一方、政権奪還を目指す自民党はこの日、谷垣禎一総裁が14日告示の総裁選への出馬断念を表明。両党とも次期衆院選の「顔」選びが本格化する中、民主代表選に出馬した各候補者の地元などでは「誰がなっても厳しい状況は同じ」との声も上がった。 この日、午前9時半過ぎに首相官邸に姿を見せた野田佳彦首相は、報道陣から代表選への意気込みを聞かれても無言のまま。淡々とした様子で笑顔はなかった。首相に挑む3候補は、都内で相次いで決意を表明。「原発ゼロ」を打ち出した赤松広隆元農相は「このままでは党がとけてなくなる」と厳しい表情。原口一博元総務相は「分裂、離党、除名を繰り返し、国民の信頼を失わせた」と頭を下げた。鹿野道彦前農相は「党の立て直しに全力を尽くしたい」と決意を語った。 野田首相の再選が有力視される中での代表選とあって、各候補の地元からは、「懸案の政策について議論を深めてほしい」などの注文も。赤松元農相の地元