では、XPからWindows 7へ移行するときの注意点(落とし穴)を見ていこう。まずは、「ネットワークにつながらない/遅い」だ。 これは、XPで使っていたファイル共有サーバーやNASに、移行後アクセスしようとしてもアクセスができない、できてもデータ転送速度がXPのときより格段に遅いといったトラブルである。アクセスできない場合によくある原因が、「LanManager(ランマネージャー)認証のレベルが異なる」ことだ(図1)。XPとWindows 7以降で初期設定が変更された結果起こる。
![[落とし穴1]ネットワークがつながらない/遅い](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)
無線LANで重要なのは、無線区間できちんと性能を出すことと、セキュリティを確保することである。そのために見える化が必要になる。 最近は様々な機器が無線LANに対応し、モバイルルーターのように知らないうちに移動してエリアに入ってくるアクセスポイント(AP)がある。このため、干渉によって電波環境が変化しやすい。そうでなくても無線LANは外来波の影響を受けやすく、MIMO対応のAPはアンテナの向きなどにも敏感。電波状況の見える化は欠かせない。 可視化して把握すべきことを整理してみると図3-1のようになる。まず安定した接続環境を保つために、APからの電波の到達範囲と電波干渉の状態を押さえておく。トラブルシューティングを正確かつ迅速にするために、ユーザーが接続していた場所とトラブルに遭遇した場所をトラッキングできるようにしておくことが望ましい。セキュリティ対策の観点からは、無線LANに接続している端
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