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ブックマーク / edn.itmedia.co.jp (9)

  • 力率改善回路(PFC)

    力率改善回路(PFC) 力率改善回路とは、電源の力率(power factor)を1に近づける回路のこと。PFC(power factor correction)回路と呼ぶことが多い。 力率改善回路が必要な理由は、高調波電流規制が存在するからである。この規制は、電子機器に搭載された電源(スイッチング電源)で発生する高調波電流をある制限値以下に抑えることを求めるものだ。スイッチング電源への入力周波数は通常、50Hz、もしくは60Hzである。しかし、スイッチング電源の回路構成上、何の工夫もしないと、50/60Hzの2倍、3倍、4倍、5倍、6倍という高調波電流成分が発生してしまう。これが商用電源側に大量に流出すると、電力の送配電設備(進相コンデンサなど)を損傷させるなどの問題が発生する。この問題を未然に防ぐために策定されたのが高調波電流規制値である。テレビやパソコン、照明器具、白物家電などの電子

  • 高い精度と駆動能力を併せ持つ「複合アンプ」を詳細解説

    高速で、高電圧に対応でき、高い駆動能力を備えつつアンプが必要な場合、同時に優れたDC精度で、ノイズが少なく、歪みも小さいことも必要というケースは多くあります。しかし、そうした完璧なアンプは存在せず、一部の要件について妥協しているでしょう。実は、複合アンプであれば、すべての要件を満たせる可能性があります。稿では、複合アンプについて詳しく説明します。 はじめに アプリケーションを開発する際、解決策は存在しないと感じられる課題に遭遇するのはよくあることです。そうした状況に陥るのは、想定の範囲内だと言えるかもしれません。そのような難易度の高い課題を解決するには、市場に流通している製品の性能の超えるソリューションを考案しなければなりません。例えば、あるアプリケーションでは、高速で、高電圧に対応でき、高い駆動能力を備えるアンプが必要であるとします。しかも、そのアンプは、優れたDC精度を備え、ノイズが

    高い精度と駆動能力を併せ持つ「複合アンプ」を詳細解説
  • クラスDアンプ(D級アンプ)

    クラスDアンプ(D級アンプ) クラスDアンプは、オーディオ・アンプ(増幅器)の動作方式の1つ。D級アンプや、スイッチング・アンプとも呼ぶ。携帯型電子機器や薄型テレビ、ノートPCなどに搭載するスピーカーの駆動に使われている。 なぜクラスD(D級)と呼ぶのか。その答えは、アンプ回路を構成するトランジスタのバイアス方法にある。クラスDアンプが考案されたのは古い。1950年代にさかのぼる。その当時は、4つのバイアス方法が存在していた。クラスA(A級)と、クラスB(B級)、クラスAB(AB級)、クラスC(C級)である。クラスC(C級)に続いて登場したバイアス方式だったため、クラスD(D級)と名付けられた。従って、デジタル(Digital)の頭文字であるDから、クラスD(D級)と名付けられたわけではない。ただし現在では、「クラスD(D級)アンプのDはデジタル」との認識が広がっているのも事実である。 ク

    クラスDアンプ(D級アンプ)
  • デジタル世界と物理現象(リアル)をつなぐ コンバータ

    はじめに 民生機器、計測、通信、自動車、工業機器、医療器など、さまざまな分野に使われるデータ・コンバータは、人間の身の回りで生じる多くの物理現象と、バーチャルな世界であるデジタル信号処理の間を結ぶ半導体素子です。 中でも、デジタル・アナログ・コンバータ(以下、D/Aコンバータ)とアナログ・デジタル・コンバータ(以下、A/Dコンバータ)は、データ・コンバータ素子の代表例で、デジ・アナ混在回路として扱われることが多いこれらの素子は、実際にはアナログ素子として見なすと、多くの場合、よい結果を出してくれます。 稿では、メジャーなコンバータ素子回路の特長、そしてその使い方の基を解説していきます。 D/Aコンバータの基構成とその特長 最初に、D/Aコンバータの基回路と、その特長について説明します。後に解説しますが、多くのA/Dコンバータ回路は内部にD/Aコンバータを内蔵しているため、まずはD/

    デジタル世界と物理現象(リアル)をつなぐ コンバータ
  • USB Type-Cで逆挿入や多様な電力供給が可能に、その仕組みは?

