サッカーの女子世界一を決める第6回女子W杯ドイツ大会で13日(日本時間14日)、日本が初めて決勝進出を決めた。世界のファイナリストへと躍進した背景には、日本ならではの団結力や技術力、景気低迷など「冬の時代」にもめげずに励んだ強化策があった。 ▽気持ち一つに 「世界一」を合言葉に臨んだ今大会、日本はたとえ体格で劣っても得意のパスワークを武器に決勝へ上りつめた。準々決勝で優勝候補の地元ドイツに1-0で競り勝ったのは、1次リーグで敗れたイングランド戦の課題を修正できたからだ。 準決勝のスウェーデン戦前、恒例となった選手だけのミーティングで最年長の36歳、GK山郷のぞみ(浦和)が言った。「ドイツに勝ったけれど、ここで負けたら意味がない」。気持ちを一つにして3-1で快勝した。 男子の最高峰、昨年のW杯南アフリカ大会で日本が一体感を示してベスト16入りした。女子にもチームワークの良さは息づく。MF宮間