仙台市、集団感染の店名初公表 利用者に連絡呼び掛け 宮城県内で14人の新型コロナウイルス感染が判明した16日、仙台市はこのうち市内の3人が滞在した接待を伴う飲食店を青葉区国分町2丁目の「CLUB 桜花(おうか)」と発表した。濃厚接触者を特定できないため、公表基準に基づき店名を発表するのは初めて。5~12日の滞在者にコールセンターへ連絡するよう呼び掛けた。 県や市によると、16日の新規感染者は表の通り。「CLUB 桜花」には市内の20代女性アルバイト、30代女性アルバイト、30代男性会社員が滞在した。既に店関係者2人の感染が判明し、県外で1人の陽性も分かり、クラスター(感染者集団)が発生した。 市は6人の滞在歴から5~12日に出入りした全員を検査対象とした。店は同期間の滞在者を全員把握しておらず、店名の公表に踏み切った。市保健所は「症状の有無にかかわらず連絡してほしい」と強調した。 市は今月
仙台市内のホストクラブで発生した新型コロナウイルスの大規模クラスター(感染者集団)は、13日時点で男性従業員、女性利用客ら計50人の感染が確認され、東北で最大となった。陽性判明が検査を受けた人の6割強に及んでいるのが特徴。市保健所の聞き取り調査からは、店側の感染対策の不備が浮かび上がる。(報道部・伊藤卓哉) ◎発症後も出勤 ホストクラブは青葉区国分町の「PHASE(フェーズ)」。感染状況は図の通りで、いずれも10~30代の従業員20人と利用客ら30人の陽性が判明した。 従業員のうち少なくとも16人は9月中旬、研修を兼ねた社員旅行で北海道に滞在した。その後、21日~10月1日に発熱などの症状が次々と現れ、最終的に全従業員23人のうち20人の陽性が確認された。 感染した従業員のうち12人は発症後も1~7日間、出勤を続けた。9月28日以降、今度は利用客らに次々と症状が現れた。市保健所は「従業員は
宮城県の観光PRキャラクター「むすび丸」をあしらった二つのマスクがインターネット上で話題だ。「みやぎ水産の日アンテナショップ」(仙台市青葉区)で扱う「刺しゅう版」と、村井嘉浩知事が着用するお手製の「イラスト版」。新型コロナウイルスの影響で出番が激減したむすび丸だが、今や必須となった衛生用品にあやかり、息を吹き返しつつある。 刺しゅう版は、ショップを運営する合同会社カイタク(石巻市)が企画。消費者の外出自粛で売り上げが低迷する中、「コロナ禍でも使えて元気が湧く商品を」と、若林区の障害者就労施設の協力を仰いで製品化した。 試作品をツイッターでPRすると「かわいい」との反響が相次ぎ、4月20日に自社サイトで販売した初回生産分の260枚は約30分で完売。第2回生産分(150枚)、第3回の優先購入枠(約1000枚)はいずれも5分で売り切れた。 「ここまで人気が出るとは全く想像していなかった」と驚くの
東日本大震災で被災した気仙沼、大船渡両線で運行するバス高速輸送システム(BRT)で、JR東日本が旅行客の創出を狙い、導入した観光型バスが29日までに運行を終えた。ボックス席や天窓がある斬新なデザインだったが、利用する高校生らから使い勝手の悪さを指摘する声が相次ぎ、引退に追い込まれた。 観光型バスは2014年3月、気仙沼、大船渡両線で1台ずつ運行を開始。電車をイメージした内装で、車内を明るくする天窓もあった。沿線の観光パンフレットを置く場所もあった。 日中に運行したが、観光客より通勤通学客が多かった。定員は59人で通常のBRTよりも約20少なく、他人と対面するボックス席を嫌う高校生もいた。天窓からの日差しで夏場は車内の温度が上昇。車窓からの景色を遮らないようつり革を付けなかったため、立ち客の利便性も悪かったようだ。 中古車両を改装したバスで、JR東日本は今回、車両の老朽化を理由に廃止を決めた
