一冊のフリーペーパーから始まった街づくり。『石巻2.0』の仕掛人に聞く石巻の今、そしてこれから。(前編) 2011.09.27 池田 美砂子 池田 美砂子 先日、ボランティアとして訪れた石巻市で、一冊のフリーペーパーを手にしました。『ISHINOMAKI2.0 VOL.0 VOICE』と書かれた小さな冊子。ページをめくると、ずっしりと重みを持った言葉で震災の経験を語る石巻中央商店街の人々のインタビュー記事がずらり。時には目をそらしたくなるような凄まじい体験談と共に綴られていたのは、こんな言葉でした。 復興後のまちを考えるとワクワクする。 住んで楽しいと思えるまちづくりがしたい。 災害に強くしても、人のいないまちをつくってどうするんだ、と。 震災後、半年の月日を懸命に生きてきた彼らが今、口にするのは、“復興”よりも”まちづくり“という言葉。その想いを共有し、まちの人と一体となって石巻のまちづ