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ブックマーク / geopoli.exblog.jp (25)

  • 一人の時間を大切にしよう | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は昨日の雪のおかげで道路がすごいことになってます。 さて、あるを読んでいて面白い記述があったので、その紹介を。 これはマルコム・グラッドウェルのにも出ている有名な実験なんですが、1990年代のはじめにアンダース・エリクソンという心理学者が、西ベルリンのエリート向けの音楽院での調査を行った時のこと。 エリクソン教授の調査チームは、この学校の教授たちに、ヴァイオリン専攻の学生を三つのグループにわけて教えて下さいとお願い。その分類法は以下の通り。 ①完全にプロレベル(上級) ②まあまあいけるレベル(中級) ③バイオリンの先生になれるレベル(下級) そしてこの調査チームは彼ら全員をインタビューして、詳細な日記をつけることをお願いした。 その結果として判明したのは、このグループの間の時間の使い方の大きな違い。 もちろん彼らは同じクラスを受けているわけですから、授業の時間割りなどはほ

    一人の時間を大切にしよう | 地政学を英国で学んだ
    memoclip
    memoclip 2013/02/14
    >エリクソンは他の分野、たとえばチェスのプレイヤーなどでも同じような傾向を発見しており、「個人練習が本当の練習である」と結論づけております。
  • 「クワイエット」に出てくる有名な心理学の実験 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は、大雪が降ると思ったら・・・全然降りませんでした。しかし寒かったですな。 さて、先日発売した「累積・順次戦略“クワイエット”というを通じて解説したCD」ですが、なぜ引きこもらなければならないのかというテーマについて使われている興味深い事例としての中でも取り上げられている心理学の実験があります。 それについて、このサイトで非常によくまとまっていたので、メモ代わりに引用貼付けしておきます。 === 1950年代初め、第二次世界大戦で多数のドイツ国民がナチスの思想に従った事実に驚いた心理学者たちが、「社会制御(Social Control)」の仕組みについて研究するようになった。つまり、社会の秩序を維持するために、そのメンバーやグループの行動に影響を与えるにはどうしたらよいかを考え始めたのだ。一連の研究のなかで、もっとも有名なのが社会心理学者ソロモン・アッシュによる「同調実験

    「クワイエット」に出てくる有名な心理学の実験 | 地政学を英国で学んだ
    memoclip
    memoclip 2013/02/14
    >「集団の圧力は、個人の情報のインプットの段階から作用して、その情報処理プロセスそのものを変化させてしまう」
  • 低所得層の子供たちはゲームやり過ぎ? | 地政学を英国で学んだ

    今朝の横浜北部は晴れておりますが、かなり気温が低めです。 さて、ちょっと古いですが、テクノロジーに関する記事の要約です。 簡単にいえば、貧乏な家庭の子のほうがゲームやネットにハマりすぎる傾向があるということですが、結局のところは家庭における子供の「コントロール」の問題にすべてが集中してくると言えそうな。 === デジタル時代のアメリカの「無駄時間の差」 by マット・リクテル ●「デジタル・デバイド」といえば、1990年代に流行した「テクノロジーを持つ者」と「持たざる者」を表した概念だ。 ●このおかげでアメリカでは「すべての階層の人々に最新コンピューターを!」という運動が進められることになり、とくに低所得層の家族には格別の配慮がなされた。 ●この運動は実際に効果あったのだが、それには意図せぬ副作用があり、これは政治問題にまで発展している。 ●みんなが最新テクノロジーを手に入れはじめると、驚

