ブックマーク / syukan-anko.hatenablog.jp (119)

  • 黒糖どら焼き「黒松」に並ぶ - 週刊あんこ

    東京三大どら焼き、と称されているのが、 上野うさぎや(日橋うさぎや)、浅草亀十、東十条草月である。 個人的には、これは違うと思う。 うさぎや、亀十はいいとして、もう一つは人形町清寿軒では?と小さく声を上げたくなる。 と言いつつ、私は東十条草月の「黒松」(1個税込み 105円)を愛している。 小ぶりだが、黒糖入りのスポンジ皮の美味さ。 しっとり感とふわふわ感が実にいい。黒糖とハチミツの風味が絶妙で、あんこの美味さを邪魔していない。うさぎやより亀十に近い感。 あんこはつぶしあん。北海道産小豆を使用、濃厚な甘さで、全体のバランスを崩さない。あんこの量は皮の量に準じて、ほどほどの量。あんこ好きとしてはもっとあってもいいと思うが、甘みが強いので、これくらいがちょうどいいのかもしれない。 あまりの人気に電話で予約しようとしても「日の分は終了しました。後はお並びいただくしかございません」と素っ気な

    黒糖どら焼き「黒松」に並ぶ - 週刊あんこ
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    maxa55 2018/08/17
  • 「口福堂」のジャンボおはぎ - 週刊あんこ

    「おはぎ」と「ぼた」。 あんこ好きにとって、この三文字は格別なものがある。 漢字で書くと、お萩と牡丹。 秋にべるか、春にべるかの違いでしかないが、つぶしあんに包まれたお姿を想像するだけで、オーバーではなくよだれが出かかる(失礼)。 夏(お盆)にべるのも悪くはない。 私は京都「今西軒」のおはぎが大好きだが、京都まで行けない時や財布の中にピューピュー風が吹いているときには、近くの「口福堂(こうふくどう)」に立ち寄ることにしている。 でっかくて、たっぷりのつぶしあん。このあんこが好みである。 それにもち米のきれいなモチモチ感。 1個140円(税別)という価格設定もありがたい。 たまたま夏の特別企画で、1個100円で売っていた。ラッキー! 胡麻(ごま)ときな粉もあるが、何といっても定番はつぶしあんの「元祖おはぎ」。 持ち帰って、自宅で冷たーい麦茶で賞味する。 つぶしあんは厚さが1センチ

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    maxa55 2018/08/10
  • 「玉ようかん」元祖の凄味 - 週刊あんこ

    これほど面白い羊羹(ようかん)はそうはない、と思う。 玉羊羹(たまようかん)、である。 ゴムの容器に詰められ、輪ゴムでぎゅっと縛られた、球状の羊羹。ピンポン玉より一回りほど小さい。 ツマヨウジ(敬意を表して日橋「さるや」のもの)でチョコンと突くと、ゴムがはじけて、くるりんことまん丸い羊羹が現れる。つややかな物の羊羹。思わず見とれてしまう。 そのスリリングな楽しさ。 その元祖が福島・二松市の老舗和菓子屋「御菓子師 玉嶋屋(たましまや)」である。 創業が弘化二年(1845年)。二松藩主丹羽家御用達の菓子司で、ここの煉り羊羹は江戸・日橋の流れを汲むスグレモノ。 玉羊羹はここのオリジナルで、誕生したのは昭和12年(1937年)。太平洋戦争へ大きく傾斜していくきっかけになった年でもある。 なので、当初は「日の丸羊羹」と名付けられていたようだ。 あんこ旅の途中、10個入り(税込み 980円

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    maxa55 2018/08/03
  • 「づんだ」本場の大関格 - 週刊あんこ

    づんだを無性にべたくなる、ときがある。 疲れて落ち込んだ時やヨイショッと四股でも踏みたくなったとき。 そんな経験はありませんか? あんこの親類だが、小豆あんとは別な美味さ。例えて言うとしばらく会わなかった懐かしいおばさんみたいな。しかもデブったおばさん。 枝豆の皮をむいて、搗(つ)いたり擂(す)ったり。砂糖と塩も少々加えた素朴な郷土スイーツだが、搗きたてのと一緒にべると、枝豆の風味が懐かしいおばさんの声で「大丈夫さ、心配することはねえよ」とつぶやく。 励ましのづんだ。 東北旅行の途中で、仙台市に立ち寄り、甘味処「彦いち」の「づんだ」(税込み 650円)を味わった。ほうじ茶と箸休めの柴漬けつき。 昭和52年創業の甘味処で、元々は料亭だった建物をリニューアルした店構え。京都「ぎをん小森」のよう。 づんだあんは粒つぶ感があり、冷してある。その下にはやや固めの丸が3個。 素朴なしっか

