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ブックマーク / book.asahi.com (62)

  • 歌舞伎の黒衣経験を血肉に、冒険し続けた4年間 吉田修一さん新刊「国宝」1万字インタビュー|好書好日

    新聞連載時から大きな反響を呼んだ小説『国宝』(朝日新聞出版)が上下巻の単行で刊行された。任侠の一門に生まれながら、歌舞伎の世界に飛びこみ、稀代の女形になった男の数奇な人生を追った大河小説は、作家生活20周年を迎える吉田修一さんにとっても、新たな冒険に満ちた一作だった。旧知のライターで大の歌舞伎好きでもある瀧晴巳さんと小説の舞台裏、歌舞伎の舞台裏を語りつくす。 鴈治郎さんに黒衣をつくってもらって、舞台裏から歌舞伎を見ることができたのは、大きかったですね ――吉田さんとは、歌舞伎座でバッタリお会いしたことがあるんですよね。あれは2015年12月、折しも『積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)』がかかっていた時でした。あの時、すでに『国宝』ための取材をされていたんでしょうか。 そうでしたね。それまで歌舞伎は「観たことがある」くらいだったんですよ。それがDVDを観たり、実際に劇場に観にいくことを

    歌舞伎の黒衣経験を血肉に、冒険し続けた4年間 吉田修一さん新刊「国宝」1万字インタビュー|好書好日
    mayumiura
    mayumiura 2023/06/06
  • 母語の外で書く 言語の隙間がもたらす解放 鴻巣友季子〈朝日新聞文芸時評2022年10月〉|好書好日

    青木野枝 Plasmolysis 2 英国のEU離脱の根底には英語話者の外国語嫌い、それによる欧州での孤立があるのではといわれる。EUの代表者らと協働できるような語学力と文化意識をもつ人材が足りない現状もあるようだが、こうした言語的ひきこもりは経済にも響いており、日も他人事(ひとごと)ではない。 今後、通訳機などの発達でコミュニケーションは楽に広がるだろうが、異言語との摩擦が減ることで深層にある思考空間は狭まる方向にいくのではないか? そうした今、ドイツに在住し言語を越境する作家多和田葉子の提示する「エクソフォニー」は再評価を要するだろう。母語の外に出て考え書くことを意味し、世界文学論や文化論に欠かせない概念だ。 その多和田が欧州を広く舞台にしたのが『地球にちりばめられて』『星に仄(ほの)めかされて』『太陽諸島』の三部作(講談社)である。語り手の1人は北欧留学中に母国が消失したらしいHi

    母語の外で書く 言語の隙間がもたらす解放 鴻巣友季子〈朝日新聞文芸時評2022年10月〉|好書好日
    mayumiura
    mayumiura 2022/11/14
    “多和田の「わたしはA語でもB語でも書く作家になりたいのではなく、むしろA語とB語の間に、詩的な峡谷を見つけて落ちて行きたいのかもしれない」という『エクソフォニー』の言葉”
  • 「女たちの声」から解く、大江文学 仏文学者・工藤庸子さん、6編と対話|好書好日

    大江健三郎はどんな風にも読むことができる。とりわけ「晩年の仕事(レイト・ワーク)」と称される作品群は、主題をいくつも抱え、多声的で重厚だ。フランス文学者で東京大名誉教授の工藤庸子さん(77)は『大江健三郎と「晩年の仕事(レイト・ワーク)」』(講談社)で、作品に登場する女たちの声と海外文学を手がかりに六つの長編を読み解く。文学の最高峰を精巧かつ大胆に、そして楽しい語り口で登った評論だ。 2000年の『取り替え子(チェンジリング)』から13年の『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』までを対象にした。四国の森に故郷を持つ老作家の長江古義人(ちょうこうこぎと)を主人公とした大きな物語を、章ごとに1作ずつ読み進める。『さようなら、私のよ!』(05年)なら、登場人物が議論するドストエフスキー『悪霊』が作品の生成にどうかかわるか。海外文学の知見をもとに、ロラン・バルトを引いて大江が実践していた「読み

