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ブックマーク / mikaki-molly.hatenadiary.org (8)

  • 2007・極私的ブックアワード - 森井の記

    私がアワードを出したからって、なんなんだ…? そんな疑問はまあ、置いといて。 今年読んだ、しびれたを総括したいと。そんな企画でございます。 ・2007年度新刊部門(2007年1月1日〜2007年12月29日初版発行) ・旧作部門(2007年以前に初版発行) 以上、ふたつに分類して行ないます。 ・・小説・・ ○2007年度新刊部門 第1位 山田詠美『無銭優雅』(幻冬舎) 次の日が仕事だというのに、深夜三時まで読んでしまい、おもしろすぎてそのまま寝れなくなった。 どうしてもっと騒がれないのかが分からない、最強、を実感させられる傑作。 もしかして、文学的にハイ・ブラウすぎたの?? 「恋愛」というテーマに比べたら知られていないかもしれませんが、 山田詠美は、一貫して「死」を書いてきた作家です。とくに「最後の資料」以降の作品には、いつも、 隣に「死」がただよっている。生活の中に、生命の中にある「

    2007・極私的ブックアワード - 森井の記
    marinee
    marinee 2008/04/09
    この書評を読んで買いました。これから読みます。>いつき朔夜『午前五時のシンデレラ』
  • 葛藤はない、ただ、開き直りだけがある――『私の男』桜庭一樹 - 森井の記

    私の男 作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/10/30メディア: 単行購入: 4人 クリック: 442回この商品を含むブログ (447件) を見る 言わずと知れた、直木賞受賞作! 『私の男』読みました。 複雑に時系列の入り組んだ小説ですが、かいつまんであらすじを整理すると以下のようになります。 (※ネタバレ注意です※  自力で読みたい方は、この先に進まないでください。) ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 主人公は、腐野花(くさりの・はな)。 物語は、成長した花が結婚を決め、たった一人の肉親・淳吾に婚約者を引き合わせるところから始まる。 この淳吾と花とは、対外的には「血のつながらない親子」という関係だが、ふたりは実は同衾する関係。その関係は、花が淳吾に引き取られた九歳の時点から続いていた。さらに、「血がつながっていない」という認識は、両者の複雑な家族関係に負うものであって

    葛藤はない、ただ、開き直りだけがある――『私の男』桜庭一樹 - 森井の記
    marinee
    marinee 2008/02/27
    桜庭一樹「私の男」書評。読んでみたくなった。
  • よしながふみ「きのう何食べた?」――ゲイスタデイーズやおい、のことと合わせて - ざわ☆生活手帖

    きのう何べた?(1) (モーニング KC) 作者:よしなが ふみ講談社Amazon 隠しても隠しても、にじみ出る頭の良さ。 よしながふみの特徴を一言でいうと、これだと思う。 この人は実は、自分が「頭がいい」っていうことをあまり良いことだと思っていなく、 できれば、「そこ」で目立ちたくない、と思っている、 でも、どうしても、書くものからあふれ出してしまう―― 読んでいていつも、そう感じているのですが。 その「頭の良さ」が一番、「きのう何べた?」には、濃く表れていると思う。 この洗練度、構成力、そして男男カプ語りの技術。 どれをとっても見事で、はっきりいって、ケチのつけようがない。 この、あまりの完成度の高さが実は苦手で、モーニングで毎回読んでいたのにコミックは買ってませんでした。 今まで、よしながふみ的な「クレバー」な感じは、びしびしと感じれど、いやだと思ったことはなかった。 でも、この

    よしながふみ「きのう何食べた?」――ゲイスタデイーズやおい、のことと合わせて - ざわ☆生活手帖
    marinee
    marinee 2008/02/03
    ”やおいは女性のものだが、それは、最も強固なミソジニーの表出だと私は思う。””そうした構図が共感と熱狂を以って循環し、半永続的に続いているほど、女性の現実は痛みに満ちている。”なんだか氏にたくなるネ!
  • 母と「おお振り」 - 森井の記

    うちの母親は野球が好きです。そして球漫が好きです。 もとはと言えば、父が、水島信司の野球漫画をほぼ全冊コレクションしており。 母は、それプラス、他にも『球道くん』とか『男どあほう甲子園』とかを、コツコツと読み。 そのことは知っていましたが、先日、電話をしていて、母の一言。 母:「お母さんね、いま、あんたの『おおきく振りかぶって』読んでるよ☆」 ざわ…!! よもや、母が、おお振りを読んでいようとはっ・・・! 娘:「えっ、マジでっ!? いま、何巻まで読んでるんですかっ・・・?」 母:「三巻が終わったところ。んっとね、阿部の昔の」 娘:「榛名…!!  元カレ!!!」 母:「元カレ・・・?」 あっ、いや、あのっ・・・ と電話口で居住まいをただす娘。 娘:「いやホラ、今のピッチャーが、バッテリーがね、三橋じゃないですか。だからあの、たとえとしてね、なぞらえて。 三橋を今カレとすると、昔のピッチャーだ

    母と「おお振り」 - 森井の記
    marinee
    marinee 2008/01/15
    母と娘の会話に心が癒されました。ありがとうございます。これを機に一巻しか買ってなかった大振りを読んでみればいいのか。
  • 君は L たんを見たか ――2007冬 - 森井の記

