コメント欄で経済評論家の池田信夫氏のエントリーをコメントで紹介されたので、幾つかコメントをしてみたい。 インフレ目標政策が、そもそも景気指標で金融政策の目処をつけるものだと、池田氏は理解していないようだ。「今までの時間軸政策が期間を宣言していたのに対して、景気指標で示した点がイノベーションだ」と言っている。 なお、デジタル大辞泉を見ると、時間軸政策は『ある方針を時間を限定して、または、ある条件が整うまでと限定して実施する政策』とあるので、用語的にも池田氏の主張は良く分からない。 「アメリカの自然失業率が6%前後といわれている」は、The Economistで紹介されていたIMFのペーパーなのでは無いかと思うが、リーマンショック前が5%、後が6~6.75%なので、少し数字に覚え違いがあるようだ。 「バーナンキのQEには効果がなかったというのが、経済学者の一般的な評価」の部分は、参考文献なり示