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ブックマーク / satoshi.blogs.com (60)

  • 米マイクロソフト本社で目の当たりにしたビル・ゲイツの決断力

    6月1日発売の『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』には、いくつかマイクロソフト時代のエピソードが書かれていますが、これもその一つです。この「シカゴ対カイロ」の社内抗争はマイクロソフト時代の思い出の中でも、筆頭のものです。 ◇ ◇ ◇ ビル・ゲイツの意思決定は光速 ビル・ゲイツが仕事で重要視していたのは、"光速"と言っても過言ではない迅速な意思決定です。これについては、どのくらい迅速だったかを象徴するエピソードを紹介します。 あれは忘れもしない1995年1月、シアトルの冬らしい小雨の降る昼下がりのことでした。米マイクロソフト社内にはOSの開発に関する派閥争いがありました(OSとはマイクロソフトで言うWindows Vistaだったり、アップルでいうところのOS Xなどのパソコンやスマホを動かすための基ソフトのこと)。"カイロ"というグループと"シカゴ"という

    masakiplus
    masakiplus 2016/06/10
    6月1日発売の『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』には、いくつかマイクロソフト時代のエピソードが書かれていますが、これもその一つです。この「シカゴ対カイロ」の社内抗争は
  • 「戦略的OS」の開発がことごとく失敗している点に関する一考察

    90年代にIBM、MicrosoftApple各社が巨額の開発費を投じて作っていた「戦略的OS」がすべて失敗してしまったことを皆さんはご存知だろうか? IBMが作っていたのはOS/2。元々はMicrosoftとの共同開発だったが、途中で仲違いをしてしまい、最後はIBMだけが細々とサポートしていたことすら覚えていない人が多いとは思うが、Windows95の成功であっというまに市場から消えてしまったのがOS/2。具体的な数値は公開されていないので分からないが、両社が数百人体制で数年間開発していたので、少なく見積もっても日円で数百億円は投じられたことは間違いない。 Cairoの方は私自身が初期のころにいたこともあるし、最終的には「Chicago(Windows95のプロジェクト名) vs. Cairo」の戦いの最前線にいた私としては知りすぎている点も多いのだが、一つだけ確かなのは、プロジェク

  • プレゼン資料:iPhone Phenomenon

    今週は火曜日からノルウェーのオスロに飛んで、ワイアレス関係の会議でプレゼン。ようやく話の流れも決まって来たので、頭を整理する意味でも、ここにプレゼン資料を貼付けてみる。 最初の二枚は基的に自己紹介。まずは、2000年に起業したUIEvolutionのビジネスを簡単に説明して、私とワイアレス業界の関わりを理解してもらう。 スライド3と4は、私の得意な「技術革新」と「人々のライフスタイル」のギャップの話。技術は日進月歩で進んでも、人々のライフスタイルの変化はすぐには訪れない。ライフスタイルの変革には必ずキーとなる役割を果たす製品やサービスが必要で、そこにこそ開発者としての面白みがあるしビジネスチャンスがある、という話。 5枚目のスライドが、今回のプレゼンの主要なテーマでもある、この「人々のライフスタイル革新」プロセスにおけるiPhoneの役割。携帯用のJavaやブラウザは一部の人々のライフス

    プレゼン資料:iPhone Phenomenon
  • 週刊文春とITMediaのインタビュー記事の紹介

    先月日に帰国していた時に二つほどインタビューを受けたのだが、その二つが記事になったのでその紹介。 一つは、週刊文春の「仕事のはなし」という記事(左の写真は、PhotoShareユーザーの方が投稿したものを拝借させていただいたもの)。まだ引退もしていないのに自分の経歴の話をするあまり好きでないのだが、聞き手の人がとても上手だったため、肩の力を抜いて色々と話すことができた。自分で読み直しても思うのだが、Windows95やInternet Exploreの開発に関わることが出来たのも、「常に技術の最前線の面白いプロジェクトに関わっていたい」という思いが人一倍強かったのが一番の理由だと思う。飽きっぽくて新しいもの好きの私にとっては、成熟した市場に向けた製品作りより、「これから」という市場で勝負する方が何倍も楽しい。今、iPhoneのアプリを作っているのも全く同じ理由だ。 もう一つは、ITmed

