「ISPによるサイトブロッキング(遮断)という“一足飛び”の結論の前に、やれることがあるはずだ」――政府がISPに対し、自主的に海賊版サイトへのアクセスを遮断するよう促すと決定したことを受け、ISPの業界団体や弁護士などがブロッキングの問題やそれ以外の対策方法について、コンテンツ文化研究会主催の緊急シンポジウムで解説した。 登壇したのは、一般社団法人インターネットプロバイダー協会(JAIPA)の立石聡明さんと野口尚志さん、一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)の中川譲さん、主婦連合会の河村真紀子さん、森亮二弁護士と上沼紫野弁護士。 ブロッキングの前にできること 「DNSブロッキング」は、国民の権利である「通信の秘密」を侵害するため違法・違憲の恐れがある(詳解は後述)と、JAIPAや婦人団体・全国地域婦人団体連絡協議会、自民党の橋本岳衆院議員などが声明を出しているのは既報の通り。