鹿児島市の桜島・昭和火口(標高約800メートル)で18日午後4時31分に爆発的噴火があり、噴煙が高さ約5千メートルに達した。鹿児島地方気象台によると、昭和火口としては2006年6月の観測開始以降で最高の高さ。噴火は今年500回目となった。桜島では00年10月、南岳山頂火口の噴火で観測された高さ約5千メートルの噴煙が過去最高だったが、これに並んだ。 18日の噴火では、大きな噴石が約1800メートル離れた3合目に落下したほか、小規模の火砕流が火口から南東約1キロ地点まで流れた。鹿児島県警などによると、火口から約2・5キロ先に住宅があるが、被害は確認されていない。 噴煙は風で北西方向に流れ、鹿児島市などに大量の灰が降った。線路に積もった灰を取り除くためJR日豊線が一部区間で運転を一時見合わせ、約500人に影響した。噴煙3500メートルに上昇 鹿児島・桜島(産経フォト 7月16日の噴火の様子)