  • 「Javascript使い」に女性ブロガーと話す絶好の機会を与えるスクリプトの話

    知り合いがちょっと面白いウェブサービスを作ったので、ここで紹介。元々はケータイ用のサービスなのだが、その一部を切り出す形でブログの装飾ツールとしてパッケージ化したもの。 「ブログの装飾ツール」という目新しい名前を使ったのは、私自身も何と呼んで良いのか分からないからだ。ブログの一部に貼付けるブログパーツと違い、スクリプトを埋め込んでおくとブログの文章をパースしてた上でリンクやスタイルで装飾してくれる、というものだ。 例えば以下の文章。私が書いたのは文章のみだが、このスクリプトがそれぞれの芸能人の名前を自動的に見つけ出してフォントの大きさを(盛り上がりぐあいで)変更し、アイコンを加えた上でリンクにする、ということをしてくれている(注:スクリプトは個別ページでのみ有効)。 私が篠原涼子を最初に意識したのは、木村拓哉主演の連続ドラマ「ギフト」。毎朝、のようにキムタクのベッドに潜り込んで来る篠原が

  • 夏野氏の本音とドコモの縦割り行政と

    CNetのインタビューは、夏野氏の音が見えるなかなか良いインタビュー(永井さんNice Job!)。 ドコモから出てくるにしろ、ソフトバンクモバイルから出てくるにしろ、サービスは変わらないと思いますよ、Apple(が開発する端末)だから。そうなると後は経済条件だけじゃないでしょうか。個人的には、僕の味付けができないからそんなに興味はないですね。少なくとも今のiPhoneでは携帯電話回線を使って自由にアプリをダウンロードするといったことはできないですから。【ドコモ夏野氏に訊く:「iPhone」「ディズニー」「Google検索精度」をどう思う?:モバイルチャンネル - CNET Japanより引用】 この発言は、ドコモの内部事情をある程度知っている人たちにとってはものすごく微妙な発言である。 内部事情とは、ドコモの縦割り行政ゆえに、時々外に見えてしまう自己矛盾。iモードを立ち上げ、ドコモ内部

  • プレゼン資料用のメタ言語ってどうだろう

    メインマシンをMacBookに変えてから、プレゼン資料を作るためにいちいちParallelsからPowerpointを立ち上げるという作業がうっとうしくなって来た今日この頃である。もちろん、Keynoteを使うという方法もあるがファイルの互換性の問題があるし、Google Docsでは見栄えが悪い。 「誰かがすでに作っているだろうな」と思いつつHTML+CSS+JavaScriptで作ってみたのがこれ(クリックすると次のスライドに進む)。 手持ちのバージョンのSafari、Opera、Firefox、IEでは動作確認済み。iPhoneでももちろんちゃんと動く。フォントの大きさはダイナミックに計算しているので、全画面でブラウズしてもそれなりに動く。 まだまだ機能的に不足している部分はたくさんあるが、こんな形で作っておけば、ブログでの公開も簡単だし、見た目はCSSしだいでなんとでもできる。ある

  • Googleの「有料リンク狩り」は4月に始まっていた

    先日のSEO業者対Googleの戦いに関するエントリーに対しては、またまたたくさんのフィードバックをいただき、とても良い勉強になっている。自分が少々不得意な分野に関するエントリーを書いた時の方が得るところが多いという典型的な例だ。 結論から言ってしまえば、あいかわらずSEO業者は電解還元水の販売業者と似ていると思っている私だが、たしかに全部のSEO業者が偽装リンク(=人がクリックするためのリンクではなく、サーチエンジンを操作せんがために人為的に置かれたリンク...有料リンクとも呼ばれる)を売る悪徳業者ばかりではなく、きちんとサイトのコンテンツそのものの大切や正規化したHTMLページの作り方を教えてくれる業者もある、らしいことは分かった。 顧客の側からすると、悪徳SEO業者に騙されないようにするには、「有料サイトからのリンクによるSEOでアクセスアップ!」、「被リンク効果であっというまにHP

  • はてなブックマークとnewsingをマッシュアップして読者アンケートを作ってみた

    はてなブックマークとnewsingをマッシュアップして読者アンケートを作ってみたので下に貼り付けてみるテスト。 はてなブックマークが20個以上ついたものを新しい順に並べて、投票できるようにした。「newsing it!」というボタンを押せば投票結果を見たり、自分で投票することもできる(投票するにはnewsingにユーザー登録する必要あり)。

