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ブックマーク / brevis.exblog.jp (8)

  • コンサルタントは何かの役に立つのか? | タイム・コンサルタントの日誌から

    ・・いつだったか聞いた、アメリカのジョークである。ちなみに、特定の会社を批判するのが目的ではないので社名は伏せ字にしたが、A社は大手経営コンサルティング会社である。とくに、コスト削減のアドバイスで有名な企業だというあたり、皮肉がきいている。 経営コンサルタントという業種は、20世紀初頭から存在するが、以前の記事にも書いたとおり、米国で大きく伸びたのは1970年代からと言われる。なぜ伸びたかというと、少なからぬ大企業が、事業の再編成を強いられる状況になったからである。 「再編成」(Restructuring)は、日では「リストラ」というカタカナ言葉に略され、首切り人減らしの意味で使われている。米国では全く違っていて、組織を再設計することであり・・といいたいところだが、結果としては、大量の人減らしを伴うのが普通だ。働いている人にとっての心配の種であることは、かわりがない。むしろ、米国では人の

    コンサルタントは何かの役に立つのか? | タイム・コンサルタントの日誌から
    masakiplus
    masakiplus 2018/09/06
    ある日、白雪姫が森の中を歩いていると、5人のこびと達が座って、シクシク泣いていました。 ——まあ! どうして、みんな泣いているの? それに、あと2人は、どこにいるの?  すると、5人のこびとは答えました。
  • 生産マネジメント手法の系譜を考える(3) 90年代以降の発展とこれから | タイム・コンサルタントの日誌から

    --ちょっとこれまでの流れをおさらいします。生産マネジメントの手法は20世紀前半に、米国の自動車産業が牽引する形で誕生・発展しました。複雑な機械製品を、大量生産することが主眼でした。60年代には計算機を利用するMRPという計画手法が開発され、需要に合わせてロット生産のタイミングを調整し、工場全体を采配する事が現実化します。 --そうです。そしてMRPはその後も、発展を続けます。資材調達だけでなく、人員や資金など、製造に必要な経営資源全体の計画ツールにまで拡大し、80年代にはManufacturing Resource Planning = MRP IIという概念が生まれます。そして、これにヒントを得て、ドイツのSAPという名の企業が、Enterprise Resource Planning = ERPという用語を作ります。こちらは皆さんご存じですね。

    生産マネジメント手法の系譜を考える(3) 90年代以降の発展とこれから | タイム・コンサルタントの日誌から
    masakiplus
    masakiplus 2018/08/12
    --ちょっとこれまでの流れをおさらいします。生産マネジメントの手法は20世紀前半に、米国の自動車産業が牽引する形で誕生・発展しました。複雑な機械製品を、大量生産することが主眼でした。60年代には計算機を利
  • 生産マネジメント手法の系譜を考える(2) 日本型生産思想のあり方 | タイム・コンサルタントの日誌から

    --そうです。それまで中東アラブ諸国の原油生産は、事実上、欧米の石油メジャーが支配しており、バーレル$3の超安値で、原油を欧米に輸出していました。しかしイスラエルとの中東戦争に端を発し、ナショナリズムに目覚めた各国が団結し、輸出を止めると脅したので、原油価格は$10以上にはね上がったのです。それが、アメリカの製造業にどう影響を与えたと思いますか? --たしかに、それもあります。でも、一番影響を受けたのは、消費者の側でした。米国の自動車市場で、それまで常識だった、安いガソリンを湯水のごとく消費する、大型のアメ車に頼ったライフスタイルが、ピンチに瀕しました。消費者はやむを得ず、燃費の良い中小型車に目を向けることになります。その市場に入り込んできたのが日車でした。そして、またたく間にシェアを伸ばしていった。

    生産マネジメント手法の系譜を考える(2) 日本型生産思想のあり方 | タイム・コンサルタントの日誌から
    masakiplus
    masakiplus 2018/08/03
    「’73年の石油ショックについては聞いたことがあります。石油の値段が急に上がったんですよね。」 --そうです。それまで中東アラブ諸国の原油生産は、事実上、欧米の石油メジャーが支配しており、バーレル$3の
  • プロジェクト・マネジメントの目的とは何か | タイム・コンサルタントの日誌から

    中堅エンジニアが壁を破って成長するには、何を学ぶべきか。そういう問いに関連して、ここ何回か書いている。初級の仕事を一通りおえて、とりあえず一人前のことはできるようになっても、その先にしばしば壁がある。そこを乗りこえて面白い仕事をしていくためには、もう少しマクロにものを見て、人を動かせるようになっていく必要がある。 今年の1月に、静岡大学と浜松ソフト産業協会の共催によるプロジェクト・マネジメント講座に呼ばれて、初日の講師を務めさせていただいたときも、その話から始めた。集まった方はほぼ全員がIT技術者だった。IT分野は勉強会も盛んで、知識欲に燃えた熱心なエンジニアも少なくない。わたしはたずねた。 「この中で、現在プロマネの仕事をされている方はいらっしゃいますか?」 手を上げた方は全体の1/3もいなかった。ある意味、予想通りではある。プロマネの仕事をばりばりこなしている人は、こうした講座を聴きに

