“Future Weather”撮影風景(右がプロデューサーのクリスティン・フェアウェザーさん、真ん中が監督のジェニー・デラーさん) 今学期、ひょんなことからテンプル大学フィルム・メディア・アーツ学部で自主制作映画のファンドレイジング(資金集め)の授業を受け持つことになった。 私は90年代初頭以来ニューヨークのブルックリンに住んで、相棒の上杉幸三マックス(現在は次作の撮影もあって故郷の瀬戸内に住んで、現代アートを見に来る外国人観光客用の宿屋を頑張ってやっています)と地味に実験ドキュメンタリー映画を作ってきた。子育てもあったし生活も楽ではないし、ここ数年はニューヨーク近郊(一つはフィラデルフィア。近郊じゃないか…)の5つの大学をハシゴして毎学期複数の授業を教えながらどうにか暮らしを立てている状況で作品の数は少ない。今年夏から始めた上映シリーズ(宇野港芸術映画座)用も含めて、過去10年間で、資
二木立 発行日2010年11月01日 出所を明示していただければ、御自由に引用・転送していただいて結構ですが、他の雑誌に発表済みの拙論全文を別の雑誌・新聞に転載することを希望される方は、事前に初出誌の編集部と私の許可を求めて下さい。無断引用・転載は固くお断りします。御笑読の上、率直な御感想・御質問・御意見、あるいは皆様がご存知の関連情報をお送りいただければ幸いです。 本「ニューズレター」のすべてのバックナンバーは、いのちとくらし非営利・協同研究所のホームページ上に転載されています:http://www.inhcc.org/jp/research/news/niki/)。 目次 1.論文「混合診療原則解禁論はなぜゾンビのように復活するのか? (「二木立教授の医療時評(その82)」『文化連情報』2010年月11月号(392号):18-23頁) 2.最近発表された興味ある医療経済・政策学関連の英
アメリカの郊外住宅地のアーキタイプ、レヴィッタウン 「Get off my lawn(わしの芝生から立ち退け)!」 映画『グラン・トリノ』で、ライフルを構えたクリント・イーストウッドがチンピラたちに怒鳴った時、アメリカの映画館では爆笑が起こった。 なんで? アメリカ人に聞いてみると、あのセリフは頑固ジジイが庭に入って来た近所の悪ガキを叱る時の常套句だそうだ。昔、日本にもいたでしょ。子供嫌いのジイさん。野球のボールがそのジイさんの庭に落ちたりすると怖くて入れないわけ。 でも、アメリカの場合、芝生にはもっと重要な意味がある。アメリカン・ドリームの象徴なのだ。 自分が生まれて初めて芝生を持ったのは2007年。住宅バブルのピークで家を買ったのだから大馬鹿だったが、それは置いといて、感慨深かったのは、前庭の芝生に立った時だ。 アメリカ映画やテレビで観た一戸建てには必ず前庭に芝生がついていた。わずか1
左からドナ・リード、 ジェームズ・ステュアート、キャロライン・グリムス 予告編 『素晴らしき哉、人生!』(すばらしきかな、じんせい!、原題:It's a Wonderful Life)は、1946年のアメリカ合衆国のファンタジードラマ映画。監督はフランク・キャプラ、出演はジェームズ・ステュアートとドナ・リードなど。 フランク・キャプラ、ウィリアム・ワイラー、ジョージ・スティーブンスの3人が協力して設立したリバティ・ピクチャーズの第1号作品。 アメリカ映画協会(AFI)が選ぶ「感動の映画ベスト100」では1位に、同協会の「アメリカ映画ベスト100」では11位にランクインしている。 2003年のAFI選定「ヒーローと悪役ベスト100」ではジョージ・ベイリーがヒーローの9位に、ポッターが悪役の6位にランクイン。 2008年のAFI選定「10ジャンルのトップ10」ではファンタジー部門3位にランクイ
子供の頃――――というか今もだけど、ジャッキーが大好きだったぼくは、親にせがんで映画館に連れてってもらい、ジャッキーの映画をよく観た。当時は入れ替えがなかったので、2回続けて観ることもあった。もちろんレンタルビデオでも観てたのだが、ジャッキーの映画はいち早く観たい!というのと、スクリーンで映画を観る事はイベントの一つという認識があったのかもしれない。 当時映画館は古町か万代のバスセンターの近くにあり、幼稚園とか小学生くらいだとそこへのアクセスが非常に不便だった。自転車で行くにはちょっと遠いし、車で行って停めたら駐車料金がかかるので、バスを使わなければいけなかった。さらに正月映画として封切られると、雪が難敵となり、車で行くのすら面倒になる。それでも『ファイナル・プロジェクト』とかを観たくて、バス代を浮かすために大雪の中を歩いて帰ったりもした。とにかく新潟で映画を観に行くということはかなり面倒