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  • 「行列で待つこと」についての心理学 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は相変わらず昼間が真夏日です。洗濯物には最高かと。 さて、久しぶりに記事の要約です。今回は心理学に関するものですが、これはビジネスなどにかなり応用が効くものかと。 たとえば以下に出てくる鏡の例などは、ビジネスマンや経営者向けのセミナーなどではよく使われる例ですね。私も自分の新刊に似たような例を書きました。 これも「手先」や「技術」による絶対的な数値の改善ではなく、あくまでも人間の心理をうまく使ったシステム的な「抽象度の高い解決法」ということでヒントになるものです。 === なぜ「行列で待つ」のは拷問なのか by アレックス・ストーン ●数年前のことだが、ヒューストン空港の幹部が、利用者からの多くのクレームに直面して困ったことがある。 ●それは、「飛行機からの荷物を受け取るテーブルのところでやたらと待たされる」という利用客からの不満だった。 ●これに対応するために、この幹部たち

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  • 「違和感がある」はマズい | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から晴れております。朝晩は過ごしやすくなってきましたが、今日は暑くなるとか。 さて、久々に私のコメント的なことを書きます。 昨夜もTwitterのほうで書いたのですが、最近「違和感がある」というコメントが気になってしかたがない。 この言葉はもちろん以前からよく使われていたのですが、とくにネット上では去年の原発事故あたりを境にして「誰々さんのコメントに違和感がある」という形でよく使われております。 しかも日では立派な新聞やテレビに出ているコメンテーターまでがこのような「違和感がある」とコメントしていて、私もそれについて「違和感」なくスルーしておりました。 ところが最近になって、このコメントが非常にマズいものであることに気づいたのです。 ご存知のように、私は去年までイギリスに留学していたわけですが、それまでは向こうの人間と議論などをする時は、「違和感がある」という言葉など使

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  • ベンチャー企業の地政学 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はよく晴れました。土曜日でこれだけよく晴れたのは久しぶりじゃないですか? さて、IT系企業の立ち上げに必要なベンチャーキャピタルについての興味深い記事がありましたのでその要約を。 内容はヨーロッパではなぜフェイスブックのような企業が育たないのか、その考察です。けっこう「地政学的」な話だったのでビックリ。 === ヨーロッパのテクノロジー会社の立ち上げの苦労 ●パリ郊外のヌイイ=シュル=セーヌのオフィスビルの上階には、ネットビジネスで一旗揚げようとする若者が集まっている。 ●彼らは次のグーグルやフェイスブック、それにジンガなどを狙っているのだが、シリコンバレーと違って、何かが足りない。 ●それは、マネーである。 ●アメリカのシリコンバレーでは、ネットビジネスを開始しようとすると、ベンチャーキャピタリストたちがかなり初期の段階から資金を用意してくれることが多い。 ●ところがヨーロ

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  • テクノロジーのソフト面を軽視する日本 | 地政学を英国で学んだ

    今日の甲州はなんとなく曇りでして、相変わらず初夏の気温。 イギリスの友人を山梨観光に連れ出しておりまして、日はお約束の「昇仙峡」に行って参りました。私自身も初めてだったのですが、あまりにも観光地化されて客引きが多く、やや閉口。 さて、いまメルマガのほうに書いているテクノロジーの話題について少し。 テクノロジーには「思想」や「世界観」、さらには「政治(思想)」までが含まれるということをこのブログではかなり前から主張しているわけですが、それは一体なぜなのかということを説明するために便利なのが、このブログをご覧のレギュラーの皆さんにはすでに「耳タコ」になっている「戦略の階層」というもの。 いつものようにそれを記しますと、 世界観(人生観、歴史観、地理感覚、心、ヴィジョン) ↓ 政策(生き方、政治方針、意志、ポリシー) ↓ 大戦略(人間関係、兵站・資源配分、身体、グランドストラテジー) ↓ 軍事

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  • 野中氏による特別講演のメモ | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から雨でした。まるで梅雨みたいですね。 さて、昨日参加した戦略研究学会の年次大会での野中郁次郎氏の講演内容をここにアップしておきます。 野中氏についてはご存知の方にとっては言うまでもないことですが、経営戦略の理論ではハーヴァードビジネスレビューに論文が何度も載るほど世界的に有名な人物です。 最近では名著『失敗の質』の執筆者の一人としても再び注目されておりまして、今回の特別記念講演はそれにそった軍事戦略に関係した内容でした。 実は私は体調が万全でなかったためにどこまで正確にメモがとれているか怪しいのですが、学会のホームページなどにはおそらく講演の要約などは掲載されないと思うので、私がボランティアでここに簡単なものを載せておきます。 ==== ●日は過去の成功にとらわれすぎるところがある。英語でいえばoveradaptation to past successという感じだ

