現在放送中で初回放送時から大きく話題になっていたTBS系火曜ドラマ『カルテット』が、次回3月21日の放送をもって遂に最終回を迎える。本作品の劇伴は、ピアノ、ベース、ドラムからなる3人組のインストゥルメンタルバンド・fox capture planが担当し、サントラ盤に加えて同バンド監修のピアノスコアが発売されるなど、音楽面でも話題になっている。本記事では、ストーリーで様々な役割を果たしているクラシック作品についても触れながら、同作の劇伴について幅広く考察していきたい。 インストバンド・fox capture planが手がけた劇伴 はじめに、fox capture planが手がけた劇伴を大きく区分しておこう。 1、ピアノ、ベース、ドラムが主体となったバンドの特徴が出ている劇伴 2、シンセサイザーを主体としたアンビエント風の劇伴 3、ピアノ曲や、そこに木管楽器などが加わったメロディックな心