  • 私がブログを書くときに意識していること

    1.とにかく分かりやすく書くこと 2.難しい言葉の使用をできるだけ避けること 3.何を伝えたいのかはっきりと意識して書くこと 4.伝えたいことをできるだけ一つに絞ること 5.視点・立ち位置がぶれないようにすること 6.一つのエントリーをあまり長くしないこと 7.できるだけ明るく・ポジティブに表現すること 8.ユーモアを交えること 9.無理せずに自然にまかせて書くこと 10.既存の枠組みにとらわれずに書くこと 糸井重里の「ボキャブラリーというのは『どれだけむずかしい言葉を知っているか』ではなく、『どれだけやさしい(人に伝わりやすい)言葉を知っているか』という意味なんです」という言葉は当に正しいと思う。 どんな文章にも言えることだが、分かりやすくなければ読んでもらえないし伝わらない。せっかくブログを書くのだから、読んでもらいたいし伝えたい。それがブログの「おもてなし」。 【同時に読んでいただ

  • 21世紀の錬金術:Web2.0バブルで一儲けする方法

    【材料】 ・小さな学生ベンチャー。東大・京大などの有名校の理学部・工学部の卒業生が集まって作った10人程度の企業。売り上げどころかビジネスプランすらちゃんと描けていないが、そこそこの技術力とハングリー精神だけはある、というタイプがベスト。資金は少ない方が良く、VCからの資金調達前でなければならない。 ・3~4億円程度の資金 ・欲の皮のつっぱった証券会社へのコネ 【レシピ】 1.まずは、顧客としてこのベンチャー企業にアプローチする。ビジネスプランもろくに持たないベンチャー企業の場合、とりあえずは「開発の下請け」でも何でもやって売り上げを立てなければならないので、その弱みを突く。Web2.0っぽいものならブログでもSNSでも何でも良いので、とりあえずシステム構築を発注する。この段階での発注額は二~三千万円ぐらいに抑えておくが、それでもこの会社にとっては「最大の顧客」となるはず。 2.その会社

  • Twitter にとりあえずアカウントを作ってみた

    巷で話題のTwitter、新しいもの好きの私としては試さずにはいられない。とりあえずアカウントを作って(snakajima)、このブログのサイドバーに貼り付けてみた。とりあえず、今はマスターズを見ていて忙しいので、ここまで。

  • 「個人」に蓄積しているCGMマーケティングのノウハウ

    先日、ネタフルのコグレマサトさんと会う機会があったのだが、その時にいただいたのがこの「クチコミの技術 広告に頼らない共感型マーケティング」。前から薄々と感じていたことで、このを読んではっきりと確信できたことが一つある。 これからますます重要になるであろうCGMマーケティングのノウハウの蓄積に関しては、「企業」ではなくて、コグレさんのような「個人」がすごく重要な役目を果たしている、ということである。 既存のメディアを通したマーケティングに関しては、それを専門に研究している学者やコンサルタントはたくさんいるし、電通や博報堂などの広告代理店には、過去の失敗や成功事例から学んだ数多くのノウハウが蓄積されている上に、新しい情報も彼らのところに集まって来るようにできている。組織に属さない一個人がいくら努力したからと言って、決して追いつけるものではない。 しかし、ネットを通したCGMマーケティングには

  • Life is beautiful: GoogleがYouTube買収の詳細を発表。受付嬢が1億5千万円って…

    WSJによると、YouTubeの買収に関する詳細が昨日発表されたそうだ。YouTubeの創業者二人および投資家のセコイア・キャピタルがこの買収によって手に入れたGoogleの株とその時価総額は以下のとおりである("+…" となっている部分は、創業者を繋ぎ止めておくために別個に設置されたトラストにしばらく保留される分)。 Chad Hurley: 694,087 + 41,232株 (時価総額$345.6 million、約410億円) Steve Chen: 625,366 + 68,721株 (時価総額$326.2 million、約390億円) Sequoia Capital: 941,027株 (時価総額 $442.3 million、約530億円) ベンチャー企業が成功したかどうかをはかる「ものさし」はいくつかあるが、創業者や株主のためにどのくらいのリターンをもたらしたか、という「