    野中氏による特別講演のメモ | 地政学を英国で学んだ
    memoclip
    memoclip 2012/04/24
    >チャーチルは「数人で議論して、最後は私が独断」という方式でやっている。
  • 理性は感情の奴隷である。 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は快晴でした。しかし気温はやや低めですね。 さて、一昨日に引き続き面白そうなの紹介を。 人間の「理性」についての説明です。これは面白そう。 ===== なぜみんな仲良くなれないのか? The Righteous Mind:Why people are Divide by Politics and Religion by Jonathan Haidt ●あなたがリベラル派だとしよう。 ●あなたは知性が高く情報をよく知っており、保守派のことを心の狭い人だと考えている。そしてあなたはなぜアメリカの労働者階級が共和党に投票するのか理解できないのであり、おそらく彼らは騙されているのだと考える。 ●ところがあなたは間違っている! ●この警告はヴァージニア大学の社会心理学者である著者によって発せられたものだ。彼自身は2009年まで、自分のことを「ややリベラルな人間だ」と考えていたという。

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  • ルボウの「国際関係の総合理論」 | 地政学を英国で学んだ

    今日のイギリス南部は午後から晴れまして、ようやく町中の雪かきも格的になってきた感じです。その代わり寒さはかなりシビアになっており、ちかくの町では前日夜に南極並みのマイナス20度(!)を記録したとか。 さて、今日は昨日のお知らせしたの紹介を。 最近出版されたものですが、おそらく歴史に残る名作かと。 A Cultural Theory of International Relations by Richard Ned Lebow 直訳すれば「ひとつの文化による国際関係の理論」という感じですが、この題名は明らかにウォルツやウェントの理論書(Theory of IR/ Social Theory of IR)のタイトルを意識したものですな。 アメリカの国際関係論の学者として、どちらかと言えばリアリスト系に入るリチャード・ネッド・ルボウの最新作です。といっても、もうすぐ彼の新作が出るので、厳密に

    ルボウの「国際関係の総合理論」 | 地政学を英国で学んだ
    memoclip
    memoclip 2010/01/11
    経済の仕組みは関係ないのかな。 > http://www.amazon.co.jp/gp/product/0521691885
  • ルパート・スミスの戦略の教訓 | 地政学を英国で学んだ

    今日のイギリス南部はまるで台風一過のような素晴らしい秋晴れの空だったのですが、気温が一気に下がりましてけっこう寒かったです。 さて、実は今日は学校で開催されたセミナーにスペシャルゲストが来ましたのでその内容の報告を。 今回のゲストは、なんとあのルパート・スミスとヒュー・ストローン。 と言っても「知る人ぞ知る」という感じなので簡単に紹介すると、スミス氏はNATO軍のNo2も務めたイギリス陸軍の元将軍でして、戦略学の学徒たちには The Utility of Force: The Art of War in the Modern World というで有名です。これは『名著で読む戦争論50冊』の中の一冊にも選ばれてますね。 ブログでもたしか二年くらい前のエントリーに彼の講演についての内容を書いたと思います。 そしてもう一人のヒュー・ストローン氏は、第一次世界大戦史の世界的権威でありまして、現

