今月17日、「一頭のサルが死んだ」というニュースが報じられました。 大分市の高崎山で暮らしていた“ボスザル”のベンツです。 さまざまな逸話を残し、“伝説のサル”と呼ばれ、人々を魅了してきました。 そのベンツの“伝説”とは? そして何が人々を魅了したのか? 大分放送局の梶谷匡カメラマンが解説します。 最高齢のトップ、ベンツ およそ1300頭のニホンザルが生息している大分市の高崎山。 この山のふもとの高崎山自然動物園はサルに餌付けをしており、間近でサルを見ることのできる施設として、人気の観光スポットになっています。 動物園の餌場にやって来るサルは、B群とC群の2つの群れに分かれていて、このうちおよそ700頭のサルがいるC群のトップに立っていたのが、推定年齢35歳、人間でいえば100歳を超えるという高崎山最高齢のオスザル、ベンツでした。 波乱万丈の半生 ベンツは、昭和53年ごろに生まれ