    「 L 好き?」と話しかければ「 L 好き。」と 答える人のいる温かさ どうも今晩は、森井です。 全国の L を愛する皆さん、元気ですか・・・!!! ご覧になりました? 「小説すばる」1月号、裏表紙、書き下ろしの Lを・・・!! 感無量。 ありがとう。最高のクリスマスプレゼントです。 もうすぐ公開の「L Change the world」のノベライズが25日発売で、 それに先立っての、「小説すばる」全文掲載企画でありまして。 発売なのは知ってたんですけど、私がたまたま立ち寄った駅の屋で、 表表紙と裏表紙を並べて、通路向けにドーーーン!!!  と展開しておりまして。 通りかかった瞬間、「あ」って。「あれっ!?」って。 戻りましたからね。顔は横向き、後ろ歩きで…!!! もうね、「L最期の23日間」ってことですけども、 あやうく、こっちが心停止しそうになったわ・・・! Lの愛らしさ、すばらしさ

    君は L たんを見たか ――2007冬 - 森井の記
    marinee
    marinee 2007/12/16
    L 好き。著者のMって誰?かわいいLたんに釣られざるをえない。
  • 11月25日の記事について - 森井の記

    こんばんは、森井です。 思わぬところに記事が拾われて、ここ数日ほんとにびっくりしてました。 コメントをはじめ、さまざまな共感、意見、異見などご反応をいただき、 ありがたく、また興味深く拝見させて頂きました。 どうもありがとうございました。 コメント「通りすがり2」さんのおっしゃることはとても良く分ります。 私も、当事者が言葉を発すること、その言葉を得て、 また新たに言葉が獲得されることには意味があると思っています。 そう思えばこそ、この「ブーム」の煩わしさや不愉快さについても、 過渡期なんだと思って我慢してきた部分がありました。 ただ、外からの求めや詮索に対して当事者が懸命にしゃべる言葉が、 いったいどう受けとめられていくのか。その行方に疑問を感じています。 懸命に話す言葉は、実は、「外」の文脈に収奪されているのではないか? そもそも、なぜ、外からの求めに応じなければならないのか? そうい

    11月25日の記事について - 森井の記
    marinee
    marinee 2007/12/14
    ”懸命に話す言葉は、実は、「外」の文脈に収奪されているのではないか?そもそも、なぜ、外からの求めに応じなければならないのか?”共感。
  • 2007-07-23

    出張先から失礼します。どうも今晩は、森井です。 別所でやっているデスノサイトが、このほど一周年になったんですわ。 ロリポップさんからの入金催促メールで、それを知るという体たらく… でも、実際、しみじみと嬉しかったです。 不甲斐ないウェブマスターだし、更新も遅すぎて、来てくれる人にもいっそ申し訳ないような状態。 でも、やっぱり、やっててよかったなあって思う。 サイトのデザインとか寒いのしか作れないけど、寒いなりにも、勉強して頑張って作ってよかったなと思うし、 そうやって土台を作ったおかげで、ものすごい嬉しい言葉とか、こっちのほうが「へえ!」って驚くような感想とか、もらえるのが、当に嬉しい。 つくづく、見てくれる人のおかげだな、と思っています。 当に、「読んでくれる人」の存在って、ものすごく大きい。 よく、同人界には(といって、女子同人界しか知らんのですけど)、 「『活動』してなければオタ

    2007-07-23
    marinee
    marinee 2007/12/11
    ”元ネタとして、同一の作品があって、それについての、解釈の巨大なプールを、われわれは共有している。”デスノコラを思い出しました。あの頃は熱かった。毎日そればっかり見てた。
  • やおいが、「分らない言葉」であることの意味/「腐女子・トラブル」の実相 - 2007-11-25 - ざわ☆生活手帖

    「好き」を扱う言説には力関係が関わっている。 社会の中で歓迎される「好き」と、歓迎されない「好き」とがあって、 屈託なく表明することのできる「好き」と、それが許されない「好き」とが、しっかりと存在している。そこに、力関係の強弱がある。 そして、「弱い」部類の「好き」をもっている人間はどうするかというと、 言っても歓迎されないために、むしろ傷つくことが多い、ああ、ここではこれを「好き」って言ったらいけないんだな… ということを「学んで」いく。内向していく。クローズドになっていく。 出版業界ないしコンテンツ業界においては、「腐女子」はドル箱化しつつあるけれども、実際、世の中規模でみたら、 「女の」「オタクの」「好き」なんていうものは、いわば底辺レベルのものだろう。 「腐女子」がもぐってきた理由というものは、それが分かっていたのでそうしていた、ということじゃないんだろうか。 腐女子をめぐる軸は二

    やおいが、「分らない言葉」であることの意味/「腐女子・トラブル」の実相 - 2007-11-25 - ざわ☆生活手帖
    marinee
    marinee 2007/12/10
    良エントリ。”「他に開かれる言葉」になった瞬間に、やおいは効力を失くす。”腐女子の本質はまなざす主体であると考えているので、外部の他者からまなざされる客体になった時点で何かが失われている気がする。
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