    ルパート・スミスの戦略の教訓 | 地政学を英国で学んだ
  • 戦略の階層:修正版 | 地政学を英国で学んだ

    昨日ある人と話していて、以下のような結論となりました。 宇宙観(死生観、哲学・宗教観、魂、アイデンティティー) ↓ 世界観(人生観、歴史観、地理感覚、心、ヴィジョン) ↓ 政策(生き方、政治方針、意志、ポリシー) ↓ 大戦略(人間関係、兵站・資源配分、身体、グランドストラテジー) ↓ 軍事戦略(仕事の種類、戦争の勝ち方、ミリタリーストラテジー) ↓ 作戦(仕事の仕方、会戦の勝ち方、オペレーション) ↓ 戦術(ツールやテクの使い方、戦闘の勝ち方、タクティクス) ↓ 技術(ツールやテクの獲得、敵兵の殺し方、テクニック&テクノロジー) これは従来のものの上に一つ乗っかって、合計八つの階層になったわけです。

    戦略の階層:修正版 | 地政学を英国で学んだ
  • 中国の歴史観を批判するNYタイムズ | 地政学を英国で学んだ

    なかなか面白い論説記事が数日前のヘラルドトリビューン紙に載っておりました。 内容を簡単に言うと、麻生首相が先日靖国神社に「真榊(まさかき)」を奉納したことを中国が激怒したというニュースについて、NYタイムズ傘下のヘラルドトリビューン紙が論説記事で噛み付いたというものです。 一見すると、まるでNYタイムズが日を擁護するような内容に見えますが、実はもっと深い事情があります(笑 === EDITORIAL China Can’t Have It Both Ways (中略) Mr. Aso, a pugnacious nationalist, revived the controversy on Tuesday by offering the Shinto shrine a potted plant. Mr. Aso’s spokesmen insisted that this was not

    中国の歴史観を批判するNYタイムズ | 地政学を英国で学んだ
  • 動き出す中国海軍 | 地政学を英国で学んだ

    きましたね。これは地政学的にけっこう大きなニュースです。 === Beijing sends patrol ship to South China Sea BEIJING (AFP) — China has dispatched its most modern patrol ship to the South China Sea, state press said Sunday, after an incident with a US naval vessel and a fresh claim by the Philippines to the disputed territory. The Beijing News said the vessel would conduct patrols of what it called China's exclusive maritime zon

    動き出す中国海軍 | 地政学を英国で学んだ
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    memoclip 2009/03/16
    日本越しに太平洋は無理だから南下か。
  • 地政学を英国で学ぶ : カオス化:その1

    ↑特亜の「国籍法」による浸透戦略を学べ!↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。昨日のエントリーでこれから世界がカオス化するという話をしましたが、今日もそれに関連した話を。 時間がないので書き込みに対する返信は明日します。申し訳ない。 私がある筋から仕入れた情報では、タイの国王が12月3日に死んだとのこと。ホンマかいな。 昨日の新聞では以下のように書かれておりますが、2日の時点ではまだ国軍のパレードに出ていたんですよね。 ブログでは「金正日10月死亡説」を主張しているんですが、タイの国王まで死んだと言うと「お前のブログは殺し屋か」といわれそうですな(苦笑 === タイ:恒例誕生日儀式、国王が欠席--体調不良で  【バンコク藤田悟】タイのプミポン国王の81歳の誕生日を祝う仏教儀式が4日、バンコクの王宮で行われた。国王は毎年、誕生日前夜のこの儀式で国民向けに訓話を行うのを恒例としているが、姿を

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    memoclip 2008/12/09
    むむ?
  • 地政学を英国で学ぶ : 北朝鮮崩壊後の話のつづき

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部はいきなり快晴になったかと思えば大雨が降ったりと、めまぐるしい一日でした。それにしても寒くなりました。 まずは気になったニュースや記事を。 アフリカ沖でソマリアの海賊が武器・戦車を運んでいたウクライナの貨物船をハイジャックして、逆にビビってしまったというニュースがありましたが、これはけっこう笑えましたね(笑 ただしこれから海賊関係の話題はシーレーン問題も絡んでいるために戦略学でも論じられる重要なトピックになりそうで、すでに色々な論文が出てきております。ここでもチャンスがありましたら紹介してきたいです。 === 昨日のヘラルドに金融史の作家として有名なロン・チャーナウによる興味深い論説記事が出ておりました。 今回はJ.P. モルガンとアメリカの銀行の発展の歴史を簡単に述べているんですが、今回の金融バブルによって伝統的

