今月の大統領選でバイデンの応援演説をするオバマ前大統領(11月2日、ジョージア州アトランタ) Brandon Bell-REUTERS <外交も含めたオバマ政権8年の政治的決断を克明に記録した本書は、歴史的な記録として貴重> かねてから話題になっていたバラク・オバマ前大統領の回顧録『約束の地(A Promised Land)』が、今月17日に発売になりました。紙版では768ページでこれだけでも大冊ですが、実は今回の『約束の地』は前編であり、後編に当たる部分はこれから完成するようです。その後編が仮に同じ分量だとすると2冊で1500ページになるわけで、これは相当な分量です。 肝心の内容ですが、シカゴ時代や上院議員時代から書き起こし、大統領職にあった8年間に、自分がどのように国内外の情勢を認識して、合衆国大統領として判断を下し続けたかが克明に記録されています。もちろん、政治的影響力ということでは