    「女たちの声」から解く、大江文学 仏文学者・工藤庸子さん、6編と対話|好書好日
    mayumiura
    mayumiura 2022/08/12
    大江健三郎さんはもう書いていないのか。“「芸術家小説はふつう、書き始めるプロセスを小説にする。//しかし大江さんは、いかにやめるかを書いた。その言葉通り、沈黙してしまった。極限的なスタイルですね」”
  • 「翻訳」を考える ときに透ける、支配の構図 鴻巣友季子〈朝日新聞文芸時評22年6月〉|好書好日

    青木野枝 玉響1 この10年、英米における翻訳への関心の高まりを感じてきた。ブッカー国際賞など訳者も対象にした文学賞が整備され、多くの翻訳出版社が台頭した。日でも翻訳に関する重要書が次々と刊行されている。ローレンス・ヴェヌティ『翻訳のスキャンダル』の待望の邦訳(秋草俊一郎/柳田麻里訳、フィルムアート社)もその一つだ。 米国人の著者が1990年代に打ち出した「同化・異化翻訳」という概念は現在、世界文学論の必須用語である。そこには帝国主義的な支配関係の縮図が見てとれる。同化翻訳とは、元々その言語で書かれたように読みやすく訳すことで、異質なものを自文化の中に呑(の)みこんでしまう横暴さも併せ持つ。異化翻訳は原文の特性を生かすため読みづらくもなるが、他文化への尊重がある。 彼のもう一つ有名な概念は「翻訳者の不可視化」だ。言語強者の英語圏では、読者は外国のものを敬遠するという思い込みや、翻訳はオリ

    「翻訳」を考える ときに透ける、支配の構図 鴻巣友季子〈朝日新聞文芸時評22年6月〉|好書好日
    mayumiura
    mayumiura 2022/07/11
    こちらを読んで、永井みみさんの『ミシンと金魚』買った。私の訳している歌も、多くの場合、人に聞かれることのない内面の言葉に「声」を差し出すものなので、そうした語りをもつ作品にはとても惹かれる。
  • 【谷原章介店長のオススメ】漫画「ほしとんで」 俳句にのめり込む芸大生の青春。言葉の力・表現の幅が問われる今こそ|好書好日

    谷原章介さん=松嶋愛撮影 五七五で詩文化するハイレベルな文芸 「五七五」――限られた文字数に、創造のかぎりを注ぎ込んでいく俳句。その世界にのめり込む芸術大学生の日々を描いた漫画『ほしとんで』(田・著)を、年の瀬にご紹介しようと思います。 これまで句会に参加したことはありません。俳句は小学生以来作ったことはありません。ウェブサイトで漫画を探していた時、ふと、この作品が目に留まり、なぜか惹きつけられました。 舞台は、戦後ながらく有名人や、ちょっとした「変人」を輩出し続ける、「八島大学芸術学部(通称・やし芸)。俳句ゼミの講師・坂十三(じゅうざ)先生は、学生たちとの顔合わせの日にこう告げます。 「まあ、やったらわかるけど、俳句は難しい。続けても上達しない人なんてたくさんいるし、上手(うま)いからってモテることもないし、は売れないし。でも、知ると結構楽しいよ」 ただでさえ、自分が言いたいことを

    【谷原章介店長のオススメ】漫画「ほしとんで」 俳句にのめり込む芸大生の青春。言葉の力・表現の幅が問われる今こそ|好書好日
    mayumiura
    mayumiura 2021/12/27
    “たとえばシェイクスピアは、比喩、隠喩、暗喩といった修飾の技巧に満ちています。それに対して俳句は、そぎ落とすことで余白、空間を出し、そのなかで想像を膨らませる。じつに豊かな可能性に満ちています。”
  • 早世の詩人・ブッシュ孝子、死後半世紀経て全作品集 いま語りかける、魂のうた|好書好日

