21世紀に入り、我が国の経済・社会構造は世界的な激変の潮流を受けて、これまでの歴史の軌跡を延伸予測する視座を寄せ付けないほど、すさまじいばかりの勢いでその根本的骨組みを変えつつあります。少子・高齢化だけでなく、ITの劇的な発展普及による情報インフラの社会的拡大と成熟化、COP3からCOP15へ向けての地球環境の保全と再生のための知見の巨大な集約化とグローバル化、従来の都市計画的知見に環境アセスを総合的に融合させた新たな都市・建築・交通体系の構築など、大きな構造的変化が一層進展しようとしており、私たちを取り巻く身近な生活環境や都市・地域社会も、こうした状況への適切な対応が求められています。加えて、20世紀の都市化が生んだ過去の負の遺産とも言うべき過密と過疎、狭小過密の住宅等の都市問題と土地問題、新たな交通体系への転換が充分に果たせない道路体系等々、環境アセスの問題を含めて、多くの課題は依然と