死んだ娘を138万円で「嫁がせる」 死者と生者を、あるいは死者同士を結婚させる「冥婚」。これをめぐる事件が、中国の山東省で話題になっている。 ことのきっかけは2022年12月、16歳の少女がビルの9階から転落死したことだ。中国紙「グローバル・タイムズ」によると、彼女は経済的な理由から養子に出されていた。「2005年に妻が予期せぬ妊娠をし、一家が経済的困難に陥ったため」だったと実の父親は語っている。 娘が亡くなったことを受け、この父親が「娘は養父母による虐待を受けて自殺した」と主張。さらに少女は死後、すでに亡くなっていたとある少年と冥婚するよう手配され、その対価として養父母は6万6000元(約138万円)を受け取っていたというのだ。 捜査の結果、冥婚の取り引きはたしかにあったという。だが少女が虐待されていたこと、あるいは冥婚を目的とする「意図的な殺人や死体冒涜が起きていたこと」を示す証拠は不