私の男作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/10/30メディア: 単行本どろどろした感じとエロスな感じがあいまって、なかなか面白い本でござんした。桜庭作品を読んでいて思うのが、恋愛で三角関係で継続的にどろどろすることがあんまりないですよね。そういうタイプのどろどろは小説では見たことないけど、TVドラマなんかでしかない特殊なもんなのか。それとも、これで結構そうなっていてぼくの観測が間違っているのか、どっちかっぽいけど。片方が片方に嫉妬して、色んな駆け引きをして間の人物を奪い合うみたいなのは、今回の本でもないなぁ。別にそういうのが見たいわけでは全然ないけど。そのあたり、以外にすっぱりしている印象がある。赤朽葉や読書クラブは戯画化傾向が強められているけど、今回の本はそのあたり抑えている印象。「腐野」とか養分吸い上げる感じとかぼくが桜庭一樹に感じるシンボリックな反転した二