ジョーダン・ピール監督『ゲット・アウト』を飛行機内で見てきた。 主人公は白人のガールフレンド、ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の両親に会うことになっているクリス(ダニエル・カルーヤ)。クリスはローズが親に対して自分がアフリカンだということを教えていないらしいのを知って不安になるが、親友である空港保安員のロッド(リル・レル・ハウリー )にイヌの世話を頼んで出かける。ローズの両親はにこやかにクリスを迎えるが、どことなく家の様子がおかしい。家にはアフリカ系の使用人がいるのだがなんとなく雰囲気が変わっていて、またローズの母であるセラピストのミッシー(キャスリーン・キーナー)は禁煙のためと言ってやたらクリスに催眠術をかけようとする。居心地の悪いクリスだが… 冒頭は『招かれざる客』みたいな始まり方で、異人種間結婚を主題にした家庭ものドラマみたいに見えるのだが、どんどん話の展開がホラーっぽくなる。一方で
映画『イコライザー2』予告(10月5日公開) デンゼル初の続編! 元CIAの暗殺者で、死を装って姿を消していたロバート・マッコール。タクシー運転手をしながら、世に蠢く悪を密かに打ち倒している。そんな彼の元上官である親友でもあったスーザンが何者かに殺害される。スーザンの追っていた事件を調べたマッコールは、その手口の特殊性に気づき……。 chateaudif.hatenadiary.com 今年、イベントで一作目を見直したところだったので、記憶も新しいままに続編に。冒頭、中東でヒゲつけて変装して列車に乗っているマッコールさん。母親から娘を無理やり引き離した父親を、部下をぶちのめした上で脅しつける! 普通に英語しゃべってて、なんでこのヒゲの変装してるのか謎だな……。まあアクション映画にはありがちな景気づけの冒頭アクションという奴ですな。 地元に帰って、取り返してきた娘を送り届けたマッコールさん、
次々と新たな事実が発覚し、自殺者まで出して日本を揺るがせている森友問題。その「起源」の中心にいるのが安倍総理夫人であることは、世論調査などを見ても半数以上の人が確信しているところだ。 安倍昭恵氏は裕福な家庭に生まれ、ミッション系スクールを卒業したいわゆるお嬢さんだが、ファーストレディとなった後は、ラジオのDJをしたり、居酒屋経営をしたり、大麻解禁を訴えたり、LGBTのパレードに参加したり、講演で原発推進政策を批判するなど、それまでの首相夫人とはかなり毛色の異なる「自由」な社会活動をしてきた。 本人としては一貫しているかもしれないが、傍目には野方図にも思えるその活躍ぶりを見ていると、◯◯夫人という夫の付属物的な存在ではなく、仕事で社会貢献することを通し、安倍昭恵個人として多くの人々に承認、賞賛されたかったのではないかと思われる。そういう意味では、極めて現代的な女性と言える。 そしてそれらの活
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』を見た。 原作『幻の動物とその生息地 (ホグワーツ校指定教科書 (1))』は学校用の教科書という設定なので物語が無いので、映画はこの本の著者で魔法動物に目が無い研究者ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)が1920年代半ば、イギリスを出てニューヨークに行き、行った先で魔法動物をうっかり落っことしたりしてトラブルに陥る一方、闇の魔術と戦うハメに…という物語である。 とにかくニュートがとんでもないドジっ子だ。容易に持ち歩きできるサイズの使い込んだトランクに魔法で自分用の研究室とミニ魔法動物園を仕込んでいるのだが(これがすごくデカくてまるで『ドクター・フー』のターディスみたい)、飼っている動物がどいつもこいつも飼い主に似たのがとぼけた連中ばっかりで、しょっちゅうトランクから外に出ようとする。ニュートは優秀な研究者であるはずなのだが動物の管理
映画『レディ・バード』予告 グレタ・ガーウィグ監督作! 故郷サクラメントで高三になったクリスティン、自称”レディ・バード”は、東部の大学に行きたいが母に許してもらえず、車から飛び降りる暴挙に出る。骨折した中で母に黙って大学の試験を受けようとするクリスティンだが……。 「もうちょい若ければ自分で演じてた自伝的作品」で、グレタ・ガーウィグ自身の高校時代を描いた映画。演ずるは何の役をやってもいつもさまよっている「永遠の放浪者」ことシアーシャ・ローナン。青春時代でパッションを持て余しているのだが、どこかしらふてぶてしいほどに落ち着いた一面もあるこのキャラがずばりとはまっていますね。もちろんガーウィグ自身に似せている感もあり。 タイトルのレディ・バードは、自分で名付けた名前……ずばり自称であり、『フォックス・キャッチャー』のゴールデン・イーグルを思い出して思わず赤面。これが……若さか……。親にもレデ
