしい」。本来、街を訪れる人を歓迎する立場の渋谷区長が出した異例のメッセージが「路上飲み」の現場に密着しようと思ったきっかけでした。区長は9月の会見に続いて、10月には海外メディア向けにもメッセージを出し、地方自治体としては異例の海外発信に踏み切
東京では、広さが50平方メートルほどの小規模な住宅が増え続けています。 都内に住みたいというニーズに応えて、もともと1つだった土地を複数に分割して建てられているこうした住宅。一方で、小規模な住宅ラッシュを規制する動きも。 都心の戸建てをめぐるリアルに迫りました。 (首都圏局/不動産のリアル取材班 記者 牧野慎太朗) 私たちが最近、分譲された小規模な戸建てがあると聞いて、訪れたのは江東区北砂です。 最寄り駅から徒歩10分ほどの住宅街の一角に、真新しい3階建ての住宅が3棟建てられていました。住宅を供給した会社によると、ここには古いアパートがあったそうですが、それを取り壊して、150平方メートルほどの敷地を3分割して分譲したそうです。 3分割した理由は、住宅の販売価格を抑えるためでした。 150平方メートルの土地のままだと、土地代だけで1億円を超えてしまいます。 そのため、1棟あたりの敷地面積を
絶滅危惧種に指定されているニホンウナギ。ふ化したばかりのいわば「赤ちゃんの」時期のえさが分からず、シラスウナギの大きさに育ったものを捕まえなくては、養殖が困難なのが現状です。夏バテでウナギが恋しくなる時期を前に、この壁を打ち破って完全養殖の実用化につなげようと、鹿児島大学の研究グループが取り組んだ最新の研究を紹介します。 鹿児島局 記者 堀川雄太郎 映像取材 桑原健史 えさは動物プランクトンのふん!? 日本からおよそ2000キロ離れたマリアナ諸島の周辺海域で生まれるとされるニホンウナギ。ふ化直後の採取が難しく、いわゆるウナギの赤ちゃんが何を食べているのか、これまで研究は困難でした。そこで鹿児島大学水産学部の久米元 准教授らの研究グループが着目したのは、鹿児島湾にすむギンアナゴやウツボ、ハモなどウナギ目の魚です。 7年前から、これらのウナギの仲間たちの「レプトセファルス」と呼ばれる大きさ数十
安倍晋三が率いた自民党最大派閥・安倍派。 安倍の「国葬」を区切りに新体制への移行を目指したが、後任の会長を決めることができず、「安倍派」の名称のまま、トップ不在の体制を続けることとなった。 衆目の一致する後継者が不在の中、派内では、いくつもの思惑が交錯し、せめぎ合いが繰り広げられた。「安倍派」はなぜ、時計の針を進める道を選べなかったのか。(米津絵美、柳生寛吾、馬場勇人) 幻に終わった「塩谷派」 「新しい体制を考えていたが、いろんな意見があり、検討するにはまだ時期尚早だ。無理にやるとおかしな方向に行きかねず、丁寧に時間をかけようという結論に達した」 先月(10月)13日に開かれた安倍派の議員総会。 会長に次ぐナンバー2の会長代理を務める塩谷立は、苦渋の表情で、安倍の後任の会長選びをさらに先送りする意向を表明した。 2週間前の派閥の総会で、「国葬」終了を踏まえ、新体制へ移行する方針を明らかにし
総務省が発表した去年1年間の東京の人口の動きは、男性が「転出超過」となった一方、女性は依然として「転入超過」となっています。女性の東京への転入者のうち、20代前半の人が3割近くを占めています。専門家は「大学を卒業した女性にとって魅力ある職場が地方に少ないことが大きな要因ではないか」と指摘しています。 東京都の転入超過 女性が多く 総務省が1月発表した住民基本台帳に基づく、外国人を含む東京都の「転入超過」は、去年1年間で5433人と、現在の方法で統計を取り始めた2014年以降、最も少なくなりました。 男女別で見ると、男性は、転出者数が転入者数より1344人多く、初めて「転出超過」となりました。 一方、女性は6777人の「転入超過」となり、人数は減っているものの依然として東京に入ってくる人が出て行く人を上回っています。 年代別は 東京に転入してきた女性を年代別に見ると、20歳から24歳が5万8
安倍晋三元総理大臣が凶弾に倒れ、8月8日で1か月。 派閥領袖を突然失った安倍派ではこの間、水面下で幹部による主導権争いが繰り広げられていた。 党内が固唾を飲んで見守る、安倍派の今後の行方を探る。 (森田あゆ美) 総会で決着 安倍元総理が亡くなってから13日目の7月21日。安倍の死後、初めて自民党安倍派の総会が開かれた。 90人を超える所属議員の大半が出席した総会。前列中央、派閥の会長が座る席には遺影と白い花が据えられた。 派閥の実質的なナンバー2である会長代理の元総務会長・塩谷立は、遺志を引き継ぐため、安倍派の名称を残し、執行部体制を現状維持とすることに理解を求めた。 「われわれの責務は、一致結束して安倍元総理の遺志を継ぐことであり、結束して進めて参りたい。このままの体制を維持したい」 出席者から異論は出されず、粛々と方針は了承された。 現在の体制では、塩谷と前政務調査会長の下村博文の2人
