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ブックマーク / promea2014.com (57)

  • 糖質制限と卵の摂取

    上の表はベースラインと糖質制限後の脂質の状態です。総コレステロールは変化なしです。中性脂肪はどちらのグループも大幅に低下しています。HDLコレステロールは卵グループのみ非常に増加しています。LDLコレステロールは両グループともに増加しているように見えますがベースラインとは有意差なしです。つまり、卵グループは大量のコレステロールを摂取したにも関わらず、総コレステロールもLDLコレステロールも変化せず、中性脂肪は大幅低下で、HDLコレステロールは増加したのです。 上の図はそれぞれの対象者のベースラインから糖質制限12週でのHDLコレステロールの変化率を示しています。左が卵グループ、右がサブグループです。そうすると卵グループの多くの人はHDLコレステロールが増加していますが、サブグループの人はほとんど変化していない人もいれば低下している人もいます。 中性脂肪/HDL比は卵グループでベースライン1

    糖質制限と卵の摂取
  • 「めざましテレビ」のウソ 低温調理の謎が解けた!

    以前の記事「低温調理の謎?」で書いたように、フジテレビの「めざましテレビ」の名物コーナー「ココ調」の中で、低温調理をすると高温調理よりもタンパク質が多くなり、脂質は圧倒的に少なく、糖質も少なくなり、水分量が多くなる、という結果が出てびっくりしました。 そこで、この時に使われた「カロリーアンサー」という機器のメーカーに問い合わせてみました。すると、「事実関係を確認するためにお時間をください」との返事でした。しかし、なかなかその後の答えが来ないため、無視されたかと思いましたが、先日メールで返事がきました。その内容は、 「ご報告: 調理テストにて使用しました鮭の種類が違う事が判明致しました。 通常調理 : サーモン(アトランティックサーモンもしくはトラウトサーモン) 低温調理 : 秋鮭 よって通常調理サンプルの脂質値が高い値の結果となりましたが、 弊社へは、収録の際に調理前のサンプル品が違う事が

    「めざましテレビ」のウソ 低温調理の謎が解けた!
  • LDLコレステロールを低下させることの有益性の証拠はない!

    コレステロールを低下させることにより、いまだに心血管疾患を予防できると思っている人がいます。コレステロール悪玉説が様々な治療のガイドラインのベースになっているのですが、ちゃんとしたエビデンスはあるのでしょうか? 2004年の臨床試験規制の発表後に報告されたコレステロール低下のランダム化比較試験をすべて見てみると、LDLコレステロールを低下させることの有益性の証拠は認めていません。 29の研究のうち2つだけが死亡率への有益性を示しました。そして、ほぼ3分の2は心臓血管疾患への有益性を認めませんでした。下の表を見てください。(表は原文より改変) 2004年の臨床試験規制の発表後に報告されたコレステロール低下の無作為化対照試験年介入研究期間コレステロール低下死亡率への有益性心血管疾患への有益性

    LDLコレステロールを低下させることの有益性の証拠はない!
  • 「天下糖一プロジェクト」 堂々と大ウソ!時代に逆行過ぎる!

    北海道在住の方は見たことがあるかもしれませんが、最近非常に怪しいテレビのCMを見かけました。俳優を使ったCMだったのですが、その名も「天下糖一プロジェクト」 「国内の原料生産者や製造業者の支援と生産量減少を防止するため、砂糖に関する正しい知識を発信し、砂糖の消費拡大・イメージアップに取り組むプロジェクトです。」 これを発信しているのは、JA北海道です。このまずは下の動画を見てください。 この他にも北海道ハムファイターズやレバンガ北海道の選手を使った動画を配信して砂糖のPRしています。 世に流布している間違った噂として、3つのことが掲げてあります。一つ目は「砂糖をべると太る」というのが間違っているというのです。 「砂糖はご飯やパンと同じ炭水化物で、エネルギーは1gあたり約4kcal。他の品と比べて、特別高カロリーというわけではありません。体重の増加は、摂取エネルギーが消費エネルギーを

    「天下糖一プロジェクト」 堂々と大ウソ!時代に逆行過ぎる!
  • 糖尿病診療ガイドライン2019の残念な食事療法 その1

    皆さんはもう糖尿病診療ガイドライン2019を読んだでしょうか?その中の事療法の項目を読んで、どのような感想をお持ちでしょうか? 「各栄養素についての推定必要量の規定はあっても、相互の関係に基づく適正比率を定めるための十分なエビデンスには乏しい。また、特定の栄養素が糖尿病の管理にかかわることを示すエビデンスは認められない。」 と書かれています。前半の栄養素の「適正比率」のエビデンスは乏しいと書いたのは評価できます。しかし、特定の栄養素が糖尿病の管理にとってどうなのかというのは当にエビデンスはないのでしょうか?この文章の根拠となる論文は、 「The effect of macronutrients on glycaemic control: a systematic review of dietary randomised controlled trials in overweight a

    糖尿病診療ガイドライン2019の残念な食事療法 その1
    maple_magician
    maple_magician 2019/10/14
    “低”
  • 食いトレはすぐに廃止を!

