鳩山前首相は21日夜のFM放送J―WAVEの番組で、首相在任中に自らの発言のブレが問題となったことについて、「ぶら下がり取材などで同じような質問を聞かれたが、同じ答えでは失礼だと思って少しずつ変化をつけた」と釈明した。 また、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題や自らの「政治とカネ」の問題などへの対応について、「首相がにこやかでないと国が明るくならないと思っていたが、『こういう時には一切笑ってはいけない』と言われ、ますます孤独感を高めた」と振り返った。
大相撲の大関琴光喜(佐渡ヶ嶽部屋)が野球賭博に絡んで暴力団関係者に脅されたとされる問題で、琴光喜と相手方の金の支払いを巡る話し合いの場に、賭博への関与を自己申告した大嶽(おおたけ)親方(42)(元関脇貴闘力)と時津風親方(36)(元幕内時津海)が同席していたことが20日、関係者への取材で明らかになった。 親方2人は琴光喜と親しく、問題発覚前に琴光喜の相談に乗っていたことも判明した。2人を巡っては、賭博の胴元が琴光喜と同じだったことがわかっている。 また、琴光喜の仲介役となった床山(とこやま)が所属する阿武松(おうのまつ)部屋では、10人前後の力士が野球賭博に関与していたことも、日本相撲協会関係者への取材でわかった。同部屋の所属力士(20人)のほぼ半数が賭博に関与していたことになり、師匠の阿武松親方(元関脇益荒雄)の監督責任が問われそうだ。 さらに、元大関で幕内力士の雅山(32)(武蔵川部屋
大相撲の力士らが関与した野球賭博問題は、警視庁が大嶽親方(元関脇貴闘力)の事情聴取を行う事態に発展した。 文部科学省は、問題の広がりに「このままでは名古屋場所を開けない」と厳しい姿勢を示しており、識者からも「開催にこだわるべきではない」との声が上がっている。 日本相撲協会が大嶽親方と幕内豊ノ島の2人から事情を聞く方針を決めたことを受け、17日午前、東京・江東区の大嶽部屋には約30人の報道陣が詰めかけた。けいこは行われたが、師匠は姿を見せず、部屋の関係者は、「親方はどこに行ったかも分かりません」と困惑した様子だった。 豊ノ島が所属する東京・両国の時津風部屋でも通常通り朝げいこが行われたが、玄関には鍵がかけられ、報道陣のけいこ見学は認められなかった。時折出入りする若手力士は、どんな質問にも口をつぐんだ。 一連の問題について、中井国家公安委員長は17日の定例記者会見で、「警察当局も事件になるもの
荒井聰国家戦略相(64)の政治団体「荒井さとし政治活動後援会」(解散)が東京都内の知人宅を「主たる事務所」として届け、6年間で約4200万円の事務所経費を計上していた問題は、民主党が「違法性はない」として公開した領収書に、私的なものとみられる支出が含まれていたことが発覚するなど、荒井氏や同党の説明の信用性が薄れてきている。 ◆変遷◆ 民主党が10日に公開した同後援会の領収書には、支出に漫画や下着など、事務所の維持に関係がないと思われるものが含まれていた。これについて、荒井氏は同日夜、「秘書が夜中まで働いても超過手当を払っていない中で、少し余裕を持ってもらう(ことも必要)」と説明した。 だが、荒井氏は11日午前の閣議後会見で、その説明を撤回した。領収書で確認できた、女性向けを中心とする漫画の本や雑誌は計60冊にのぼり、金額は計約2万8000円。荒井氏は女性の政策秘書に事情を聞いた結果として、
