6月8日、日銀の岩田規久男副総裁は参院財政金融委員会で、金融緩和を縮小する「出口」局面での日銀財務への影響について、複数のシナリオでも具体的なシミュレーションを現時点で示すことは難しいと語った。2013年6月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai) [東京 8日 ロイター] - 日銀の岩田規久男副総裁は8日の参院財政金融委員会で、大規模な金融緩和を縮小する「出口」局面での日銀財務への影響について、複数のシナリオでも具体的なシミュレーションを現時点で示すことは難しいと語った。 藤巻健史委員(維新)の質問に答えた。 金融緩和からの出口局面では、当座預金の超過準備に対する付利を引き上げることが想定され、大量に保有する低利の長期国債との間で逆ざやが発生し、日銀財務が悪化することが懸念されている。 市場では出口における日銀財務への影響について、シミュレーションを早期に公表すべきとの声も根強