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    maxa55 2018/07/27
  • パリ発「あんぱん」の味 - 週刊あんこ

    「あんぱん」は日のオリジナル、とばかり思っていたが、意外なあんぱんに遭遇した。 東京・半蔵門にあるちょっと有名なブーランジェリー(こだわりの強いパン屋さん)で見つけたもの。正確にはブーランジェリーパティスリー(菓子パンも作っているので)。 たまたま友人がパン好きで、国立劇場で歌舞伎を見た帰りに、不意に立ち止まってこう言った。 「パリに店があり、日に進出した第1号店が近くにあるんですよ。日のパンとはひと味以上違います。ちょっと寄ってみましょう」 あんこの細道を追い求める身だが、実はパンも大好き。 そこで見つけたのが「ヴィエノワ アリコルージュシュクレ」(1個 税別170円)だった。 日語に訳すと、「こしあんぱん」。なあーんだ。 友人はパリのコンクールで2回優勝したという、場のバゲットとクロワッサンを買い、私は「こしあんぱん」と「湯種パン」(1斤 税別340円)を買い求めた。 日

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    maxa55 2018/07/20
  • 柴又より古い「草だんご」 - 週刊あんこ

    草だんご、と言えば「柴又帝釈天(しばまたたいしゃくてん)」がすぐに連想される。 その老舗の名店「高木屋」は映画「男はつらいよ」の舞台にもなり、いつ行っても観光客でにぎわっている。寅さんが「よっ、元気かい?」と言いながら出てきそうな気になる。 ところが、「男はつらいよ」の最初の舞台候補は柴又ではなく、西新井だったらしい。 西新井大師。関東厄除け三大師の一つ。ここにも「草だんご」の老舗がいくつかある。しかも「高木屋老舗」(創業明治元年)よりも古くから暖簾を下げている。 ちょっと意外な話だが、「中田屋」(創業文化2年)や「清水屋」(創業元禄2年と言われる)、それに「武蔵屋」(同弘化2年)などが門前に店を構えている。 いずれも草だんごが売り物の一つ。中田屋と清水屋が特に有名だが、少し離れたところにある「武蔵屋(むさしや)」の草だんごを取り上げたい。 一皿450円(税込み)。柴又とよく似た店構えと雰

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    maxa55 2018/07/13
  • 神保町の豆な「豆大福」 - 週刊あんこ

    豆大福の名店と言えば、西は京都「出町ふたば」、東は護国寺「群林堂」があまりに有名だが、その他にも「おっ」と言いたくなる豆大福が探せば結構ある。 東京の古街・神田神保町の和菓子処「文銭堂(ぶんせんどう)」の豆大福もその一つだと思う。 有名どころと違うのは小粒なこと。だが、山椒は小粒でも・・・の格言どおり、これがスグレモノで、1個230円(税込み)と安くはないが、その豆へのこだわりと洗練度は名店に負けていないと思う。 写真を投稿 写真を投稿 今月のファイル利用量 0% 昭和24年(1949年)創業。すずらん通りに店を構え、「銭形平次最中」を目玉にしているが、上生菓子のレベルも高い。 粉がたっぷりかかった豆大福を備前の皿に載せる。黒々と目立つ赤えんどう豆のこだわりが見て取れる。京都の和菓子通友人が「東京の豆大福はダメ。赤えんどう豆が柔らかすぎる」と一刀両断していたが、その言葉はこの豆大福には

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    maxa55 2018/07/06
  • 水ようかんW杯「一枚流し」 - 週刊あんこ

    サッカーW杯が盛り上がり、日が熱い。猛暑とツートップ。 こういう時は、冷たい「水ようかん」に限る。 で、埼玉・深谷の老舗和菓子処「菊寿童(きくじゅどう)」の絶妙な水ようかんを、先発右サイドに抜てきすることにしよう。 その名も「一枚流し」(税別 650円)である。 冷蔵庫に冷やしてから、紙箱(内側が銀紙)を開け、切り分けて、冷たい麦茶をぐいと飲んでから、口中へ。 ため息が出るほどのなめらかさ。 ババロアのようなぷるるん感。舌の上でスーッと溶けていく。 きれいなこしあんと寒天の配合が絶妙で、京都を感じさせる上質な水ようかんだと思う。 やや強めの甘さ。ほんのりと塩気もある。 渋沢栄一を輩出した深谷市で一番古い和菓子屋さん。 創業が文化8年(1811年)。現在の店主は9代目というから首都圏でもノレンの古さはトップクラスだと思う。 「一枚流し」という表現が面白い。羊羹は昔から「枠流し」で、熱いうち