    ブッシュ孝子が病床で詩をつづったノート=服部和子さん提供 いのち見つめる言葉「時代への警告」 服部(旧姓)孝子はお茶の水女子大学大学院で児童心理学を学び、ドイツに渡った。その後、ウィーン大学で研究に励んでいた時、ヨハネス・ブッシュと出会う。3年間の留学生活を経て、1970年に帰国してからすぐ体の異変を訴え、乳がんの診断を受けた。手術を受けたのち、来日したヨハネスと結婚し、ブッシュ孝子となった。宮沢賢治やリルケなどを愛読し、かねて「童話を書いてみたい」と願っていた彼女は、73年9月から詩をつづり始めた。11月に病の再発で入院し、詩作を続けたものの、翌年1月、28歳で亡くなった。 詩を書いたのは人生最後の半年足らず。だがその間に、彼女は92編の詩を残していた。大学の恩師で詩人の周郷(すごう)博が、うち80編をまとめ、同年、『白い木馬』と題して出版した。その詩は合唱曲になったり、雑誌で取り上げら

    早世の詩人・ブッシュ孝子、死後半世紀経て全作品集 いま語りかける、魂のうた|好書好日
    mayumiura
    mayumiura 2021/10/27
    2020年7月記事。
  • 俳優・塩見三省さん『歌うように伝えたい 人生を中断した私の再生と希望』インタビュー 不自由な「半世界」、見つけた使命|好書好日

    俳優として多忙だった2014年3月、突然、脳出血で倒れました。左半身が麻痺(まひ)して自由に動けなくなり、苦痛も続いています。リハビリをしながらから譲られたiPadで映画を見たり、音楽を聴いたりしていましたが、やがて、その時々の思いを人さし指で記すようになりました。時間だけはたくさんあったので、ゆっくりと。 いまの僕は脳が半分しか機能していない。いわば「半世界」に生きています。何を覚えているのか。何を感じているのか。怖くても、ありのままに心の深いところへ降りてゆく。文章という新たな表現に出あったことが、自分なりの立ち直りへのきっかけになりました。 4年前にドラマで父と子を演じた星野源君が「シオミさん、何か書けばいいのに」と言ってくれたのも大きかった。過去に大病をした彼は、僕の不安を察していたのでしょう。 物語にせず、装飾もせず、出会った人々や心象風景について書きました。劇団時代の先輩の岸

    俳優・塩見三省さん『歌うように伝えたい 人生を中断した私の再生と希望』インタビュー 不自由な「半世界」、見つけた使命|好書好日
    mayumiura
    mayumiura 2021/09/08
    “俳優に復帰した僕の使命は杖をついた姿で身体の不具合をそのまま出すこと。映画やドラマの現場でもバリアフリーが当たり前になってほしいですね。”
  • 斎藤美奈子さん『挑発する少女小説』インタビュー 「良妻賢母」のメッセージを超えて、あえて誤読する楽しみ|好書好日

    斎藤美奈子さん 『挑発する少女小説』ができるまで ――斎藤さんの少女小説への関心は、「文學界」2001年6月号に発表された評論「少女小説の使用法」まで遡ります。その後、2016年から始まった「ハルメク」でのエッセイ連載を経て、『挑発する少女小説』が刊行されました。 友人が当時「ハルメク」の編集長で、連載を依頼された時、「文學界」ではできなかった翻訳少女小説の各論をやりたいと提案しました。そうしたら、彼女自身も少女小説が大好きだし、50代60代女性が多い「ハルメク」読者も絶対ついてくると、ものすごくノッてくれたんです。「ハルメク」の原稿は短く、各論とはいえあまり掘り下げることはできなかった。けれども、この連載が各作品についてたくさん考えるきっかけになったし、ここで取り上げた選書が『挑発する少女小説』のベースになっています。 その後、河出書房新社からお声がけいただき、そのままになっていた少女小

    斎藤美奈子さん『挑発する少女小説』インタビュー 「良妻賢母」のメッセージを超えて、あえて誤読する楽しみ|好書好日
    mayumiura
    mayumiura 2021/09/03
    これ面白そう〜。読む。
  • ひとり出版社「夏葉社」の島田潤一郎さん 拙速の失敗を避け、自省を促すための3冊|好書好日

