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  • 連載●今日の処方と明日の医学/medicina47/8

    第3回 【利益相反】の考え方と管理のポイント 芹生卓(ブリストル・マイヤーズ株式会社 研究開発部門) 藤井裕(ブリストル・マイヤーズ株式会社 研究開発部門) 監修 日製薬医学会 利益相反(conflict of interest:COI)とは,個人が複数の役割を果たすのに伴って,その個人の中で利害が衝突している状態と定義されます.近年,国内でも各学会で利益相反に関する議論が展開されるようになり,日内科学会でも「臨床研究に係る利益相反(COI)指針」が策定されています1). 稿では,利益相反に関する議論の経緯と国内外の現状,さらに望ましい利益相反の管理のあり方について概説します. ■利益相反と議論の経緯 例えば,ある医薬品で発現した副作用を調査する研究会の委員長に就任した研究者が当該医薬品の製薬企業から寄付金を受けていた場合,この利益相反の状態にあったと考えられます.産学連携に伴う研究

    maturi
    maturi 2023/03/25
     米国においては1980年に産学連携強化を推進するバイドール法が制定され3),1999年に発生した「ゲルシンガー事件」4)をきっかけに医学研究における主に金銭的な利益相反が注目を集めるようになりました.
  • 新春随想 2021 | 2021年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    寄稿 日比 紀文,喜田 宏,國井 修,島袋 香子,カール・ベッカー,中村 美鈴,村垣 善浩,阿部 彩,菅野 武,紅谷 浩之,中垣 恒太郎,榎木 英介 2021.01.04 週刊医学界新聞(通常号):第3402号より 基礎と臨床をつなぎ炎症性腸疾患の克服をめざす 日比 紀文 北里大学北里研究所病院 炎症性腸疾患先進治療センターセンター長 消化器病学は,腫瘍,炎症および機能性疾患の3分野に大別される。そのうち腫瘍分野においては,内視鏡など医療機器の発達も相まってその診断および治療への日の医師の貢献は素晴らしいと感じている。しかし私は炎症分野での活動を通して,臨床医学における国際性さらには指導力という面ではまだまだ自分たちの力不足を痛感している。 潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患は,日では稀少疾患と考えられていたものの患者数は増加の一途をたどっている。原因はいまだ解明されていないが

    新春随想 2021 | 2021年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
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    maturi 2021/01/11
  • 悩み,失敗して“個性”を獲得する医師の道を歩んでほしい | 2011年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    シリーズ:この先生に会いたい!! 悩み,失敗して“個性”を獲得する医師の道を歩んでほしい 感染症との闘いを経て,君たちへのメッセージ WHOアジア地域における小児麻痺(ポリオ)の根絶を達成し,2003年のSARS対策では陣頭指揮をとるなど,世界の保健医療の発展に貢献してきた尾身茂氏。氏の天職とも言える感染症対策や公衆衛生との出合いに至る背景には,自分探しに明け暮れた"彷徨の青春時代"と"自己との格闘の日々"がありました。 「悩む」ことは若者の特権とも語る氏が,感染症との闘いを経た今だから伝えたいメッセージ。自分を知り,自分の個性を確立するためにはどうすればよいのか。悩める医学生・研修医に贈ります。 渡邊 約20年間WHOに勤務されたなかで,最も印象的なことは何ですか。 尾身 いろいろな経験をしましたが,あえて挙げるとすればアジアにおけるポリオの根絶とSARS対策の2つです。 1990年にW

    悩み,失敗して“個性”を獲得する医師の道を歩んでほしい | 2011年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
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    maturi 2020/05/13
    士別三日刮目相待| ”一挙手一頭足”  イカかな?
  • 2020年東京オリンピックに向けた健康リスクへの備え(和田耕治) | 2019年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