    先日江部先生のブログのコメントに、ビックリするようなことが載っていました。内容は「市立尼崎高校野球部では白米を1人あたり2.5キロ毎日べることを強制した」というものです。しかし、何かの力が働いて、Yahooニュースの記事は削除され、ネットにこの内容に関するものはほとんど無くなってしまっています。私が探せたのは唯一朝日新聞デジタルです。(ただし有料記事なので肝心の部分は読めません。) その朝日新聞の記事にははっきりと、 「部内では少なくともここ数年、「生徒の体を大きくするため」として、大量の白飯を強制的にべさせる指導が続けられていた。1人1日約2・5キロがノルマとして課され、べきれずに嘔吐(おうと)してしまう部員もいたという。」 2.5kgと言うとわかりにくいのですが、1合は約150gだと考えれば、約16.7合です。お茶碗40杯くらいです。しかし、炊いたご飯で考えるとすると、1合は33

    食いトレはすぐに廃止を!
  • 2型糖尿病も早期に診断されるほど死亡率が高くなる?

    以前は中年から高齢者の病気と思われていた2型糖尿病は、現在では子供まで発症する時代になってしまいました。日の研究では、1976年から1997年までの20年間で6~12歳の子供では10倍、青年では2倍の増加を示し、オーストラリアでは、10~39歳で2型糖尿病と新規に診断された人は、2011年に全体の約9%を占めていたそうです。 以前の記事「1型糖尿病は早く診断されるほど人生が短くなる?」では、1型糖尿病の若年時の診断は、青年になってからの診断と比較して平均余命が短くなることを示し、診断後の治療や事への疑問を書きました。 では2型糖尿病では早く診断されるとどうなんでしょう?(図は原文より) 上の図はちょっとわかりにくいですが、5年間または10年間の診断の差がどれほど影響があるかの図です(a、c、e、gが5年間、b、d、f、hが10年間)。例えば、5年間であれば、45歳で糖尿病と診断された人

    2型糖尿病も早期に診断されるほど死亡率が高くなる?
    maple_magician
    maple_magician 2019/07/07
    “さらにインスリンを使っている人では使っていない人と比較すると1.3倍がんの有病率が高くなっていました。”──インスリンって『体内分泌のと同じだから安全』なんじゃなかったっけ?(等と意味不明な供述以下略)
  • 40歳未満で2型糖尿病と診断された人は、心血管疾患、死亡の過剰なリスクに直面している

    以前の記事「2型糖尿病も早期に診断されるほど死亡率が高くなる?」でも書いたように、糖尿病は早期診断早期治療で死亡率が低下するのではなく、通常の治療の場合、やはり早期に診断されると死亡率が高くなります。 それは以前の記事「糖尿病の薬を飲んでも、ほとんど死亡率は低下しないかもしれない」に書いたように、その原因のひとつは、糖尿病の薬の効果が非常に微妙だからだと思われます。見た目の数値を整えるのが治療ではありません。 今回の研究は、2型糖尿病診断時の年齢と脂肪のリスクを比較しています。(図は原文より) 上の図は左上から右へと順に、死亡率、心血管疾患死亡率、非心血管疾患死亡率、心血管疾患、左下から右へ順に、冠動脈疾患、急性心筋梗塞、脳卒中、心不全です。縦軸の数字は年齢です。 そうすると、死亡率は60~80歳ぐらいを境に、それより若いとリスクが高くなり、それより高齢では逆にリスクが低くなります。つまり

    40歳未満で2型糖尿病と診断された人は、心血管疾患、死亡の過剰なリスクに直面している
  • インドでは毎年百人以上の子供がライチを大量に食べて死亡していたなんて… 糖質制限でも注意が必要かもしれない