これまで多くの映画コンテンツがゲームに利用されてきたが,その逆の流れも少なからず存在していた。「スーパーマリオブラザーズ」に始まり,「ストリートファイター」や「トゥームレイダー」,そして最近では,全米で10月21日公開予定の「DOOM」に至るまで,映画化されてきたゲームを過去から順に振り返ってみた。 ■"映画ゲーム"と"ゲーム映画"の黎明期 映画がライセンスされたゲームと聞いて筆者がまず思い出すのは,知る人ぞ知る「E.T.」(1983年)である。前年に公開されて人気となったスティーブン・スピルバーグ監督の名作をAtari 2600用にゲーム化したものだが,そのライセンス料は,20億円という当時も話題になったほどの破格の金額。開発費といっても,数名のプログラマーの雇用費くらいで,1億円稼いだら大ヒットと言われた時代のことだ。 E.T.のライセンスは,IP(知的財産)権管理が未熟だったAtar
「ターミネーター」や「タイタニック」で有名なジェームズ・キャメロンが監督する「The Avatar」がゲーム化される。しかも,これは単なる映画のゲーム化という話ではなく,ゲーム化を前提に進んでいたプロジェクトなのだそうだ。映画のゲーム化,ゲームの映画化,どちらも珍しくなくなってきたとはいえ,The Avatarは大きな話題になりそうだ。今回は,以前お伝えしたしたあの“迷”監督の近況も交えつつ,映画とゲームの関係について紹介しよう。 「映画を元にしたゲームはクソゲー」というのは昔の話。最近では「Spider-Man」や「Lego Star Wars」のように評価の高いライセンスソフトが多い。また,「The Chronicles of Riddick」のように映画以上に評価されたゲームもある。アメリカでは「Harry Potter and the Order of the Phoenix」「R
「トゥーム・レイダー」や「DOOM」,そして「Bioshock」など,ゲームが映画のネタになることは少なくない。だが,ゲーム系映画の監督として,本連載で何度も取り上げている人物は,ウーヴェ・ボル(Uwe Boll)監督ただひとり。ボル監督といえば,映画「Postal」の上映がアメリカで迫っているが,公開を拒否する劇場が出たり,ボル監督にゲームをもとにした映画を作らせないための署名活動が始まったりと,かなり追いつめられているようだ。 「オリジナルゲームの評価を落とす」とゲームファンから忌み嫌われるボル監督。だが,Postalに関してはゲームの開発元とウマが合っているようだ。2007年に先行上映されたドイツとオーストリアでは,興行収入が14万ドル(約1400万円)と散々な結果であり,1800万ドル(約18億円)の製作費を,アメリカ公開でどれだけ取り返せるのか疑問だ。もっとも,取り返せなくてもボ
承前:2010-01-29■[映画から遠く離れて]映画を忘れろ!id:HALTAN:20100129:p106年公開の映画「フラガール」や05年「パッチギ!」、00年韓国映画「シュリ」などのヒット作を手掛けた映画製作配給会社のシネカノンが28日、関連の映画館運営会社と東京地裁に民事再生法の適用を申請した。帝国データバンクによると負債総額は2社合計で47億300万円。シネカノンが民事再生法の適用を申請 2010.1.29 05:00 サンケイスポーツhttp://www.sanspo.com/geino/news/100129/gnj1001290507009-n1.htm2ちゃんなどにも「分かっている」レスも無いでは無いのだが、少なくともネット上ではシネカノンの事実上の「倒産」について、僭越ながら見るべき意見は殆ど無い。ブログ検索しても納得できるエントリは以下程度しかなかった。シネカノンが
