武藤学 医学研究科教授らの研究グループは、食道扁平上皮がんの発生する予兆(前がん病変)とされる異型上皮の発生程度には、飲酒、喫煙、緑黄色野菜の摂取という三点が関連していることを明らかにしました。また、内視鏡治療を行った早期食道がん患者では、食道内の異型上皮の数が多いほど、食道内やのどの異時性多発がんの危険性が増すことが分かりました。加えて、禁酒によって食道がんの再発を抑制できることを世界ではじめて発見しました。 本研究成果は、2016年8月1日に「Gastroenterology」に掲載されました。 飲酒は百薬の長といわれ健康によいとされていますが、飲酒・喫煙をして緑黄色野菜を食べないと食道内の多発性の異型上皮(前がん病変)発生リスクが上昇することが分かりました。つまり、食道がんの予防には、禁酒・禁煙、そして緑黄色野菜を食べることによる効果が期待出来ます。また、食道がんは多発することが知ら
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