     【寄稿】 2020年東京オリンピックに向けた健康リスクへの備え 和田 耕治(国際医療福祉大学医学部公衆衛生学教授) マスギャザリング(mass gathering)という言葉が最近話題に上るようになった。「群衆」と訳されることのあるこの言葉を,日集団災害医学会(現・日災害医学会)は,「一定期間,限定された地域において,同一目的で集合した多人数の集団」と定義している。日でも,例えばコンサートや初詣など日常的にマスギャザリングが見られる。そして,2020年にわが国で開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会(以下,東京オリンピック)は,世界各国から多くの人々が訪れる国際的なマスギャザリングである。 国際的なマスギャザリングにより健康リスクが生じる例として,イスラム教のメッカ巡礼がある。かつて,巡礼者の間で髄膜炎が流行したことがある。その後,巡礼者には髄膜炎菌性髄膜炎のワクチン

    2020年東京オリンピックに向けた健康リスクへの備え(和田耕治) | 2019年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
    maturi
    maturi 2020/02/16
    第3310号 2019年2月18日 【寄稿】 2020年東京オリンピックに向けた健康リスクへの備え 和田 耕治(国際医療福祉大学医学部公衆衛生学教授)
  • https://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/pdf/3330.pdf

    maturi
    maturi 2019/08/23
    「政策は結局,力が作るのであって正しさが作るのではない。 しかし,正しさが力を持ち得るためにデータがある」 権丈善一氏
  • 医師需給を考える視座|医学書院/週刊医学界新聞(第3330号 2019年07月15日)

    医師は足りているのか,不足しているのか。1990年代の終わりから2000年代の初めにかけ,患者権利や医療安全に対する社会の関心の高まりから,日の医療の姿は大きく変わり始めた。相次ぐ医療事故により報道が過熱。医師―患者関係が変貌し,医療不信から医師の業務も逼迫していく。2003年以降,「医師不足」の報道が相次ぎ,医師の地方病院離れから「医療崩壊」と言われる状況に至った。2008年,政府は四半世紀ぶりに医学部の定員増を決め,毎年の医師養成数は現在,9400人を超えている(図1)。それでも,今なお地方を中心に医師の増員を求める声が聞かれるが,増員による過剰が将来問題を招くことはないのか。 医師の需給をめぐるこれまでの議論を『医師の不足と過剰』(東京大学出版会)にまとめた桐野髙明氏と,同書のあとがきで紹介された『ちょっと気になる医療と介護 増補版』(勁草書房)の著書があり,厚労省検討会で医師の偏

    医師需給を考える視座|医学書院/週刊医学界新聞(第3330号 2019年07月15日)
  • 医学書院/週刊医学界新聞(第3312号 2019年03月04日) 第3312号【interview】 オープンアクセスの進展と査読のこれから

     【interview】 オープンアクセスの進展と査読のこれから 佐藤 翔氏(同志社大学免許資格課程センター准教授)に聞く 学術情報をインターネットから無料で入手でき,技術的・法的にできるだけ制約なくアクセスできるようにする「オープンアクセス(Open Access;OA)」が進展している。その一方で,適切な査読を行わずに不当に利益を得ようとするOA雑誌の存在が指摘されており,「ハゲタカジャーナル」として日のメディアでも報道されるようになってきた。 論文投稿あるいは文献検索などの機会が多い医療者にとって,OAは身近な話題となりつつあるだろう。OAは今後どのような形で進展するのか。その際に生じる課題にどう対応すべきか。図書館情報学を専門とし,OAの問題に詳しい佐藤翔氏に聞いた。 OAメガジャーナルの興隆と停滞 ――学術論文のOA化の進展状況から教えてください。 佐藤 OA運動が成立した契

    医学書院/週刊医学界新聞(第3312号 2019年03月04日) 第3312号【interview】 オープンアクセスの進展と査読のこれから
    maturi
    maturi 2019/03/04
     ”論文がなかなか採択されず,誘惑に負けてハゲタカOAを選ぶという心理ですね。調査手法についても簡単に教えてください ”https://www.researchgate.net/publication/329705942_ribennoyixueboshilunwenniqianmu_75nohagetaka_OA
  • 医学書院/週刊医学界新聞(第3253号 2017年12月18日) 第3253号  電子タバコ・加熱式タバコは禁煙に役立つのか 倉原 優(国立病院機構近畿中央胸部疾患センター内科)