仙台市立小中学校の給食が「栄養不足」に陥っている問題で、市教委は8日の学校給食運営審議会で、給食費の引き上げ額に応じ、栄養量がどう改善するかの試算を示した。引き上げ額が大きいほど充足率は上がるが、栄養不足の解消には1食80~95円の値上げが必要になる。 ◇ 試算結果(抜粋)は表の通り。青葉区の荒巻学校給食センターが昨年6月に提供した給食を基に、引き上げ額ごとの献立の改善を試算した。今年10月の消費税増税は加味していない。 小学校は、給食費(1食245円)を30円上げると、主食と牛乳以外の品数は平均3.6品から3.9品に増え、果物の提供も月8回から11回に増える。40円の引き上げでは4.1品、果物が月13回に増加する。 栄養量の充足率は、30円の引き上げで鉄が73%から90%に改善する。40円アップすると、ビタミンB1が摂取基準を満たす。 中学校は1食290円を30円引き上げると、主食・牛乳
[おかざき・ひろこ]1972年、大崎市生まれ。仙台市市名坂小勤務などを経て、2014年から高砂小栄養教諭。18年から市小学校教育研究会学校給食研究部会の栄養教諭・学校栄養職員部会長を務める。 ◎仙台市学校給食運営審委員・栄養教諭 岡崎博子氏に聞く 仙台市立小中学校の給食が、食材価格の高騰などで「栄養不足」に陥っている。育ち盛りの児童生徒の成長に欠かせない給食の現場で、何が起きているのか。市学校給食運営審議会の委員で、高砂小栄養教諭の岡崎博子氏に現状を聞いた。(聞き手は報道部・長谷美龍蔵、熊谷優海香) -給食の「栄養不足」が続いている。 「私たち栄養教諭、栄養職員の怠慢が原因では決してない。現場は日々、児童生徒のことを考え、基準を満たすよう一生懸命に工夫し、努力している。それでも達成できていない現状を理解していただきたい」 -食材価格の高騰はどのように影響しているか。 「仙台の給食費は201
東北の振興に力を尽くす―。1897(明治30)年1月17日に創刊してから、河北新報は一貫してこの精神を貫き、2022年に創刊125周年を迎えました。東北地方に根を張り、地域社会の発展と共に歩みながら、たゆむことなく紙齢を重ねてきました。創業から続く題号の「河北」には、東北が明治維新後に「白河以北一山百文」と軽視されたことへの反骨心と、東北復権への志が込められています。 125年の歴史の中で東北は苦難にも直面し、11年には東日本大震災、東京電力福島第1原発事故という未曽有の災害に襲われました。当社も大きなダメージを負いましたが、被災地の新聞社の責務を果たすという信念で、粘り強い震災報道を続けるなど、再生の後押しをすべく一丸となって取り組んでいます。 震災からまもなく12年。ハード面の復興が進む一方、心のケアなどソフト面の再生は道半ばです。被災者に寄り添い、被災地の実情を丁寧に伝え続け、経験と
宮城県塩釜市の塩釜港に水揚げされるメバチマグロのブランド魚「三陸塩竈(しおがま)ひがしもの」のシーズンが到来し、販売開始式が19日、市魚市場で行われた。鮮度や色つや、脂の乗りなどの条件で厳選されたマグロが首都圏などに初出荷された。 ひがしものは三陸沖ではえ縄船が漁獲した40キロ以上の高品質のメバチマグロ。19日に水揚げされた274匹のうち45匹をブランド魚に認定し、出荷した。最高値は1キロ当たり4800円で競り落とされた。 販売開始式で市水産振興協議会の佐藤晴一会長が「認知度が上がり全国に浸透している。今後も力添えを願う」とあいさつ。佐藤光樹市長は「尽力に感謝する。ブランド力の向上を推し進めたい」と述べた。試食会もあり、市内のすし職人が腕を振るった。 塩釜魚市場の志賀直哉社長は「海水温が高めで気に掛けていたが、脂が乗ってきた。来週も順調に水揚げされる予定で、期待している」と話した。 出荷は
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