Reviewed by Kristy Puchko In the post-Weinstein era, we look around at the carnage of shattered lives and wonder how we got here. What a poor time for the release of Paul Thomas Anderson’s Phantom Thread, which pushes the narrative that geniuses are on some level allowed to be abusive. If your work is beautiful enough, your soul can be made of scabs and darkness. The world excuses so much if you’r
Movie/Memo(1553) Movie/DVD(49) Movie/Goods(7) Movie/Info&Misc(10) Toy(244) Music(170) Live(109) Book(188) Animation/Comic(36) Art(10) Tigers(14) Misc(34) フェイブルマンズ/きみを壊す夢を見た (01/02)happy new year 2023 (10/10)LAMB ラム/ 「佯」【音読み:ヨウ 意味:①いつわる。だます。みせかける。②さまよう。】 (09/07)NOPE/ノープ/そんな目でおれを見るなよ (08/16)ジュラシック・ワールド 新たなる支配者/あれ、おめえヘソねえじゃねえか (08/07)ブラック・フォン/ハローハロー、ハウ ロウ (08/06)X エックス/この道はいつか逝く道 (07/22)グレイマン/すずしい顔して
デトロイト 原題:Detroit 2017/アメリカ 上映時間142分 監督・製作:キャスリン・ビグロー 製作:ミーガン・エリソン、マシュー・バドマン、マーク・ボール、コリン・ウィルソン 製作総指揮:グレッグ・シャピロ、ヒューゴ・リンドグレン 脚本:マーク・ボール 撮影:バリー・アクロイド 美術:ジェレミー・ヒンドル 衣装:フランシン・ジェイミソン=タンチャック 編集:ウィリアム・ゴールデンバーグ、ハリー・ユーン 音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード 音楽監修:ジョージ・ドレイコリアス、ランドール・ポスター 出演:ジョン・ボヤーガ、ウィル・ポールター、アルジー・スミス、ジェイコブ・ラティモア、ジェイソン・ミッチェル、ハンナ・マリー、ケイトリン・デバー、ジャック・レイナー、ベン・オトゥール、ネイサン・デイビス・Jr.、ペイトン・アレックス・スミス、マルコム・デビッド・ケリー、ジョセフ・デビ
※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 数々の原作付き作品や、ほかの監督が手がけるオリジナル企画を中心に、アニメ脚本家としてまる20年のキャリアを重ねてきた岡田だが、P.A.WORKSの堀川憲司社長からの「岡田麿里の100%の作品を」という要請を受けて、ついに初監督作として手がけたのが、2月24日公開の劇場作品「さよならの朝に約束の花をかざろう」である。 とにかくすべてを絵で動かさなければ成立しない集団制作であるアニメというジャンルの特性上、作品全体を統括する監督は、アニメーターや制作進行を経由した演出畑の人材から輩出されるケースが圧倒的だ。脚本家は通常、絵コンテを切るためのガイドラインを提供するまでで役割を終え、以降の制作工程に関与することはほとんどない。 そのため、スタジ