     【Controversial】 コモンディジーズの診療において議論のあるトピックスを,Pros and Cons(賛否)にわけて解説し,実際の診療場面での考え方も提示します。 倉原 優(国立病院機構近畿中央胸部疾患センター内科) 近年,日でも「電子タバコ」という名前を耳にすることが多くなった。もともと電子タバコとは,乾燥したタバコ葉や専用の液体を発熱させてエアロゾル化する装置を指す。この液体には,当然ニコチンが含まれることが一般的だが,日では薬機法(旧薬事法)が障壁となりニコチン入りリキッドを販売することができない。そのため,日海外における電子タバコは実は少々定義が異なるのだ。 現在日で従来のタバコの代替品・進化商品として使われている,いわゆる「電子タバコ」は,IQOS(アイコス),Ploom TECH(プルーム・テック),glo(グロー)の3つが代表的なものである(表)。こ

    医学書院/週刊医学界新聞(第3253号 2017年12月18日) 第3253号  電子タバコ・加熱式タバコは禁煙に役立つのか 倉原 優(国立病院機構近畿中央胸部疾患センター内科)
    maturi
    maturi 2018/09/07
    。実際,IQOSはその9割以上が日本で売られているため,わが国がエビデンスを発信する以外に道はない。
  • 医学書院/週刊医学界新聞(第3197号 2016年10月31日) 短期集中連載[全3回] オバマケアは米国の医療に何をもたらしたのか? ■第2回 オバマケアの「デザイン」

     短期集中連載[全3回] オバマケアは米国の医療に何をもたらしたのか? ■第2回 オバマケアの「デザイン」 津川 友介(米国ハーバード公衆衛生大学院(医療政策管理学)リサーチアソシエイト) (前回からつづく) 政策が目的とする成果を達成するためには,科学的根拠に基づいた政策(Evidence-based policy)を「デザイン」することが必要不可欠である。臨床医学が病態生理とエビデンスを組み合わせるEBM(科学的根拠に基づく医療)を通じて患者の健康を最大化するように,医療政策学では理論(主に医療経済学の理論)とエビデンスを融合させること(図)で医療の質の向上や,医療費抑制をめざす。昔はデータが少なく医療政策学のエビデンスも乏しかったため,実務者の経験を基に政策をデザインするのが現実的であったのかもしれない。しかし,現在では理論もエビデンスも十分に存在するため,欧米では科学的根拠に基づ

    医学書院/週刊医学界新聞(第3197号 2016年10月31日) 短期集中連載[全3回] オバマケアは米国の医療に何をもたらしたのか? ■第2回 オバマケアの「デザイン」
    maturi
    maturi 2017/12/30
    オバマケアはいかにして骨抜きになってしまったか
  • 「ちょっと盛られた」臨床試験の気付き方 臨床試験にかかわるすべての関係者へ

     【寄稿】 「ちょっと盛られた」臨床試験の気付き方 臨床試験にかかわるすべての関係者へ 奥村 泰之(医療経済研究・社会保険福祉協会 医療経済研究機構研究部 主任研究員) ランダム化比較試験のエビデンスの質は,最高峰と考えられている。しかし,私たちが臨床試験の研究成果を読むとき,たとえ有名な学術誌に掲載されている場合であっても,その研究成果の主張をうのみにするべきではない。なぜなら,研究者の期待に添わない否定的な研究成果が得られた試験の50%は,肯定的な研究成果が得られたかのように,アブストラクトの結論部を「盛って」報告しているからである1)。 「研究成果の解釈をゆがめ,読者を欺く執筆術」は粉飾(spin)と呼ばれる1~3)。ここで,粉飾とは,①主要評価項目に関して統計的有意性が得られなかった場合に,実験的治療法の有益性を強調する報告戦略,あるいは,②主要評価項目から読者の注意をそらす報告

    「ちょっと盛られた」臨床試験の気付き方 臨床試験にかかわるすべての関係者へ
    maturi
    maturi 2017/10/31
    エンドポイントの相転移(カッコイイ)
  • 健康格差対策の進め方 | 書籍詳細 | 書籍 | 医学書院

