タグ

2008年11月26日のブックマーク (1件)

  • それは<制度>の外の「教育」だった……『密やかな教育<やおい・ボーイズラブ>前史』 - さかさまつげ

    やおいやJUNEに教養主義の一面があることは、読者であったことのある人にとっては意外なことではありません。しかし、その意味、つまり、JUNEが登場する70年代以前の、もっぱら男性によって占有されてきた教養と何が違うのか、といったことになると、ほとんど言葉にされてこなかったような感じがします。この『密やかな教育』は、やおいやJUNE的教養のバックグラウンドとして常々その名を挙げられるヘッセ、ヴィスコンティ、三島、足穂から、24年組の少女マンガ家や栗薫に至る流れの中で何が変わり、何が受け継がれたのかを、作品そのものや肉声(竹宮惠子・増山法恵・佐川俊彦3氏へのインタビューを併載)をもとに具体的に示してくれるであり、前提とするにせよ批判的に読まれるにせよ、これからの議論のベースとなっていくだろうです。 男性たちのものとしての「教養」(それがしばしばホモソーシャルな絆の拠り所として機能してきた