    インドで大勢の子どもが急性脳炎を発症し、死亡したという第一報を聞いたときに、ウイルスか何かの感染症が広まっているのでは?と思いました。しかし、昨日のTwitterに書きましたが、その後の報道を見て、ビックリです。犯人は果物のライチだったようです。 ライチ果実の毒素で脳炎発症か、子ども31人死亡 インド 6/12(水)  AFP=時事 yahooニュースより(記事ここ) インド東部で、ライチの果実に含まれる毒素との関連が疑われる脳炎が原因で、ここ10日間に少なくとも31人の子どもが死亡したと、保健当局が12日、発表した。 当局によると死亡例は、ライチの名産地ビハール(Bihar)州ムザファルプール(Muzaffarpur)県にある2か所の病院から報告されている。 当局高官はAFPに対し、亡くなった子どもたちには全員、急性脳炎症候群(AES)の症状が見られ、大半が血糖値の急降下に見舞われたと語

    インドでは毎年百人以上の子供がライチを大量に食べて死亡していたなんて… 糖質制限でも注意が必要かもしれない
    maple_magician
    maple_magician 2019/06/16
    植物の生態毒(あるいは反栄養素)の話。もっと身近なもの( #グルテンと愉快な仲間たち #レクチン #サポニン #タンニン )だって腸壁スルーして悪さする( #リーキーガット )んだし、植物は舐めてかかってはいけない。
  • もしかしたら、我々医師が高齢者ドライバーの事故に加担している可能性がある

    高齢者ドライバーの悲惨な交通事故が後を絶ちません。高齢者になってくるとやはり注意力、判断力が鈍ってくる可能性は十分あります。それと共に、高齢者ともなれば様々な疾患、症状を抱えているでしょう。そこで我々医師が様々な薬を処方します。その処方された薬は運転にとって安全なのでしょうか? いわゆる睡眠薬、眠剤(睡眠導入剤)を簡単に処方してしまう医師もいます。特に高齢者は寝つきが悪いとか、夜間に何度も起きてしまうとか、様々な睡眠に対する訴えをします。そこで睡眠薬を飲んでしまった場合、運転に支障はないのでしょうか? 公益社団法人アルコール健康医学協会のホームページによると次のような記述があります。 道路交通法では呼気1リットル中0.15mg以上アルコールを検知した場合、「酒気帯び運転」としています。これは、どのくらい飲んだ場合でしょうか? 1単位(ビール中びん1、日酒1合、焼酎0.6合)のアルコール

    もしかしたら、我々医師が高齢者ドライバーの事故に加担している可能性がある
  • まだネズミと人間の違いがわからないのでしょうか?

    東北大大学院農学研究科の都築毅准教授(品機能学)は昨年も同じようにマウスの実験結果をもとに糖質制限批判を展開していました。その内容に対する江部先生の東洋経済オンラインの記事を読めばよくわかる通り、人間とネズミは違う性です。1年経っても全く言っていることは変わりません。 以前の記事「がんばれ!糖質制限反対派!」でも書いたように、最近は糖質制限反対派の元気がありません。ときどき出るのはこのような誰にでもおかしいと思われるようなお粗末な内容です。(元の記事はここ) 極端な糖質制限、寿命に影響か=動物実験が示唆-東北大 5/17(金)  時事通信より 内臓脂肪の減少などに効果がある糖質制限も、極端な制限を長期間続けると老化を早める可能性がある-。 東北大大学院農学研究科の都築毅准教授(品機能学)らの研究グループが、動物実験を通じてこんな結果をまとめた。糖質制限は手軽なダイエット法としても人気

    まだネズミと人間の違いがわからないのでしょうか?
  • こんなことで血糖値がわかる!

    マイクロソフト社が行っているイマジンカップというものがあるようです。世界中の学生が様々なアイデアを出し、それを競うものです。その2019年の優勝者はアメリカのUCLAの学生が開発した、非侵襲的な血糖値のモニターです。 なんとそれは、AIを使用して、スマホのカメラで撮影した眼の画像の虹彩の形態学的変動を分析して、患者の血糖値を予測するそうです。こんなことで血糖値がわかるのでしょうか?すごいアイデアです。針を刺す痛みもなく、体に何も触れずに血糖値がわかるんですから。 (写真は記事より) その名も「EasyGlucose」です。素晴らしい! でも、逆に考えると、目には血糖値を反映した変化が常に何か起きていることになります。 現在EasyGlucoseは「臨床的な正確さ」に必要な基準をはるかに超えて、針刺しで血糖値を測定する方法の7%以内に収まっているそうです。 非常に誤差が少ないようです。 スマ

    こんなことで血糖値がわかる!
    maple_magician
    maple_magician 2019/05/11
    “現在EasyGlucoseは「臨床的な正確さ」に必要な基準をはるかに超えて、針刺しで血糖値を測定する方法の7%以内に収まっているそうです。 非常に誤差が少ないようです。”
  • ヘルシーって何?