    はじめに 日にも健康格差が 公衆衛生の歴史貧困対策から始まったようなものだ.産業革命が起こった19世紀,工業都市が生まれ,農村からの貧しい出稼ぎ者たちのスラムが形成された.不衛生なスラムではコレラなどの感染症が蔓延した.初期の公衆衛生活動の大部分は,そのような都市の貧困対策であった.日でも,有名な「女工哀史」1)のような史実からもわかるように,真っ先に病に倒れるのは貧困層であった. 日は戦後,まだ「途上国」であったにもかかわらず,いち早く国民皆保険制度をはじめとした手厚い社会保障制度を敷いた.経済成長の恩恵も受けて,日は瞬く間に世界一の長寿国となった.物乞いはいなくなり,見た目には「一億総中流」とよばれるような平等な国となった. ところが,最近では,「格差」という言葉がまるで流行語のように使われるようになっている.きっかけは,80年代のバブル経済の崩壊だろう.時のエリートたちが一

    健康格差対策の進め方 | 書籍詳細 | 書籍 | 医学書院
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    maturi 2016/10/28
  • 医学書院/雑誌/臨床泌尿器科

    maturi
    maturi 2016/09/15
    臨床泌尿器科 2016年04月号 (増刊号) ( Vol.70 No.4) 泌尿器科処方のすべて―すぐに使える実践ガイド
  • ベスイスラエル病院の閉院と医療の行く末(山口典宏) | 2016年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    山口 典宏(米国ロックフェラー大学大学院がん生物系部門講師/スローンケタリング記念がんセンター) 5月のある日,唐突にそれはやってきました。ニューヨークのタブロイド紙がベスイスラエル病院の閉院を報じたのです。ほどなく病院から公式発表がありました。同院は筆者が内科レジデントとして勤務していた病院です。なぜ閉院することになってしまったのかをひと言で言えば,利益を上げられなくなってしまったからです。稿ではこの事象が米国でどう理解され,日の医師および国に何を問うのかを論じます。 ニューヨーク市では,2000年以来19の病院が閉鎖され,そのほとんどが低所得者向けの施設でした。米国では保険と職の結び付きが強く,“良い職”に就く人は手厚い保険で“良い病院”に行きます。しかし,高所得で良い病院に行く人よりも医療費を使っているのは,日々の生活にも事欠く低所得の人々です。路上,シェルターで暮らす低所得者は

    ベスイスラエル病院の閉院と医療の行く末(山口典宏) | 2016年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
  • コストを語らずにきた代償 “絶望”的状況を迎え,われわれはどう振る舞うべきか - 医学書院/週刊医学界新聞

    今,がん領域では,抗PD-1抗体,抗PD-L1抗体,抗CTLA-4抗体などの免疫チェックポイント阻害薬が注目されている。日ではその中の1つ,抗PD-1抗体の「ニボルマブ」(オプジーボ®,MEMO)が2014年に「根治切除不能な悪性黒色腫」に対して承認され,2015年12月には「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」へ適応拡大された。従来の抗がん薬と異なる新しい作用機序を持つ同薬は,今後他のがん種にも適応が広がると予想され,大きな期待が寄せられている。しかし,國頭氏は,この免疫チェックポイント阻害薬の登場によって医療,それどころか国そのものの存続が脅かされると指摘する。一体,どこにその危険性があるというのだろうか。氏は,「すでに手遅れ」と語るが――。 ――まず,2015年に非小細胞肺がんへ適応拡大された免疫チェックポイント阻害薬ニボルマブが,どのような効果を持つ薬剤かを教えてください。 國

    コストを語らずにきた代償 “絶望”的状況を迎え,われわれはどう振る舞うべきか - 医学書院/週刊医学界新聞
    maturi
    maturi 2016/03/07
    ”まず、物凄くわかりやすい前提として、景気回復すれば税収が増えるので、社会福祉の財源問題が一挙に解決するんですよ” 黒猫亭
  • 高齢肺炎患者の抗菌薬投与・入院は必要か 医学書院/週刊医学界新聞(第3072号 2014年04月14日)