    文:岩恵美 写真:有村蓮 島田潤一郎(しまだ・じゅんいちろう) 1976年、高知県生まれ。大学卒業後、アルバイトや派遣社員をしながら小説家を目指していたが挫折。2009年9月に33歳で夏葉社を起業し、ひとり出版社のさきがけ的存在に。著書に『古くてあたらしい仕事』(新潮社)、『あしたから出版社』(晶文社)、『90年代の若者たち』(夏葉社 岬書店)がある。 Twitter 夏葉社 島田潤一郎さんが選んだ「はたらく」を考える 1. 『銀座界隈ドキドキの日々』(和田誠、文春文庫) 2. 『誰がアパレルを殺すのか』(杉原淳一・染原睦美、日経BP社) 3. 『チボー家の人々』(ロジェ・マルタン・デュ・ガール[著]/山内義雄[訳]、白水Uブックス) 仕事は遊び場。和田誠さんに教えてもらったこと 1. 『銀座界隈ドキドキの日々』(和田誠、文春文庫) 夏葉社を始める前だから、30代前半のころに読んだ

    ひとり出版社「夏葉社」の島田潤一郎さん 拙速の失敗を避け、自省を促すための3冊|好書好日
    mayumiura
    mayumiura 2021/08/31
  • 島田潤一郎さん「古くてあたらしい仕事」インタビュー 時代超え小さな声届ける|好書好日

    東京・吉祥寺に「夏葉社(なつはしゃ)」という小さな出版社がある。編集経験ゼロで出版社を設立し、編集、営業、事務などをたった1人でしているのが著者だ。自らの歩みを振り返りながら、「仕事とは何か」をつづった。 創業して10年。庄野潤三の小説選集など復刊を含めて35点のを出してきた。「何十年先も残るもの」を意識し、装丁の美しさも大切にしてきた。キャッチーな言葉を並べ、発売から数カ月を勝負とするとは一線を画する。理想形は『アンネの日記』だという。「屋根裏部屋で書いた彼女のような小さな声を拾い、時代を超えて届けられることが、の元来の役割だと思う」 一人の誰かに手紙を書くようにをつくる。知り合いの書店員、読者の顔や趣味嗜好(しこう)を想像する。基的に初版は2500部と多くなく、巨利は生めない。子育てもあり1日約5時間労働。それでも、家族4人で暮らせている。「経営のノウハウはない」とも言う。な

    島田潤一郎さん「古くてあたらしい仕事」インタビュー 時代超え小さな声届ける|好書好日
    mayumiura
    mayumiura 2021/08/29
    “キャッチーな言葉を並べ、発売から数カ月を勝負とする本とは一線を画する。理想形は『アンネの日記』だという。”
  • 光浦靖子さん「50歳になりまして」インタビュー コロナでも、アラフィフでも、それでも留学に行きたい理由|好書好日

    光浦靖子(みつうら・やすこ) 1971年生まれ。愛知県出身。幼なじみの大久保佳代子と「オアシズ」を結成。バラエティ番組「めちゃ2イケてるッ!」(フジテレビ系)のレギュラーなどで活躍。また、手芸作家・文筆家としても活動し、著書に『靖子の夢』(スイッチパブリッシング)、『傷なめクロニクル』(講談社)など。 コロナで消えたカナダ留学プラン ――昨年春、コロナ禍で留学を断念し、「私は家なき子の仕事なき子」になったという、光浦さん。妹さん家族の家に2カ月半、居候していたそうですね。そもそも、なぜカナダへ留学しようとしたのですか。アメリカでも、イギリスでもなく。 お友達がカナダで商売しようとしていて、「案内するよ」って言われてバンクーバーに遊びに行ったんです。その日の夜、ホテルのエレベーター前で、北斗晶さん・佐々木健介さんのご夫婦にばったり会いました。「きゃー! 北斗さーん!」「ええ! 光浦ちゃん?」

    光浦靖子さん「50歳になりまして」インタビュー コロナでも、アラフィフでも、それでも留学に行きたい理由|好書好日
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    mayumiura 2021/06/26
    いいクラスメート達だなあ。“(授業が進むにつれ光浦さんだと知られて)偽名だってことも知れ渡っているんですよ。皆、わかった上で「アキコさん」って呼んでくれているんです。「なんだこれ?」と思いながら。”
  • 上り坂への郷愁、今なお 立花隆「田中角栄研究」 |好書好日

