シスメックスと川崎重工業が折半出資した医療用ロボット開発のメディカロイドは4日、独医療機器のカールストルツ(バーデン・ヴュルテンベルク州トゥットリンゲン)と手術支援ロボットの開発に関する業務提携で基本合意したと発表した。メディカロイドは開発中の手術支援ロボットに、カールストルツが保有する画像システムや外科用装置の供給を受ける。 カールストルツは手術に使う外科用内視鏡の世界最大手。設立された1945年以降の70年以上、外科手術に関わる医療機器を製造したノウハウがある。基本合意にもとづいて、メディカロイドはカールストルツから外科領域の知識などに関しても提供を受ける。 病気を早期に発見し、早期に回復させ、患者への負担を抑える「低侵襲医療」の需要が高まるなかで、医療用のロボットは大きな役割を果たすとみられている。メディカロイドとカールストルツはたがいの相乗効果で、安全で高効率な治療ができる手術支援