    Controversial コモンディジーズの診療において議論のあるトピックスを,Pros and Cons(賛否)にわけて解説し,実際の診療場面での考え方も提示します。 福家 良太(仙養会北摂総合病院 呼吸器内科/感染対策室) 肺炎は感染症であるが,高齢者肺炎では抗菌薬を投与すれば解決するというものではない。厚労省の人口動態統計では70歳を境に肺炎死亡率は増加し始め,年齢別の肺炎死亡率の動向を見てみると,若い世代は肺炎死亡が減少傾向を示したのに対し70歳以上は増加していることがわかる1)。 この70歳を境とした死亡の増加減少の違いは,70歳以上の高齢者は抗菌薬の進歩の恩恵を受けていないことが推察される。実際に,厚労省の人口動態統計の疾患別死亡率を見ると,1975年以降にセフェム系,カルバペネム系,キノロン系が発売されたにもかかわらず死亡率は増加の一途をたどっているのである。高齢化により7

    高齢肺炎患者の抗菌薬投与・入院は必要か 医学書院/週刊医学界新聞(第3072号 2014年04月14日)
    maturi
    maturi 2015/10/06
     当院では軽症であっても肺炎は全て呼吸器内科で診療を行っている。急性期は積極的加療を行い,抗菌薬に加え,嚥下困難例は早期から一時的に経鼻胃管や中心静脈カテーテルを挿入して栄養管理を行いながら嚥下・運動
  • 医学書院/週刊医学界新聞(第2816号 2009年02月02日 〔連載〕続 アメリカ医療の光と影  第144回 年の瀬に病院が混み合うようになった理由

    李 啓充 医師/作家(在ボストン) (2814号よりつづく) 米国では,クリスマスから正月にかけて「休み」を取ることが慣習となっており,医療業界も例外ではなかった。しかし,最近は年の瀬ほど病院が混み合う傾向が顕著となり,医師たちにとって,年の瀬は,ゆっくり休みを取るどころか,いつもより忙しい時期へと変わりつつある。なぜ年の瀬に病院が混み合うようになったかというと,その原因は,最近米国医療保険制度に進行中の,ある「変化」にあるので,今回はその辺りの事情を説明しよう。 普及する「高額免責」型医療保険 米国の医療費が止めどなく上昇していることは連載で何度も触れてきた通りだが,例えば,被用者保険の保険料で見た場合,1999年には5791ドル(家族加入,年額平均)であったものが2008年には1万2680ドルと,わずか9年の間に倍以上に増えている。保険料の雇用者負担も1999年の4247ドルから20

    医学書院/週刊医学界新聞(第2816号 2009年02月02日 〔連載〕続 アメリカ医療の光と影  第144回 年の瀬に病院が混み合うようになった理由
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    maturi 2015/09/25
    師走 保険会社が払ってくれる間に高い手術や検査を受けておこう」と,年末に,「駆け込み」で待機手術・検査を受ける患者が急増,病院が混み合い,医師たちも大忙しとなっているのである。
  • 医学書院/週刊医学界新聞(第2809号 2008年12月08日 〔連載〕続 アメリカ医療の光と影  第141回 格差症候群 ヒヒ真似の勧め

    李 啓充 医師/作家(在ボストン) (2807号よりつづく) もう,50年近く前の話になるが,テレビで「少年ケニヤ」という番組が流行ったことがある。筋はあらかた忘れてしまったが,「少年」という名詞に国の名を続けた風変わりなタイトルだけは,今でも強く記憶に残っている(なぜか,「ケニア」ではなく,「ケニヤ」であった)。 「格差症候群」は動物界にも 今回の話題は,ロバート・サポルスキー(51歳,スタンフォード大学生物学・神経学教授)の研究にまつわるものであるが,彼は,「中年ケニヤ」と呼ぶのがふさわしいような,個性的な科学者である。専門は,慢性的ストレスが身体に及ぼす生物学的影響であるが,1970年代後半から頻回にケニアを訪問,ヒヒ(baboon)のコロニーを対象とした研究を続けてきたことで知られている。彼が,ケニアのサバンナで,ヒヒの診察・採血をする様子をテレビで見たことがあるが,鎮静剤入りの注

    医学書院/週刊医学界新聞(第2809号 2008年12月08日 〔連載〕続 アメリカ医療の光と影  第141回 格差症候群 ヒヒ真似の勧め
    maturi
    maturi 2015/09/25
    ほんとかな
  • 医学書院/週刊医学界新聞(第3134号 2015年07月20日 第3134号 2015年7月20日 還暦「レジデント」研修記