東京地検特捜部は21日、日産自動車元会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)が自身の資産管理会社の損失を付け替えるなどして日産に損害を負わせた疑いが強まったとして、ゴーン元会長を会社法の特別背任容疑で…続き[NEW] 寝耳に水の再逮捕劇 ゴーン元会長、取り調べに強気 [NEW] ゴーン元会長勾留認めず 異例の判断、海外意識か [有料会員限定]
第10回 2009年上半期・特殊映像総決算!(2) ■小規模公開のアニメ、好調 ■「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」 斉藤守彦 【小規模公開のアニメ、好調】 ゴールデン・ウィークには、他に「交響詩篇エウレカセブン/ポケットが虹でいっぱい」が東京テアトル、「劇場版 天元突破グレンラカン 螺巌篇」が角川書店=クロックワークスの配給で、それぞれ公開された。 「エウレカセブン」は、プリントわずか6本での公開なれど、初日から熱心な観客を集め、メイン館であるテアトル新宿をはじめ、軒並み満席が続いた。かたや「グレンラガン」は、「エウレカセブン」と同じ4月25日から、池袋シネマサンシャインを中心に20スクリーンでスタート。オープニング2日間で、入場者数1万8000名、興収2784万円をあげた。両作品とも大きなマーケット展開にはなっていないが、それ故に1スクリーンあたりの興収はすこぶる高く、「エウレカセブ
フジテレビ50周年記念の3DCGアニメ『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』(東宝)が初登場11位。ほったらかしたモノで出来た不思議な島に迷い込んだ女子高生・遥の冒険を描く。全国211スクリーンで公開され初日2日間で動員51,036人、興収 64,251,400円となった。(興行通信社調べ) このひどい成績により日本のCGアニメはほぼ道を閉ざされたと見ていいだろう。そしてこの映画の失敗はフジテレビ映画事業局長亀山千広の長年の野望であった「日本のピクサーをフジテレビで作る」という夢が潰えたことを意味している。 亀山の日本のピクサーを作るという野望はアニメスタジオGONZOと組んだ「ブレイブストーリー」(2006)で華々しく幕を開けた。亀山は本気だった。GONZOを日本のピクサーに、本音を言えば日テレと組んでいるジブリのようなメガヒットを連発するブランドに育て上げるつもりだったのだ。 ~フジテレビ
2004年末に信託業法が改正され、金融機関以外の信託参入が認められた。だが、解禁第1号となったジャパン・デジタル・コンテンツ信託(JDC)の経営が、早くも崖っ縁に立たされている。 JDCは、アニメや映画などの知的財産権を信託財産として預かり、その受益権を一般投資家に販売。集まった資金で映画などを製作した後、興行収入やDVD販売などから投資家に収益を還元するという新しい事業モデルを構築した。06年に大ヒットした映画「フラガール」は同社のスキームにより製作された。 だが、JDCの業績は低迷し、昨年度は四期連続の最終赤字となった。監査法人からは運転資金の確保と増資を求められているが、そのメドが立っていない模様。そのため、今期第2四半期決算の発表を2度にわたり延期する異常事態に陥っている。 弱り目に祟り目というべきか、今夏には、JDCが投資家から集めたファンドの出資金8800万円を、同社部長
http://homepage2.nifty.com/appraisal/sympo_england.html# ! 建設費・期間などを比較すると、英国の環状高速道路M25などは10年、180KMを2800億円でで完成させている。東京圏の環状高速道路=圏央道などは30年、4兆円(単純計算でM25の建設費の17倍)かかるようだ。こんなことをして誰が喜ぶのか。誰のための公共事業なのだろうか? 英国では計画決定が行われた後、収用に反対して異議を申し立てても、幹線道路で平均2−3ヶ月で、すぐに結論を出してしまう。事前の議論はしないけれど、決定後もだらだら期間をかけて建設する日本とは大きな違いがある。 ここが日本とイギリスの公聴会では大きく違う点のようだ。 http://homepage2.nifty.com/appraisal/sympo_england.html#
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く