    立花隆(たちばな・たかし)評論家・ジャーナリスト 1940年、長崎県生まれ。東京大在学中からライターとして活動開始。『中核革マル』『脳死』など、文系・理系の垣根を越えた著作を数多く手がける。 1970年代の政治とカネをめぐる話をしても、今の若い人には信じてもらえないかもしれません。サントリーウイスキー「オールド」の空き箱に1千万円を入れて届けたとか、自民党総裁選で「数十億円動いた」とか、まことしやかに語られたものです。 金権政治が行き着くところまで行った時代、その中心にいたのが田中角栄でした。 自民党総裁だった田中が指揮した74年の参院選は「企業ぐるみ選挙」と呼ばれました。大企業に自民党候補への支援を要請、巨額のカネが選挙運動に注ぎ込まれました。当時でも「いくら何でも、そこまでやるか」と思った人は多かった。「田中角栄研究」の取材を始めた背景には、金権政治への疑問が世間に広がっていたことが

    上り坂への郷愁、今なお 立花隆「田中角栄研究」 |好書好日
    mayumiura
    mayumiura 2021/06/23
    "戦後の代表的日本人といえば、美空ひばりと田中が真っ先に浮かびます。いわば「原日本人」と呼びたくなるような存在です。"
  • 「わたしたちだけのときは」 静かに届く、認め合う大切さ |好書好日

    なぜ、おばあちゃんは明るい色の服を着て、三つ編みを長く垂らし、小鳥に「クリー語」で話すの? 「それはね……」。おばあちゃんが子どもの頃の話をしてくれます。 遠い寄宿舎へ入れられ、暗い制服を着せられ、髪は短く刈られ、母語も禁じられたこと。20世紀までカナダの先住民を苦しめた「同化政策」の歴史です。でも「わたしたちだけのときは」秋はきれいな落ち葉を服につけたり、春は髪に草を編み込んだりして、自分たちの心を守っていました。 あたたかな形と深みのある色感、素朴で表情豊かな絵。遠い過去の話ではなく、個人の自由や多様な文化を認め合う大切さが、静かに胸に届きます。「だから、いまは」と続けるおばあちゃんの言葉に力づけられます。(絵評論家・作家 広松由希子さん) 「石はなにからできている?」 この絵を読んで、身近にある石ころがこんなにも美しい色をしていたのかと改めて気づかされた。月の石が灰色ばかりなのに

    「わたしたちだけのときは」 静かに届く、認め合う大切さ |好書好日
    mayumiura
    mayumiura 2021/06/02
    “遠い寄宿舎へ入れられ、暗い制服を着せられ、髪は短く刈られ、母語も禁じられたこと。20世紀までカナダの先住民を苦しめた「同化政策」の歴史です。”
  • ユーチューバー・藤原麻里菜さんインタビュー「好きを貫くには稼ぐしかない」|好書好日

    文・加賀直樹 写真:斉藤順子 藤原麻里菜(ふじわら・まりな)コンテンツクリエイター、文筆家、映像作家、発明家 1993年、横浜市生まれ。よしもとクリエイティブエージェンシー所属。頭の中に浮かんだ不必要な物を何とか作り上げる「無駄づくり」を主な活動とし、YouTubeを中心にコンテンツを広げている。2013年からYouTubeチャンネル「無駄づくり」を開始。現在に至るまで200個以上の不必要なものを作る。2016年、Google社主催の「YouTube Next Up」に入賞。2018年6月、国外での初個展「無用發明展-無中生有的没有用部屋in台北」を開催。2万5千人以上の来場者を記録した。 ――じつは僕、深夜バラエティ番組「月曜から夜ふかし」(日テレビ系)で、初めて藤原さんの存在を知ったんです。恋愛にまつわる「無駄マシーン」が、いくつか紹介されていましたね。 あ、ありがとうございます。

