日本での一般的な掲示例 「安全第一」の表記があるバリケードの例(滋賀県草津市) 安全第一(あんぜんだいいち)は、工場や建設現場などの職場において安全を何よりも重要に考えるという意味の標語(スローガン)である。 安全第一 (safety-first)は、アメリカ合衆国で誕生した標語(スローガン)である。 1900年代初頭、アメリカ国内では不景気のあおりを受け、労働者たちは劣悪な環境の中で危険な業務に従事していた。結果、多くの労働災害に見舞われていた。 当時、世界有数の規模を誇っていた製鉄会社、USスチールの社長であったエルバート・ヘンリー・ゲーリーは労働者たちの苦しむ姿に心を痛めていた。熱心なキリスト教徒でもあった彼は人道的見地から、当時の「生産第一、品質第二、安全第三」という会社の経営方針を抜本的に変革し、「安全第一、品質第二、生産第三」としたのである[1][2]。 この方針が実行されると