    プロジェクト・マネジメントの目的とは何か | タイム・コンサルタントの日誌から
    masakiplus
    masakiplus 2016/05/29
    中堅エンジニアが壁を破って成長するには、何を学ぶべきか。そういう問いに関連して、ここ何回か書いている。初級の仕事を一通りおえて、とりあえず一人前のことはできるようになっても、その先にしばしば壁がある。
  • 生産システムとは、どういう仕組みだろうか | タイム・コンサルタントの日誌から

    法政大学の西岡教授といえば、現在、「つながる工場」のための緩やかな標準づくりで、日版インダストリー4.0として注目を集めるコンソーシアム"Industrial Valuechain Initiative”(IVI)https://www.iv-i.org/を率いている方だ。その西岡教授は、日機械学会の研究分科会報告の中で、世の中にあるシステムは、二種類に大別できる、という興味深いことを書いておられる。 「自動車や携帯電話など、人がその外側にいるシステムを第一種のシステムと呼び、人がシステムの内部にいて、その構成要素となっているものを第二種のシステムと呼ぶことにしましょう。はたらく作業者である“私”にとって、私は生産システムの一部であり、システムの内側にいます。これまで工学の世界では、第一種のシステムを多く手掛けてきました。その反面、第二種のシステムは、挙動が自然法則のみに依存せず、なか

    生産システムとは、どういう仕組みだろうか | タイム・コンサルタントの日誌から
    masakiplus
    masakiplus 2016/05/21
    法政大学の西岡教授といえば、現在、「つながる工場」のための緩やかな標準づくりで、日本版インダストリー4.0として注目を集めるコンソーシアム"Industrial Valuechain Initiative”(IVI)https://www.iv-i.
  • 海外プロジェクト・マネジメントにおけるシステムズ・アプローチとは 〜化学工学会展望講演(9/09)から | タイム・コンサルタントの日誌から

    ・・・ただいまご紹介いただきました日揮の佐藤です。日このセッションには、アカデミアの先生方、また実務界の諸先輩が大勢お見えになっていると思います。そこで、まず皆さんに考えていただきたい問題があります。 時は紀元前215年のこと。秦の始皇帝は、北方の異民族・匈奴の侵入を防ぐため、部下の将軍・蒙恬に城壁の建設を命じました。 今日「万里の長城」として知られるものの原型で、歴史に残るビッグ・プロジェクトでした。 しかし、長城はなかなか完成しません。そればかりか、苦役にかり出された民の怨嗟の声も届きます。そこで始皇帝は、自分の長男・扶蘇を現地に派遣し、建設事業の状態を調べることにしました。では、扶蘇が現地でまず調べるべき事は何でしょうか? ご自分が始皇帝なら、何を調べろと扶蘇に命じますか? (サイトの読者諸賢も、この先を読む前に、ちょっと考えてみてください。) 次に、第二問です。 今度は、皆さん

    海外プロジェクト・マネジメントにおけるシステムズ・アプローチとは 〜化学工学会展望講演(9/09)から | タイム・コンサルタントの日誌から
    masakiplus
    masakiplus 2015/09/16
    ・・・ただいまご紹介いただきました日揮の佐藤です。本日このセッションには、アカデミアの先生方、また実務界の諸先輩が大勢お見えになっていると思います。そこで、まず皆さんに考えていただきたい問題があります
  • あなたは、どう考えるの? | タイム・コンサルタントの日誌から

    「佐藤さん、すみません、ちょっとご相談があるんですが・・」 若手社員が机の前にやってきて、顔を上げたわたしに、いいにくそうな声でぼそっときり出した。わたしが、ITリッチなプロジェクトをやっていた時代のことだ。 --なあに? 何か、いい話かな? 「いえ、あの・・。例の中間在庫ロットなんですが、どうしようかと悩んでいまして。」 --そこは新しいコード体系を使おうって、先週の打合せで決めたじゃないか。 「そうなんですが、注文書のシステムで、ちょっと困ったことが見つかりまして。あのままでは、番号がかち合ってしまう可能性があると分かったんです。」 彼は仕様書の該当箇所をわたしに見せて、問題を詳しく説明する。なるほど、先週の打合せでは、この点を見落としていたらしい。 --つまり、このまま進めば、ユーザに運用を変えてもらって、少しだけ手間が増えるのを我慢してもらうか、さもなければシステムの設計変更をする

    あなたは、どう考えるの? | タイム・コンサルタントの日誌から
  • 良いWBS、わるいWBS | タイム・コンサルタントの日誌から

    先日、プロジェクトマネージャ合格論文集 改訂版(齋藤登志勝・編、リックテレコム刊)の読者の方からご質問があった。内容は、小生の執筆した論文で「・・・WBSを成果物(サブモジュール)中心ではなくプロセス中心に構成した・・・」と記載しているが、WBSの構成を変更した意図がわからない。WBSの構成変更のメリットは何か? というご質問である。 これはとても良い質問だと思うので、ここに取り上げさせていただこう。ここには、WBS(Work Breakdown Structure)構築の中心課題があるからだ。最近WBSという用語・概念が業種の枠を超えて広まったのは、とても良いことだと思っている。しかし、その結果(?)、奇妙なWBS、不思議なワークパッケージを見かける機会もでてきたように感じる。この論文では、その点をやんわり取り上げたつもりだった。 WBSは、誰でも作れる。プロジェクトを種々の作業の階層構

    良いWBS、わるいWBS | タイム・コンサルタントの日誌から
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