     還暦「レジデント」研修記 24年ぶりに臨床に戻ることを決意した還暦医師の目に映った光景とは。 全4回の短期集中連載でお伝えします。 【第4回】(最終回) 医師不足の現場で働いて 李 啓充(大原綜合病院内科) (前回よりつづく) 前回までのあらすじ:震災復興の一助になるべく臨んだ臨床再研修は,還暦の身にはとりわけこたえる過酷なものだった。 私にとって,市立恵那病院における業務が過労死の恐怖におびえるほど厳しいものであったことは前回も述べた通りである。医師不足の現場で働くことで,日の地域医療の現実を文字通り肌で実感することとなったのだが,医師を過重な労働に追い立てることの最大の弊害は,彼らから「優しい心」や「気配り」を奪い去ることにあるのではないだろうか? 例えば,ひっきりなしに患者がやって来た休日の日直で,入院を5人入れたことがあった。2台目,3台目の救急車はまだ「今日はよく来るな」と

    医学書院/週刊医学界新聞(第3134号 2015年07月20日 第3134号 2015年7月20日 還暦「レジデント」研修記
    maturi
    maturi 2015/09/25
    ,疲れるといらいらしたり不機嫌になったりするのは,人格の如何によらず,極めて普遍的な現象なのではないだろうか。最近,ある病院の救急外来で
  • 医師不足の現場で働いて(李啓充) | 2015年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

     還暦「レジデント」研修記 24年ぶりに臨床に戻ることを決意した還暦医師の目に映った光景とは。 全4回の短期集中連載でお伝えします。 【第4回】(最終回) 医師不足の現場で働いて 李 啓充(大原綜合病院内科) (前回よりつづく) 前回までのあらすじ:震災復興の一助になるべく臨んだ臨床再研修は,還暦の身にはとりわけこたえる過酷なものだった。 私にとって,市立恵那病院における業務が過労死の恐怖におびえるほど厳しいものであったことは前回も述べた通りである。医師不足の現場で働くことで,日の地域医療の現実を文字通り肌で実感することとなったのだが,医師を過重な労働に追い立てることの最大の弊害は,彼らから「優しい心」や「気配り」を奪い去ることにあるのではないだろうか? 例えば,ひっきりなしに患者がやって来た休日の日直で,入院を5人入れたことがあった。2台目,3台目の救急車はまだ「今日はよく来るな」と

    医師不足の現場で働いて(李啓充) | 2015年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
    maturi
    maturi 2015/07/22
    担当者は「さらなる医療費抑制が必要だ」と言っているようだが,還暦を過ぎた医師に,過労死の恐怖を覚えさせるような「違法な」時間外労働を強いなければ維持できない制度なぞ,とっくに崩壊していると思うのだがど
  • 24年のブランクを経て(李啓充) | 2015年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

     還暦「レジデント」研修記 24年ぶりに臨床に戻ることを決意した還暦医師の目に映った光景とは。 全4回の短期集中連載でお伝えします。 【第3回】 24年のブランクを経て 李 啓充(大原綜合病院内科) (前回よりつづく) 前回までのあらすじ:震災復興の一助となるべく24年ぶりの臨床復帰を決意した私は,市立恵那病院(岐阜県)で再研修を受けることになった。 24年のブランクの後,今浦島として日の医療現場に復帰した私は,当然のことながらその変貌の大きさに目を見張った。驚かされた変化をいちいち数え上げたらそれこそ切りがないのだが,私が最も違うと思った変化は,外来で,CTが,まるで昔の単純写真のようにルーティンに(「気軽に」と言ったほうがいいかもしれない)使用されていることだった。研修医時代に理学所見を正確にとらえることの重要さを厳しく叩き込まれたものだが,外から文字通り「手探り」で得る情報の質と

    24年のブランクを経て(李啓充) | 2015年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
    maturi
    maturi 2015/07/07
    還暦の徹夜当直一人で全科&翌日連続勤務…無茶するな、そして老人虐待のうたがい(9