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    maxa55 2018/06/28
  • ルーツの謎、箱根「湯もち」 - 週刊あんこ

    箱根湯の老舗和菓子屋「ちもと」は好きな店の一つ。 ここの名物「湯もち」は面白い。 最初にこれをべたとき、その感に違和感を感じた。 竹皮に包まれた純和風・・・のはずが感が不思議だった。 というより、まるでマシュマロ。 メレンゲの香りもする。 あまりに柔らかな白玉で、中に点々と小さな短冊状の煉り羊羹が練り込まれていた。 ふわふわの角型に粉がたっぷりかかっていて、ビジュアル的にも悪くない。 和菓子のはずが、どこかフランスの香りすらする。 これが「箱根ちもと」のオリジナルと知って、人気の秘密を探りたくなった。 久しぶりに箱根で買い求めた。1個220円(税別)と安くはない。 上質の白玉粉に砂糖を加え、それを練りに練り、そこに卵白も加えているようだ。 柚子(ゆず)の香りもほのかに漂う。 短冊状の煉り羊羹もほどよい甘さで、小豆のいい風味がしっかりと潜んでいる。 不思議なバランス。 「箱

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    maxa55 2018/06/21
  • 甘酒横丁の「とらやき」 - 週刊あんこ

    どら焼きではなく、とらやき。 冗談かと思ったら、正式には「虎家喜(とらやき)」が正解。縁起のいい寅年生まれが三代続くことを願ってこの名前にしたという由来を持つ。 東京・人形町の甘酒横丁に小さく店を構える「京菓子司 彦九郎」の目玉商品である。 1個220円(税込み)。卵とハチミツの匂いが漂うふわふわの皮、その焼き色が虎の模様なのも「とらやき」の由来でもあるようだ。 うさぎやのどら焼きよりも小ぶりで、中のあんこは北海道産大納言小豆とつぶしあん、それにこしあんがブレンドされている。凝ったあんこだと思う。 皮はカステラのようでしっとり感もあり、手に持つとくっつきそう。 それにあんこの濃厚な甘さと風味が素朴で、ボリュームも申し分ない。 すぐ近くに超老舗「玉英堂(ぎょくえいどう)」がある。天正4年(1576年)、京都で創業。その後、江戸に進出している。こちらが家で、「彦九郎」は昭和10年(1935年

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    maxa55 2018/06/15
  • 新しい古典「黒豆金つば」 - 週刊あんこ

    改めて老舗和菓子屋の底力を感じさせられた。 岡埜栄泉総家の「黒豆金つば」である。 これまでの金つばの常識から一歩踏み出し、それが見事に伝統の延長線上に位置している、と思う。 丹波産の黒豆を使い、北海道産大納言小豆と融合させている。切ってみると、輪郭がごろごろ詰まっていてちょっと驚かされる。 こしあんと寒天がベースにしっかりとある。 甘さをかなり抑えていて、黒豆、大納言小豆の風味をきちんと押し上げている。大胆と繊細。 かすかに黒糖の風味。小麦粉の半透明の皮の薄さ。 しかも両切りしていて、ビジュアル的にも悪くない。これまでありそうでいて、まったくなかった金つばだと思う。 コロンブスの卵の和菓子版ではないか? もし千利休が生きていたら、茶席に使ったに違いない。 岡埜栄泉総店は創業が明治6年(1873年)。日のスポーツ界に大きな功績を残した日サッカー協会第9代会長・岡野俊一郎氏はこの老

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    maxa55 2018/06/07
  • 夢見る?「いちご大福」 - 週刊あんこ