    ユーチューバー・藤原麻里菜さんインタビュー「好きを貫くには稼ぐしかない」|好書好日
    mayumiura
    mayumiura 2021/02/10
    “コンテンツというのは、評価する人、視聴者がいて成り立つものだと思っています。誰も分からないような、つまんないものを上げちゃっても意味がないんです。”
  • 子育てで困ったら カリスマ保育士てぃ先生が教える魔法のアイデア|好書好日

    文:日下淳子、写真:赤石仁 てぃ先生保育士・育児アドバイザー 1987年生まれ。関東の保育園に保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもとの向き合い方をメディアで発信。全国の講演は年間50回以上。Twitterのフォロワー数は50万人を超える。著書である『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(KKベストセラーズ)は15万部を超える大人気作。コミックほか、著書は累計50万部を突破している。 公式ホームページ 反響の多かったお出かけ法は ――このには、子どもの事からお仕度、お片付け、遊び方と、実践しやすい声かけや誘導方法がたくさん載っています。特に反響が大きかったのはどんなものですか? 朝なかなか玄関から出ない子に対して、交通カードのタッチする部分を紙に描いて、玄関に貼ってみるというものですね。交通カードのようなものを一緒に作って、それでピッとしてから出か

    子育てで困ったら カリスマ保育士てぃ先生が教える魔法のアイデア|好書好日
    mayumiura
    mayumiura 2021/01/13
    “もっと保育士がアウトプットするべきだと思っているんです。//保育士がどう対応したか、どんな声かけをしたかはあまり知られていない//それが結局世の中の保育士に対する認知度やお給料の低さにつながります。”
  • 伝えないと、もったいない 半藤一利「日本のいちばん長い日」|好書好日

    半藤一利(はんどう・かずとし)作家 1930年、東京都生まれ。53年に文芸春秋新社(現文芸春秋)に入社し、「文芸春秋」や「週刊文春」の編集長を務めた。著書に『ノモンハンの夏』『昭和史』『漱石先生ぞな、もし』『永井荷風の昭和』など。 文芸春秋に入り、伊藤正徳さんの担当になりました。伊藤さんは時事新報の社長を務め、『連合艦隊の最後』などを書いた方です。手伝いで、陸軍、海軍の大将などに話を聞き、リポートを作って渡していました。10人に2人くらいかな、伊藤さんが「この人はうそをついている」「当てにならない」という人がいました。「その場所にいたみたいに言っているけど、そんなわけがない」と。歴史を調べて書くためには、ある程度の知識が必要だなと感じました。 伊藤さんは、1962年に亡くなります。亡くなる前に「あなたも今までたくさん昭和のことを取材したのだから、今後も続けた方がいい」と言われました。それが

    伝えないと、もったいない 半藤一利「日本のいちばん長い日」|好書好日
    mayumiura
    mayumiura 2021/01/13
    “勢いに乗って戦争を始めるのは簡単だけど、国家の秩序を保って戦争をやめるのは、なまじっかな努力ではできない。よく、あの時は止められたなと思います。”
  • 【谷原店長のオススメ】江戸・浅草で一膳飯屋を営む女性の細腕繁盛記 山本一力『だいこん』|好書好日

    未曾有の年が過ぎ去ろうとしています。ささくれだった心を、せめての世界に飛び込んで癒したい――。そんな思いで手に取ったのが、山一力の長編時代小説『だいこん』(光文社文庫)。おそらく、江戸の旬の味覚の移ろい、町人同士の語らいを主軸とした、ほのぼのとした物語だろう。そう予想しながら読み始めてみたら、見事に裏切られてしまいました。 主人公は、明和元(1764)年、江戸・浅草並木町で生まれたつばき。大火や野分(台風)、洪水など、数々の天災や苦難と闘いながら力強く生きていく、立身出世の細腕繁盛記。僕の予想していた「ほのぼの物語」とはおよそ遠い、一人の女性の成長譚です。 つばきの父・安治は腕の良い、通い大工。ところが、渡世人の伸助に誘われて遊んだ賭場で借金を抱えてしまいます。さらに渡世の義理を裏切ったことで、つばき一家はさらに貧困にあえぎ、幼いつばきは「早くお金を稼いで両親を喜ばせたい」と心に固く決