    「ヘルシー」な事というときの、「ヘルシー」って何でしょう?もちろん健康的という意味ですが、どのような尺度で健康的だというのかは決まっていません。必須の栄養素が含まれている種類の多さなのか、必須の栄養素の全体に対する割合なのか、それとも100g当たりの量なのか、全く定義がありません。 しかし、漠然としているにも関わらず、品業界は消費者に買わせるために「ヘルシー」を乱用しています。それに歯止めをかけるのは当は栄養学だと思いますが、この栄養学も人間を扱っている以上非常に不確定な学問であることは確かです。 医学は数学や物理学のように、決まった法則などで答えが一つだけ求められるようなものではありません。個体差も大きく、様々な要因で影響を受けることから、絶対的なことが言えません。栄養学も人間の体を作る素になる栄養素の学問であるので、当然個体差、様々な要因に影響を受けてしまいます。 それなのに、「

    ヘルシーって何?
  • アメリカ糖尿病学会が出した歴史的なコンセンサスレポート 糖質制限を推進!

    先日アメリカ糖尿病学会が発表した栄養療法のコンセンサスレポートを読んで、びっくりしました。歴史的な瞬間かもしれません。アメリカ糖尿病学会の栄養療法のコンセンサスレポートの中で糖質制限を大きく推進する内容になったのです。(図は原文より) まずは、主要な栄養素についての推奨事項として、次のように述べています。 「糖尿病を患っている、または糖尿病のリスクがあるすべての人にとって、炭水化物、タンパク質、および脂肪からのカロリーの理想的な割合はないことを証拠は示唆しています。 したがって、主要栄養素の配分は、現在の摂パターン、好み、および代謝目標の個別の評価に基づくべきです。」 つまり、現在日糖尿病学会や厚労省が推奨している、炭水化物の割合を摂取エネルギーの50~65(60)%摂ることに関して、証拠はないということを示しています。PFCバランスに全くエビデンスは存在していないのです。 事のパタ

    アメリカ糖尿病学会が出した歴史的なコンセンサスレポート 糖質制限を推進!
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    maple_magician 2019/04/23
    “血糖値の目標を満たさない、または抗血糖薬の服用量を減らすことが優先される2型糖尿病の選択された成人では、低炭水化物または超低炭水化物の食事プランで炭水化物摂取量を減らすことが現実的です。 」”
  • がんばれ!糖質制限反対派!

    最近、糖質制限反対派が元気がないように感じるのは私だけでしょうか?昨年前半ぐらいまでは、糖質制限は良くないという論調の論文や記事がいろいろあったと思うのですが、最近はめっきり減ってしまいました。 反対意見を述べたところで、苦しいエビデンスばかりですし、すぐに論破されてしまうので、あきらめてしまったのでしょうか?それとも、糖質制限を無視して、何も無かったかのように今のまま進むことを願っているのでしょうか?戦えば戦うほど糖質制限反対派は不利になってしまいますから。 しかし、確実に糖質制限の波は大きくなっていると思います。日糖尿病学会の今年の事療法がどのように変化するかは非常に楽しみです。「必殺手の平返し」は炸裂するのでしょうか? 糖質制限反対派ががんばって生理学的、生化学的事実に矛盾した意見をどんどん述べてもらわないと、議論も進みませんし、一般の人の目にも触れる機会が減ってしまいます。 現

    がんばれ!糖質制限反対派!
  • 日本人の食事摂取基準(2020版)(案)を読んでがっかり その1

    「日人の事摂取基準」策定検討会報告書(案)が先日発表されました。その内容にがっかりしてしまいました。 何も変わっていない… ツッコミどころ満載なので、何回かに分けて記事にします。 例えば、36ページの図11(「 内容は今回の策定内容と直接の関連はない。」と注釈がありますが)を見ると、(図は上記報告書より)非常に奇妙です。 心筋梗塞の危険因子としては肥満、高血圧、喫煙や運動不足が挙げられています。それと共に高LDLコレステロールと低HDLコレステロールが挙げられています。以前の記事「LDLコレステロール値は役に立たない」などで書いてある通り、私はLDLコレステロールは関係しないと思っていますが、LDLコレステロールは心筋梗塞の危険因子であるかどうかはまだ議論の途中であり、これを前提で事摂取基準を決めてしまうのは危険です。そして、高LDLコレステロール血症の原因として、飽和脂肪酸の過剰摂

    日本人の食事摂取基準(2020版)(案)を読んでがっかり その1
    maple_magician
    maple_magician 2019/03/30
    “さらに問題なのは「アルコール摂取不足」。えっ!「HDLコレステロールを増加させるためにアルコールをもっと摂取しましょう!」というキャンペーンでもするつもりでしょうか?”
  • 卵は心臓に悪い?