「1,2,さんせいとう―!」 季節外れの猛暑日が続いた夏空に響き渡るその声が、日に日に大きくなっていく。 18日間に及んだ今回の参議院選挙。各党がしのぎを削る中、選挙戦に入って一気に注目を集めた存在があった。 その名は「参政党」。 参議院選挙が公示された6月下旬頃から急激に勢いを増し、議席の獲得も視野に入れた新興勢力の選挙戦を追った。 (桜田拓弥) 投票したい政党がないのなら 選挙戦も終盤にさしかかった7月7日。 さいたま市のJR大宮駅前に、こんがりと日焼けした1人の男が降り立った。 神谷宗幣、44歳。 2年前にできたばかりの参政党で事務局長を務めながら、今回、比例代表で立候補した。 (神谷) 「投票したい政党がないから、自分たちでゼロから作りました」 この政治団体を立ち上げた張本人だ。 街宣車の上に姿を現すと、平日の昼間にもかかわらず、あたりを埋め尽くした数百人規模の聴衆から拍手や歓声が
東京・霞が関で働くキャリア官僚。 「文系」のイメージが強いが、大学院などで専門知識を学んだバリバリの「理系」出身者を対象にした採用があることをご存じだろうか? 官僚のなり手不足が問題となるなか、こうした「理系」官僚は特に深刻な状況にあるという。当事者たちの生の声をもとに実態を報告する。 (柳生寛吾) 日本の“危機” 「この国の危機は実はコロナだけじゃありません」 2021年10月上旬、YouTubeで生配信された就活イベントで力説していたのは、国家公務員の採用を担当する人事院の職員だ。日本が、AI=人工知能など最先端の研究開発で世界に遅れを取っていること、そして、気候変動への対応が喫緊の課題になっていることなどを“日本の危機”と指摘。 国家公務員として、こうした問題の解決に一緒に取り組んで欲しいと熱っぽく呼びかけた。 「技術革新をどうやって社会に実装させていくのか。民間企業も含めたいろいろ
あと絶たぬ “デジタル性暴力”の実態 「性的な写真や動画を送るように言われた」 「性的な写真や動画が勝手にSNSやアダルトサイトに転載され、拡散している」 「盗撮された」 スマホやネットなどを悪用した“デジタル性暴力”の被害に遭った人から、相談が寄せられるNPO法人「ぱっぷす」。被害者に代わってネット上に拡散した写真や動画などの削除要請を行い、警察や弁護士事務所などとも連携しながら、被害者を支援する活動をしています。相談件数は、去年だけで300近くにのぼるといいます。 【被害の相談はこちらから NPO法人ぱっぷす(※NHKサイトを離れます)】 ここ数年で特に増加しているのが、10代の子どもたちからの相談です。SNS上で知り合った人にだまされるなどして写真や動画を要求され、実際に送ってしまった、さらに、「写真をばらまくぞ」などと脅されてわいせつ行為をさせられたり、無理やり性交させられた、とい
「労働組合が与党の支持に回ったら…」 そんな動揺や危機感が、野党内に静かに広がっている。 労組と言えば野党支持で知られるが、ある有力労組が与党との連携を模索し始めたのだ。その労組とは、トヨタ自動車をはじめとするトヨタグループの労働組合。 内幕に迫った。 (金澤志江、宮川友理子、米津絵美、篠田彩、佐藤裕太) その兆しは9月に 「組合には、立憲民主党に抵抗感を持つ人が増えている」 ことし9月、ある組合の幹部がつぶやいた。 野党第1党の立憲民主党が合流を経て、150人規模に膨らんだ直後だ。 労働組合としていっそう連携を強化し歩み始めようという時に、一体どういうことなのか。真意を測りかねた。 「このことだったのかもしれない」 そんな事態が起きたのは2か月後のこと。 トヨタグループの労働組合が与党との連携を模索し始めたことが明るみとなったのだ。 “トヨタ”労組の決断 正式名称は「全トヨタ労働組合連合
戦後、池田・宮沢の2人の総理大臣を輩出した広島県。自民党の金城湯池の1つで“保守王国”とも評されてきた。 しかし、おととしの参議院選挙をめぐって事態が一変した。保守分裂の激しい選挙の末に、巨額買収事件で当選は無効となり、やり直しとなった再選挙で、自民党は苦杯をなめた。 何が歯車を狂わせたのか、自民党の戦いを追った。 (佐々木良介、五十嵐淳) 参議院広島選挙区の過去の特集記事 “仁義なき戦い”シリーズ は文末のリンクからご覧ください ”政治とカネ”で厳しい声に 4月25日午後10時過ぎ。 報道各社が、立憲民主党などが推した宮口治子に「当確」を報じた。 それを確認した自民党広島県連会長の岸田文雄は、支援者を前に頭を下げた。 「自民党広島県連の力不足で、みなさんにおわびする。政治とカネの問題をめぐって大変厳しい声にあたった」 “案里の呪縛”で大逆風 選挙戦を通じて自民党は、“河井案里の呪縛”に悩
「陽性です」 近所のクリニックで言い渡されたこの一言をきっかけに、私は日常生活から切り離されました。 知っているようで知らなかった、コロナ感染後の生活。検査は?ホテル療養は?症状は? この記事が皆さんの参考になる日が訪れないことを祈りつつ、感染者への対応の改善につながればと思い、私の体験を記録し、公開することにしました。 (奥住憲史) はじまりは悪寒 私、奥住は、ふだん政治記者として国会周辺を拠点に取材をしてます。現在32歳。渋谷のNHK放送センターに、ほとんど立ち寄ることはなく、基本的には自宅と永田町を往復する毎日です。 12月11日(金)夜。 仕事を終えて帰宅後、深夜になって悪寒がしてきました。 一瞬、新型コロナウイルスが頭をよぎりました。ただこの2週間、仕事が忙しかった上、2日前にはコートを忘れ、寒空のもとで2時間以上「張り番」をしていたこともあって、風邪を疑いました。 早く寝よう。
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