2018.01.10 15:30 いつまでもポリコレと言ってれば済むと思うなよ!~映画のキャスティングと人種や性別 このところ、ハリウッド映画では以前よりもいろいろな人種の役者を起用したり、女性を増やしたりするキャスティングが盛んです。例えば『スター・ウォーズ』新シリーズやマーベル・シネマティック・ユニバースの新作では、女性や非白人の登場人物が増えています。そしてそうした映画が公開されるたびに起こるのが、「ポリコレ」的配役だという感想です。 このような文脈で「ポリコレ」という言葉が使われる場合、おそらくキャスティングする側に何らかの「配慮」が働いているという考えが背後にあることが多いかと思います。つまり、何も「配慮」せずに配役を行った場合、プロデューサーや監督はほぼ全員を白人にし、男性をメインに据え、男女問わず容姿の良い役者で揃えるという想定があるでしょう。そこに「ポリコレ的配慮」を入れる
今回はプリンセスに対する男性の憧れについて書いてみたいと思います。プリンセスといえば女の子の夢……なので、「男性のプリンセス願望とは?」と思う方もいらっしゃるでしょう。映画の話を絡めながら、これについて分析していきます。 プリンセスの謎 ディズニープリンセスからダイアナ妃のような実在の女性まで、キラキラのドレスやティアラを身につけたプリンセス(英語では王女と王子妃の両方を指します)に憧れる女の子はたくさんいます。一方、プリンセス願望は階級や容姿に関する偏見を子どもに植え付けかねないという不安を抱いている保護者もいます。例えばペギー・オレンスタイン『プリンセス願望には危険がいっぱい』(日向やよい訳、東洋経済新報社、2012)はこうしたプリンセス願望を批判する本です。この本によると、ディズニーなどの企業は女の子のプリンセスへの憧れを刺激して利益を得ていますが、こうした風潮のせいで女の子は小さい
『人生はシネマティック!』を見てきた。 舞台は第二次世界大戦中のロンドン。新米脚本家として情報省(思いっきりわが母校であるロンドン大学セネットハウス図書館の建物が映っていた…戦時中は情報省が入っていた)によるプロパガンダ映画製作のために雇われたカトリン(ジェマ・アータートン)は、ダンケルクの救出作戦に船を出した双子の姉妹に関するニュースを得て、この話にもとづく映画を作るため取材を行う。ところがこれは実は誤報で、姉妹はダンケルクにたどり着けず帰ってきたところを記者に間違えられただけだった。困ったカトリンだが、戦争で疲弊したイギリスの女性たちを励ましたいという思いで、思いっきり脚色した映画の企画をブチあげることにする。紆余曲折の果てに撮影が始まるが… ヒロインのカトリンを演じるジェマ・アータートンはすごく魅力的だし、またかつてのスターで今では若干スランプ気味の俳優ヒリアードを演じるビル・ナイが
こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。『シン・ゴジラ』はすでに一度観てたので、日曜日にやった地上波の放送は録画してなかったのですが、ちょっと冷やかすくらいのつもりでテレビをつけたら、結局最後まで観ちゃいました。 やっぱり『シン・ゴジラ』はおもしろい。なにより、庵野さんのタブー感のなさは称賛に値します。スーツアクターによる着ぐるみ演技を日本の伝統芸能としてありがたがってるオールドファンのオヤジどもに一切忖度せず、物語に合わせてゴジラのイメージを平気で変えてしまう大胆不敵さにまず拍手。ゴジラを無慈悲・無感情・無目的な存在に設定したのも正解。あ、「ベラーな選択」か。この物語では、ゴジラかわいそう、とか観客に思わせたら負けですから。 いまや日本ではできないといわれている政治家コントも、物語の前半でさらっとやってしまいます。普段いばってる大臣とかが、未曾有の危機に際して正攻法で対処するも、ことごと
クリストファー ノーラン監督最新作 『ダンケルク』をIMAXで観てきました。 ネタバレ(ほぼ)なしで評価・感想を綴ります。 さらっとふわっとした記事ですのであしからず。 面白い! IMAXすごすぎ(観ないほうが良い) 家で観る映画じゃない 映画館で観てほしい! これだけ伝われば満足です。 【解説・あらすじ】実話ベースの戦争映画 テーマは『生きる(帰還)』 【結論】面白い!家じゃなくて映画館で観て!IMAXは微妙。 【ネタバレ】観る前に知っておくべき「時間軸のしかけ」 【高評価】開始数分で世界に引き込まれた 【高評価】これが戦争だ。臨場感あるシーンたち 【高評価】陸・海・空が繋がり1つの映画に。 【低評価】ストーリー性(人間ドラマ)が皆無 【最後に】こんな人におすすめの映画です! 【解説・あらすじ】実話ベースの戦争映画 www.youtube.com 第2次世界大戦で敢行された兵士救出作戦を
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