50歳を過ぎた今、突然、個人クリニックを開業してしまいました。ひとりの産婦人科医がどんな気持ちで、がんばっているのかを、日々の生活を通じて伝えていきたいです。 先日、ひとりの患者さんが受診されました。 診察待ちをしている方の名前は、診察室にいて電子カルテの一覧で判るのですが、 ボクはこの方の名前を見た瞬間に思い出していました。 この方のことは、かつてこのブログで書いたものの、 公開することができず、ずっと「下書き」のままにしていました。 それは、2年前のことです。 その妊婦さんは救急搬送で紹介されてきました。 切迫早産でした。 しかも、妊娠22週0日で、双胎でした。 その妊婦さんが入院中している病院の部長先生からじきじきに相談の電話があり、 数日前から子宮口が開いてきており、何とか押さえ込もうと治療しているけれど、 感染と陣痛が始まってすでに厳しい状況とのことです。 「もう、どんどん陣痛が