    週に3個以上の卵が心臓に悪い、コレステロール摂取量の増加は心臓に悪いという研究がまた出てきました。しかも一流医学雑誌JAMAに出ました。 週に3個以上の卵を摂取、心疾患のリスク増大か 米研究 3/18(月) Yahooニュースより(記事はここ) (CNN) 1週間に卵を3~4個べる人や、事から1日当たり300ミリグラムのコレステロールを摂取する人は、そうでない人に比べて心疾患や早死にのリスクが高い――。そんな調査結果がこのほど医学誌JAMAに発表された。 論文を執筆した米ノースウエスタン大学のビクター・ゾン氏によると、卵の黄身は特にコレステロール値が高く、卵1個には大きなもので約186ミリグラムのコレステロールが含まれる。 研究チームは、2万9000人あまりについて平均で17年半にわたって追跡調査した米国内の6研究グループのデータを詳しく調べた。 その結果、心血管系の疾患を発症していた

    卵は心臓に悪い?
  • 糖質制限食 対 ちょっと糖質控えめ 12か月の戦い

    2型糖尿病または前糖尿病の人を対象に、ちゃんと糖質制限をした場合とちょっとだけ糖質を控えた場合でどのような違いがあるかを調べた研究があります。 糖質制限群は1日糖質を20~50gに抑えるように指導されました。(最終的には12か月後には少し増えてしまいましたが) ちょっとだけ糖質控えめの事(中等度糖質摂取群)は摂取カロリーの45~50%を糖質で摂るようにしました。 そして12カ月に及ぶ研究を始めました。 その結果は次のようです。 まずは摂取エネルギーですが、若干のカロリー制限になってしまっているのは、ツッコミが入りそうですが、両群で差はありません。 低糖質(糖質制限群)の栄養バランスです。6か月では糖質がしっかり制限されていますが、12か月ではだらけてしまったのか、70g以上になってしまっています。脂質をもう少し増やせば、エネルギー量も適切になったでしょう。 中等度糖質摂取群での栄養バラ

    糖質制限食 対 ちょっと糖質控えめ 12か月の戦い
  • NBAでも糖質制限が広がっている

    アメリカのバスケットボールのNBAファイナル、奇跡の大逆転でレブロンジェームス率いるキャバリアーズがウォリアーズに勝ちました。そのレブロンジェームスも糖質を制限して体を絞ったのは有名ですが、(詳しくはここをご覧ください)、ほとんどシーズン中無敵に近かったウォリアーズも糖質を制限していたんです。今季から選手に試合後ロッカーや移動のチャーター機でのピザ、クッキー、ピーナッツバターとジャムのサンドイッチのケータリングを廃止。 さらに試合中の水分補給もスポーツドリンクからヒマラヤ産岩塩を水に溶かしたものに変更したとのこと。やはり、スポーツドリンクはパフォーマンスを落とすのかもしれません。 サッカーの長友選手も糖質制限をしていることは先日書きましたが(詳しくはこちら)、現在行われているユーロ2016に出場しているイタリア代表も糖質制限をしているようです。 パスタ、ピザ、ジェラートは禁止! EURO制

    NBAでも糖質制限が広がっている
  • 脂肪の摂取量が少なくなれば小さな危険なLDLが増加する

    低脂肪の事が健康的だと考える人がいまだにいると思います。しかし、エネルギー量を確保するのには、脂肪を減らすとすれば、タンパク質でその分をすべて賄うことは難しいので、その分糖質量が増えることが多くなります。 低脂肪と高脂肪ではリポタンパク質のLDLにどのような違いが起きるのでしょうか。脂肪の割合によってLDLの変化が大きい人、小さい人、変化しない人、逆の変化を示す人と様々です。恐らく遺伝的な要素なども大きく関わっている可能性があります。遺伝は変えられないこともありますが、事は変えられます。(図は原文より、表は原文より改変) 上の図は、健康な男性105人で高脂肪(脂肪46%)から低脂肪(脂肪24%)の事に変えたときのLDLコレステロールの変化の分布を表しています。平均するとLDLコレステロール値は11%低下するのですが、分布は-49〜+51%の範囲とかなり広範囲になっていました。

    脂肪の摂取量が少なくなれば小さな危険なLDLが増加する