  • Windows Vista のリリースは、「最後の恐竜」の誕生か

    月間アスキーの連載記事にWindows Vistaのことを書こうと、はてなブックマークを"vista"というタグでサーチをかけてみて愕然とした。あまりにも少ないのだ。 はてなブックマークの"Vista"タグでのサーチ結果 人気エントリートップ25のうち、まともにVistaについて解説している記事は、「すべてが分かるWindows Vista大百科」と「次世代Windowsシェル『Windows PowerShell』を試す」ぐらい。逆に、「Widows Vistaを好きになれない理由」や「Google OSを妄想すると未来が見えてくる!?」などのように、どちらかと言うとVistaに否定的な記事が目立つ。 このサーチ結果を、"Google Map"タグでのサーチ結果と比較してみると、違いは如実だ。私が、2005年の6月に、「アルファギークはLonghornの夢を見るか?」と書いたとおりのこと

  • 「あなたもレールから外れてみませんか」と言うつもりもないが…

    去年の末にキャリアデザインセンターというところから受けたインタビュー記事が、「エンジニアtype」という転職情報誌に出た。例によって調子に乗って好き勝手なことをしゃべってしまったので、自分で読み返しても少し後悔する部分もあるが、就職や転職を考えている人のために一つだけハイライトしておきたい部分がある。 大学卒業時に、バイト先のアスキーではなくNTTを就職先として選んだ点について質問されたときの、「せっかく持っているカードを使わないのはもったいない、という感じかな。浅ましい発想ですよね」という私の発言がそれである。つまり、「せっかくNTTの研究所に入れる学歴と成績を持っているのに行かないのはもったいない」というしたたかな計算の結果のNTTへの就職だったのである。 今になって考えてみると、「天職」とも呼べるほど大好きなこと(パソコン上でプログラムを書くこと)を既に見つけておきながらその道を選ば

  • ブクマコメントに「後で読む」と書かれたら負けだと思っている

    こうやってブログを書いていてつくづく思うのは、簡潔で分かりやすい文章を書くことの難しさと大切さ。だらだらと思いついたままに長い文章を書くのは簡単だが、「小粒でピリリと辛い」文章を書くには推敲に推敲を重ねる必要がある。 特にブログの場合は、最初の1~2段落が勝負。そこで読者をグッと引き込み、飽きてしまう前に要点を手早く効果的に伝えて一気に結びの文章に持って行く。スクロールしなければ読めない部分はまず読んでもらえないと思ったほうが良い。ブクマコメントに「後で読む」と書かれたら負けだ。

  • スティーブ・ジョブズの面接試験、iPhone編

    待望のApple iPhoneの発表を記念して、今回はiPhoneにまつわる頭の体操。 多くのブログでも指摘されているが、iPhoneはWiFi、GSM+EDGE、Bluetoothというネットワーク機能は持ちながら、iPhoneから直接iTune Music Storeにアクセスして音楽やビデオを購入することは出来ない(日の「着うたサービス」に慣れている人の中には、「これじゃあ日じゃ通用しないよ」と批判する人もいるぐらいだ)。 ここで問題である、アップルはいったい全体、なんでiPhoneを使って直接iTune Music Storeから購入できるようにしなかったのだろうか? ジョブズは、自分が「これは絶対に必要」と思った機能を落とすようなことはしない。つまりこれは、「iPhoneからのコンテンツの直接購入」という機能を、ジョブズが(1)そもそも必要ない、と感じたか、(2)あった方が良

  • Life is Beautiful: iPhone, raising the bar of "total user experience"

    While iPhone's big touch screen is sexy and its User Interface powered by OS-X is really cool, it was not a big surprise to us - we always expect something like this from Apple. The biggest surprise to the whole wireless industry was the fact that Apple was able to create a better phone, way better than any phones in the market including Japan, where NTT DoCoMo leads the world-wide market in terms

  • CES vs. MacWorld

    全米最大のコンシューマー・エレクトロニクス・イベントCESが開かれているラスベガスからサンフランシスコに移動してMacWorldに参加。記者でもないのにこんな「CESとMacWorldのはしご」をしているのは私ぐらいかなと思いつつ早朝からスティーブ・ジョブズの基調講演に参加。そうは言っても、ブログの持つバイラル・マーケティング的な価値を考えれば、そろそろブロガーを記者と同じ扱いにしても良い時代が来ているのかも知れない(基調講演にブロガー用の招待席を用意するのってどうでしょう。そうしていただけたら来年も喜んで参加します^^→アップルの広報担当者の方)。 ジョブズの講演とそこでアナウンスされたものに関しては、すでに色々なところで報道されているし、そのビデオも公開されているのでわざわざ書かないが、すなおな感想は「iPhoneの開発チームがうらやましい」である。技術的にどうだとか、ビジネスとしてど