    【谷原店長のオススメ】江戸・浅草で一膳飯屋を営む女性の細腕繁盛記 山本一力『だいこん』|好書好日
    mayumiura
    mayumiura 2021/01/13
    日本に行きたくても今行けないでしょ、和書の並んでる本屋さんに行きたくても行けないでしょ、谷原さんみたいな店長のいる本屋さんに行きたくても行けないでしょ、これって何てビタースイートな三重苦?!わーん
  • 「独学大全」読書猿さんインタビュー 学ぶとは、生い立ちや境遇から自由になる最後の砦|好書好日

    文:篠原諄也 絵:塩川いづみ 読書猿(どくしょ・ざる) ブログ「読書猿 Classic: between/beyond readers」主宰。1997年からメルマガを始め、2008年にブログ「読書猿Classic」を開設。ギリシャ時代の古典から最新の論文、個人のTwitterの投稿まで、先人たちが残してきたありとあらゆる知を「独学者の道具箱」「語学の道具箱」「探しものの道具箱」などのカテゴリーにまとめ、独自の視点で紹介。著書に『アイデア大全』『問題解決大全』(共にフォレスト出版)。「大全」のタイトルは、トマス・アクィナスの『神学大全』(Summa Theologiae)のように、当該分野の知識全体を注釈し、総合的に組織した上で、初学者が学ぶことができる書物となることを願ってつけたという。 何度も失敗してつまずいた蓄積 ――正体不明で博覧強記の読書猿さんですが、一体何者なのでしょう? 一応、

    「独学大全」読書猿さんインタビュー 学ぶとは、生い立ちや境遇から自由になる最後の砦|好書好日
    mayumiura
    mayumiura 2021/01/10
    “ブログでは誰もが繰り返し再現できるようなレシピとして書きたいと思っているんです。//自分があとから読んでも分かるようにしようと思うと、他人が再現できるレベルまで作り込まないといけないんですね。”
  • 「星に仄めかされて」書評 越境試みる人々が映す近未来像|好書好日

    星に仄(ほの)めかされて [著]多和田葉子 時代を映す小説である。ドイツ在住の作家多和田葉子の作品は、今日において「母語」とは何か、「国境を越える」とはどういうことかをつねに考えさせる。 作は、『地球にちりばめられて』の続編である。主人公のHirukoは、日らしき国から北欧に留学しているうちに、生まれ育った国がなくなってしまう。とはいえ、この設定から祖国喪失者の孤独をイメージするならば、それは違うだろう。彼女は、スカンジナビアの人ならだいたいわかるという人工語の「パンスカ」を作り、若き言語学者クヌートに励まされ、日語を話す人を探す旅に出る。その先々で出身国や母語を異にする新たな仲間と出会い、「並んで歩く」ようになる。 前作の最後で、彼女らは「福井」出身の鮨職人であるSusanooと出会うが、彼が言葉を話すことはなかった。作では、コペンハーゲンで失語症の治療を受ける彼のところに、再び

    「星に仄めかされて」書評 越境試みる人々が映す近未来像|好書好日
    mayumiura
    mayumiura 2020/11/15
    多和田葉子さんにノーベル賞とってほしいな。
  • 宇野重規さんの書評|好書好日

    宇野重規(ウノ・シゲキ) 東京大学教授(政治思想史) 1967年生まれ。著書に『<私>時代のデモクラシー』『民主主義のつくり方』『保守主義とは何か』『未来をはじめる 「人と一緒にいること」の政治学』など。『トクヴィル 平等と不平等の理論家』でサントリー学芸賞(思想・歴史部門)。2019年4月より書評委員。

    宇野重規さんの書評|好書好日
    mayumiura
    mayumiura 2020/11/15
    FBで教えていただいて気づいたのですが、宇野重規教授は「日本学術会議の任命拒否」を受けたお一人、いわば渦中の人でもいらっしゃるのですね。すばらしい書評家でもいらっしゃる!(どれも読みたくなります…