    いちご大福はキュート、である。 かわいい、と置き換えてもいい。 その元祖は新宿・曙橋の和菓子屋「大角玉屋」と言われているが、他にも元祖を名乗る店があり、みずみずしい愛らしさとは裏腹に作り手の功名心が入り乱れている気がする。 彗星のごとく和菓子界にデビューしたのは昭和の終わり頃で、意外に歴史が浅い。同じ時期に次々と登場したようだ。 「でも、私にとっての一番は新川の『翠江堂(すいこうどう)店』だわ。予約しないと買えないのよ。夕方までには売り切れてしまうからよ」 和菓子好きのバツイチ友人が夢見るように話した。 目に星が出ていた。人には申し訳ないが、クスッと笑いたくなった。 それがこの「苺(いちご)大福」(1個税別200円)。 たまたま東京・八丁堀に用事があったので、電話で予約してから、受け取りに行った。 一体どれほどのものか、べてみないことには始まらない。 午後4時だったが、すでに「売り切

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    maxa55 2018/06/01
    ものすごく美味しそうです(≧∇≦)
  • 「幻の江戸羊羹」に辿り着く - 週刊あんこ

    ここに「幻の煉り羊羹(ねりようかん)」がある。 江戸時代、菓子司「鈴木越後(すずきえちご)」の羊羹といえば、江戸の美味いもの番付で、最高位に君臨していた逸品。 その美味さは当時、最高峰の菓子司の一つとして知られていた金沢丹後(かなざわたんご)の羊羹でさえ格下扱いされたほど。 きめ細やかさが他の羊羹とはまるで違った、という。 一体どのような美味さだったんだろう? 残念ながら、江戸幕府が崩壊するとともに、暖簾を畳んでしまった。和菓子の世界で見ると、薩長土肥の明治維新は江戸の老舗が消えてしまう過程でもある。 勝手な想像だが、「ケッ、芋侍の下で大事な暖簾を提供するわけにはいかねえよ」という思いもあったのではないか? で、タイムマシンでもない限り、その煉り羊羹をべることは不可能だとあきらめていた。 だが、その流れを汲む羊羹が存在していた。 それが富山市に店を構える「鈴木亭(すずきてい)」である。

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    maxa55 2018/05/24
  • 谷中「カヤバ珈琲」のあんみつ - 週刊あんこ

    喫茶店であんみつ、は邪道かもしれない。 東京・谷中の老舗喫茶店「カヤバ珈琲」で、つい好奇心から「あんみつ」を賞味することにした。 というのも歴史的建造物となった建物の入り口に「あんみつ」の文字を発見したからだ。目立つ黄色地の看板にその4文字が地味~に沈んでいた。 これまで何度も通ったはずなのに気付かなかった。 ここではいつも定番のコーヒーか、たまに玉子サンド。 あんみつ、は頭の中になかった。 バニラアイスも乗っているので、正確には「クリームあんみつ」(税込み 700円)。薄茶付き。 期待は裏切られるためにある・・・思った通りのあんみつだった。 あんこはきれいなつぶあんで、ボリュームはほどほど。いい小豆の風味で甘さもほどよい。だが、これは自家製ではないな、と思った。 店の人に聞いてみたら「はい、あんこ屋さんから買ってます」と明るく答える。 多分、北海道産えりも小豆で、砂糖は上白糖だろう。 バ

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    maxa55 2018/05/17
  • 「あん団子」vs「栗蒸し羊羹」 - 週刊あんこ

    東京・浅草にはいい和菓子屋が多い。 「梅園」「舟和」「亀十」などがとくに有名で、観光客でいつも賑わっている。 だが、私の好みは別なところにある。 それが明治4年(1872年)創業の菓子屋「桃太郎」である。 国際通り沿い、浅草一丁目交差点すぐ近くに小さく店を構えている。 焼だんごの美味い店として知る人ぞ知る店だが、ここのあん団子(こしあん)が絶品なのである。あまり教えたくない店。 こしあんの量が半端ではない。写真を見てほしい。 見事なこしあんに覆い尽くされた串団子で、米粉の団子は4つ。個人的な評価では築地「茂助だんご」が関脇なら、これは東の横綱格だと思う。日暮里の「羽二重団子」もコスパ的にはかなわない。 一串120円(税込み)というのも、この店の矜持(きょうじ)を感じる。 こしあんのなめらかな美味さにオーバーではなく、ほっぺたが半分落ちそうになる。 ほどよい甘さと北海道産小豆のきれいな風味

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    maxa55 2018/05/11
  • 小田原の「名物あんパン」 - 週刊あんこ