2009年8月の衆院選で歴史的な政権交代を果たし、民主、社民、国民新3党の連立で同年9月に発足した鳩山政権は、家計への直接支援を重点政策とし、民主党政権公約(マニフェスト)に掲げた子ども手当の創設、高校授業料実質無償化の実現などの「成果」を上げた。 ただ、マニフェスト実現にこだわるあまり、10年度予算で歳出が過去最高の92兆円超となる一方、国債発行が税収を上回る44兆円に達するなど、国家財政の一層の悪化を招いた。 鳩山政権が最も重視した「子ども手当」は、中学生までの子ども1人当たり月額2万6000円(10年度は半額)を支給するもので、今月1日から一部自治体で支給が始まった。高校授業料の実質無償化も4月1日から行われている。農業経営の安定を目的に農作物価格と生産コストの差額を国が助成する戸別所得補償制度も導入した。 鳩山首相は2日の民主党両院議員総会で「私たちの判断は間違っていないと確信して
【ワシントン=小川聡、岡本道郎】カート・キャンベル米国務次官補は22日、国務省で読売新聞と単独会見した。 沖縄の米軍普天間飛行場移設問題で、鹿児島県・徳之島へのヘリコプター部隊移転などを柱とする日本政府案について、「日本側は、これらを『アイデア』あるいは『構想』と称して提示した」と述べ、正式な移設案とみなしていない、との立場を明確にした。 そのうえで、「今はもう、精力的に前に進むべき時だ。米国は、部隊の運用面での現実と、政治的制約の2点を踏まえたまじめな提案が日本から出てくれば、真剣に検討する用意がある」と述べ、日本政府が具体的な移設案を早急にまとめて示すよう強く求めた。 次官補は、日本側が示した案について、「日米の非公式協議でかなり詳細に協議した。米側はこれらにどのような限界があるかを非常に明確に指摘した」と述べ、受け入れ困難だとの見解をすでに日本側に伝えていることを明らかにした。個別案
京都大は19日、エジプトで発掘調査をしていた英国の財団から1916年に寄贈された鳥のミイラが、トキだったことがX線調査などで判明したと発表した。 古代エジプトでは、トキは「トト神」と呼ばれる学問や知恵の神で、関係者は「大学にふさわしい贈り物」と調査結果に驚いている。 ミイラは2体あり、京大総合博物館で保管していた。大きい方は長さ40センチ、幅16センチ、高さ15センチ。布に覆われ、1世紀頃のものとみられる。 札に「鳥の木乃伊」とのみ書いてあったが、X線をあてると、長いくちばしや骨格がくっきり浮かび上がった。5月12日から6月13日まで同館で公開する。
東京都小平市津田町の津田塾大学の中庭にある大きなイチョウの木から、サクラの枝が生えてピンク色の花を咲かせている。6日、同大職員が発見した。 イチョウは高さ15メートルを超える大木。校舎よりも高く、同大のシンボルの一つとなっている。約30年前には、雷が落ちて折れたこともある。 同大は今年創立110周年という節目。新入生を迎える季節でもあり、「お祝いムードにふさわしい」と職員は珍事を歓迎している。 国立科学博物館筑波実験植物園(茨城県つくば市)の奥山雄大研究員は「土がたまった枝の分かれ目のくぼみに、サクラの種が落ち、芽が出たのではないか」と話している。
2日に行われたプロ野球・広島―巨人戦(マツダスタジアム広島)の試合前にくも膜下出血で倒れ、広島市内の病院に入院していた読売巨人軍の木村拓也内野手守備走塁コーチが7日午前3時22分、亡くなった。37歳だった。通夜、告別式の日程は未定だが、同市内で行われる予定。 木村コーチは2日の試合直前、シートノック中にグラウンドで倒れ、球場で心臓マッサージなどの応急処置を受けた後、同市内の病院に運ばれていた。球団関係者によると、倒れた直後から危篤状態で意識が戻ることはなかったという。 宮崎南高から1990年ドラフト外で日本ハムに入団。94年オフに広島、2006年途中から巨人に移籍した。もともとは捕手だが、内、外野をこなし、打者としてはスイッチヒッターに転向。プロ19年間で投手以外のすべてのポジションを守るなど、球界を代表するユーティリティープレーヤーとしてアテネ五輪にも出場し、銅メダル獲得に貢献した。09