    USB Type-Cで逆挿入や多様な電力供給が可能に、その仕組みは?:USB Type-Cの革新、同市場を20年間リードしてきたCypressが解説 USBの「欠点」を解消したType-C。USBケーブルを挿入する方向や、体側、周辺機器側を区別する必要がない。電力供給でも改善が著しい。100Wまでの供給が可能になったばかりではなく、供給の方向を自在に設計できる。周辺機器からPCへ電力を送ることも可能だ。前編では、Type-Cの革新を裏付ける改良点について、電力供給を中心に仕組みを紹介する。

    USB Type-Cで逆挿入や多様な電力供給が可能に、その仕組みは?
  • HDMI 2.0のできること

    これまでのバージョンとの最大の違いは、伝送速度だろう。HDMI 2.0は、HDMI 1.4に比べてもおおよそ2倍の速度に向上している。これにより、より多くのデータを伝送できるようになり、新たな機能を実現できるようになった。 伝送速度の高速化により、解像度4096×2160画素のいわゆる4Kビデオを60フレーム/秒(60Hz)で伝送できるようになった。以前のHDMI 1.4も4K対応となっていたが、フレームレートは、24フレーム/秒までであり、HDMI 2.0で初めて4Kに格対応したことになる。 オーディオの伝送面でも、大きく変化した。音質に直結するオーディオサンプリングレートが従来比2倍にまで対応できるようになり、オーディオチャンネル数も従来の8チャンネルから4倍の32チャンネルまで対応できるようになった。ビデオ解像度の高まりとともに、サラウンドオーディオのスピーカー数も増加傾向にあり、

  • サイプレスの65nm非同期SRAMでSingle Event Upset(SEU)を軽減

    サイプレスの65nm非同期SRAMでSingle Event Upset(SEU)を軽減:軽視していませんか? メモリの放射線対策 はじめに システム設計者にとって、メモリ デバイスの信頼性とデータ インテグリティは最も重要な関心事の2つである。昨今のシステムは、放射線などの環境ファクターによるメモリ内のデータ破損に対する耐性が弱い。そのため、信頼性の高いメモリ デバイスを使用することが重要課題となっている。システム設計者は、高信頼性を得るためにオフチップで誤り訂正や冗長性を持たせる技術に頼らざるを得ない。だが、これら技術は、プリント基板のスペースをとったり処理に追加で時間がかかったりするため、オーバーヘッドの要因となる。サイプレスの最新世代SRAMは、シングルチップに誤り訂正符号(ECC)を搭載しており、ボード スペースやコストを抑えるだけでなく、デザインの複雑性も軽減する。これら製品は

    サイプレスの65nm非同期SRAMでSingle Event Upset(SEU)を軽減
  • 設計支援ツールでアナログ回路を簡単設計(1) アナログ回路設計を強力にサポートするWEBENCH®設計支援ツール

    WEBENCH Designerを運用するサーバ・インフラも改善している。この結果、シミュレーション機能を利用した際の処理時間を最大で50%高速化した。 このシリーズでは、ますます進化を遂げるWEBENCHオンライン設計支援ツールの概要と使用手順について紹介する。 オンラインツールの利点 WEBENCHオンライン設計支援ツールの大きな特長は、TIのWebサイトから無償で利用できるオンラインツールだという点だ。オンラインということから、次に述べるようなさまざまな利点が得ることができる。 (1) インストール不要でどこからでも使える あらかじめツールをインストールしたり、特定のPCでライセンス認証したりする必要はない。インターネット接続環境とWebブラウザ(およびAdobe® Flash®)があれば、どこからでも利用できる。設計結果はTIのサーバ上に用意される個人ページ(My Designs)

    設計支援ツールでアナログ回路を簡単設計(1) アナログ回路設計を強力にサポートするWEBENCH®設計支援ツール
  • アナログ・デバイセズの実用回路集「Circuits from the Lab」の使い方

    アナログ・デバイセズの実用回路集「Circuits from the Lab」の使い方:自分で作らなくてもここまでできる! アナログ・デバイセズの実用回路集「Circuits from the Lab」を活用して、ルネサス エレクトロニクスのマイコン評価環境とつないで、お手軽、簡単データアクイジションシステムを構築してみましょう! これまで、ソリューションコラムやソリューションライブラリでルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)とアナログ・デバイセズの製品を組み合わせた事例を何度か紹介して来ましたが、実際に“中の人たち”が行ったことと同じように、アナログ・デバイセズが提供している実用回路集「Circuits from the Lab®」などの技術情報を活用した評価の流れを紹介します。 実用回路集「Circuits from the Lab」とは ソリューションエッジ上でも何度か取り上げ

    アナログ・デバイセズの実用回路集「Circuits from the Lab」の使い方
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