    あんパン好きにとって、小田原は避けて通れない。 美味いあんパン屋さんが多いからだ。 老舗のいいパン屋さんの隠れたメッカでもある。 中でも一番人気は「守谷製パン」。 いつ行っても行列が絶えない。 絵にかいたような、街の素朴なパン屋さん。 パンを焼くいい匂いと白衣のパン職人さん。奥からジャムおじさんが出てきそうな雰囲気がどこかなつかしい。 あんパンは一個160円(税込み)。クリームパンやジャムパン、甘色、パンなど種類も多いが、何といってもあんパンがダントツ人気。焼く数も多い。 高さのある丸い形と焼き色がとてもいい。表面のテカり。手に持つとずしりと重い。パンのいい匂いが立ち上がってくる。うっすらとあんこが透けて見える。 それだけで期待がふくらむ。 二つに割ると、中からつぶしあんがヌッと現れる。その驚くほどのぎっしり感。 素朴に美味いあんこ。甘さがかなり抑えられている。北海道産小豆の風味がさわや

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    maxa55 2018/05/03
    これは美味しいやつですね(≧∇≦)
  • 日光「水ようかん」とコーヒー - 週刊あんこ

    日光のようかんは格別なものがある。 むろん個人的にだが。 中でも水ようかんがたまらなく美味い。 他の地の水ようかんとひと味違う気がする。 湯沢屋、吉田屋、三ツ山、鬼平(きびら)など江戸・明治・大正から続く老舗はそれぞれ特徴があって、いわば「水ようかん界のオールスター」(オールドスター?)だと思う。 だが、残念なことに喫茶室がない。基的に店頭販売だけ。 作りたてをべたい。 何としてもべたい。 ようやく探し当てたのが、「ふだらく舗」石屋町店だった。 日光東照宮の参道沿いにある老舗和菓子屋さん。 創業は昭和27年(1952年)と日光の中では比較的新しい。 ここの奥が喫茶室になっていて、そこで念願だった作りたての「栗入り水ようかん」を賞味した。 一150円(税込み)なり。 緑茶がサービスだが、あえて「コーヒー」(300円)を頼んだ。 この栗入りようかんが思っていたより素晴らしかった。みず

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    maxa55 2018/04/28
  • 十二代続く「あんころ餅」 - 週刊あんこ

    あんこではなく、あんころ。 この五文字に胸が躍る。「ろ」が入っただけで、おとぎ話の世界が広がってくる気がする。あんこよりもころころと小粒なイメージ。 あんこ好きにはたまらない語感だと思う。 金沢のお隣り、白山市にある「圓八(えんぱち)店」に足を運んだ。 ここは「あんころ」で知る人ぞ知る和菓子屋さん。 創業が江戸時代中期、元文2年(1737年)。当時の味と作り方をほとんど変えていないというのも驚きだが、その味わいもあまりに素朴。 竹皮に包まれた9粒入り(税込み 390円)を買い求め、木製のイートインコーナーで番茶(サービス)を飲みながら、イグサの紐を解く。江戸時代と同じスタイル。 伊勢名物「赤福」よりやや小さめのあんころが九つ現れた。素朴なこしあんと竹皮の香りが遠い江戸を引き連れてきているよう。 竹皮の重みで、来は丸いはずのあんころがやや潰れているのが残念。それほど柔らかい

    十二代続く「あんころ餅」 - 週刊あんこ
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    maxa55 2018/04/18
    なんとも美味しそうです(≧∇≦)
  • 中田屋「うぐいすきんつば」 - 週刊あんこ

    きんつば好きにとって、金沢の「中田屋(なかたや)」は外せない。 個人的には東京・浅草「徳太樓(とくたろう)」のきんつばが一番の好みだが、「中田屋」は暖簾を広げているにも関わらず、ファンが多い。 その他にも東京・日橋「榮太樓」、半蔵門「一元屋」、大阪「出入橋」、信州・飯田「和泉庄」・・・とAクラスの特色ある三役入りきんつばがある中で、中田屋はいかにも分が悪い。 それもこれも金沢まで行かなくても、例えば「高島屋」や「三越」などへも店舗展開しているからである。故に中田屋は全国区だと思う。 暖簾を広げずに昔ながらの製法を地道に続けている、というのが私の好み。 なので、はっきり言ってしまえば、私の評価はそれなり、である。 だが、ここの「うぐいす」は好み、なのである。困った。 金沢に行ったついでに「ひがし茶屋街」近くにある東山店を覗いてみた。ここが店だと思う。 うぐいすのきんつば、というのが珍しい

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    maxa55 2018/04/12
    うぐいすのきんつばですか!初めて見ました☆おーーいーーしーーそーーです(≧∇≦)