国債に集中する日本郵政グループの資金運用を見直し、海外の社会基盤整備や国内の公共施設建設などに投融資して収益拡大を図ることが柱だ。しかし、豊富な郵政マネーを政府系金融機関を通じて公共事業などに使う非効率な資金の流れになりかねず、かつての財政投融資を連想させる内容となっている。 改革案は、原口総務相が同日開かれた郵政改革に関する閣僚懇談会に提示した。ゆうちょ銀、かんぽ生命の限度額引き上げで資金がさらに肥大化するため、国債に依存しない運用の方向性を打ち出すことが狙いだ。具体的には、〈1〉鉄道、道路、水道など海外のインフラ整備事業への投資や進出する日本企業への融資〈2〉橋や学校、病院など国内公共施設の整備・再開発への投融資〈3〉外国債券の購入〈4〉個人・住宅ローンなど個人向け融資――などを提案した。 基本方針として「安全性と健全性の維持」を掲げるものの、審査能力が疑問視される日本郵政が高リスク事
消費者金融やクレジットカード、信販の主要各社が6月以降、専業主婦など収入がない人への新規融資をやめる方向で検討していることが28日、明らかになった。 同月施行の改正貸金業法で融資額が世帯年収の3分の1以下に制限され、審査手続きなどが煩雑になるため、そのコスト負担に耐えられないと判断した。キャッシングを利用している百数十万人の専業主婦の大半が、新規融資を受けられなくなる可能性がある。 無収入者などへの新規融資を停止するのは、プロミスやアイフルなどの消費者金融大手4社や、カード大手のジェーシービー、三菱UFJニコスなど。規制導入後も新規融資を続けるのは、セディナなど一部にとどまる。ただ、夫のカードと一緒に発行する「家族カード」保有者への融資は各社とも続ける。
神戸新聞社(本社・神戸市中央区)は25日、株主総会で、100%出資の子会社「デイリースポーツ社」(同)を3月1日に吸収合併することを決めた。 両新聞の名称変更はせず、今後も発行し、販売網も維持する。合併にあわせ、高士薫・神戸新聞社取締役広告担当が社長に就任する。 両社によると、同日付けで両社の経営企画局を統合する。編集、販売、広告などそのほかの体制は検討中としている。デイリースポーツ社の社員239人は神戸新聞社員となり、社員数は887人となる。
大相撲の横綱朝青龍(29)(本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、ウランバートル出身、高砂部屋)が泥酔して男性の顔を殴り、けがをさせた問題で、朝青龍は4日、引退する意向を明らかにした。 朝青龍は初場所6日目終了後の1月16日未明、東京・西麻布の路上で泥酔して暴れ、男性にけがを負わせたとされる。相撲協会は今月1日、調査委員会(委員長・友綱理事=元関脇魁輝)を設置。4日の理事会に朝青龍と高砂親方(元大関朝潮)を呼び、事情を聞いていた。 朝青龍は2003年1月、第68代横綱に就任。曙、武蔵丸に続く史上3人目の外国出身横綱で、1999年初場所の初土俵から25場所での昇進は、年6場所制が定着した58年以降の最速記録(幕下付け出しの輪島を除く)だった。 07年7月には、故障で地方巡業の休場を申し出ながら、母国でサッカーに興じていたことが発覚。2場所出場停止処分を受けた。今回の問題が起きた1月の初場所では、
会談後の共同記者発表で、首相は「メキシコも日本も、経済は対米依存だった。そこから脱却していこうではないかという認識を互いに持った」と説明。 しかし、外務省によると、大統領は会談で「メキシコからの輸出の85%が米国向けだ」などと触れただけで、「対米依存からの脱却」などの言及はなかったという。外国要人との会談内容をめぐる首相の新たな不適切発言といえそうだ。 首相は昨年12月、コペンハーゲンで会談したクリントン米国務長官に米軍普天間飛行場移設問題をめぐる政府方針を伝えた後、記者団に「十分に理解いただいた」と説明。だが、米側は「事実関係と異なる」と反発し、藤崎一郎駐米大使が急きょ召請される事態に発展した。
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