  • 地政学を英国で学ぶ : メルトダウン

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は少し晴れたんですが、とにかく気温が低くてびっくりしました。日だと東京の十月末くらいの感覚でしょうか。 時間がないので今日は画像の張り付けだけ。 今日はロンドンで日人ビジネスマンが集まる勉強会に行ってきたんですが、場所がシティのど真ん中だったので、リーマン倒産のニュースを受けてロンドン人の間になんとなくショックが漂っている感覚を肌で感じてきました。 以下は午後にロンドンの街角で無料で配られる新聞の表見出しです。 それにしてもこれはでかいニュースですねぇ。ロンドンのシティだけでも一気に五千人カットですから。 中の記事によると、早い人はオフィスを片付けて11時くらいに出てきたそうです。貯金代わりに自社株に投資していた人もいたので、オフィス内で泣き崩れている人もいたとか。 日の銀行もかなり出資していたらしいですが

    memoclip
    memoclip 2008/09/16
    >とうとう地政学の時代が復活しそうです。
  • 地政学を英国で学ぶ : 「裏庭」への対抗措置に決まってる/北極海の氷

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部はなんとなく晴れたよい天気だったのですが、なんだか気温が一気に下がりまして、風が強かったせいかむしろ「寒い」一日でした。 アメリカがサブプライム問題で大波をらった連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)を政府の管理下に置くと発表して株が上がりましたが、これってどうみても「(一時的な?)国有化」ですよね(苦笑 アメリカはなんだかかんだ言ってもこういう部分ではマーケットの力を信じていない国家社会主義の国である、ということがなんだかばれてきてしまったような。フリードマンは草葉の陰で泣いていることでしょう。 気になるのは欧米のメディアで今回の危機が「1929年よりもスケールの大きい金融危機だ」というコメントがけっこう普通に言われている点でしょうか。よって、この危機がこれによって底打ちしたと

  • 地政学を英国で学ぶ : シーパワーの効用

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は久々に曇りだけの一日。なんともイギリスらしいのですが、それでもそれほど気温は下がりませんでした。 さて、論文を書く合間に色々とグルジア問題を追いかけているのですが、まず気になったことだけポイントフォームで列記してみます。 1、BTCパイプラインの再開:BPはクルドゲリラと見られる組織に爆破されて停止していたトルコ側への原油の送油を開始したそうです。意外と早かったですね。ところがトビリシから先に伸びるバクー=スプサはまだ止まったまま。 2、「NATOは迷惑」論が台頭:これはリアリスト的な議論が強まっていることと関連してますが、サーカシビリの判断のあやまりを指摘する論調が多くなってきたおかげもあり、NATOはとりあえず東欧だけで満足せよという議論が(ネオコン側からも)けっこう出てきております。 けっこう多いのが、「E

  • 地政学を英国で学ぶ : ロシアの大勝利?

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は曇りがちで、時々にわか雨と太陽の光が交互に訪れるというイギリスらしい天候でした。 さて、論文で忙しいはずなのですが、またまたグルジア紛争ネタをひとつ。 今回の紛争が勃発してから早くも十日ほど経過したわけですが、新たに色々な動きや識者の意見が出てまいりました。それを以下に簡単にまとめておきます。 1、ロシアの大勝利 これは特に軍事/戦略系の意見なんですが、今回のロシアのグルジア侵攻は、ロシアにとって素晴らしい成功だったという見方が大半を占めております。 その大きな原因の一つはロシアが「統合作戦」を完璧と言えるほどしっかりこなしていたからですね。 まずグルジアが南オセチアやアブハジアに侵攻してくると、それに対してパウエルドクトリン並みの「大量投入で一気に制圧」を行います。その数、なんと兵士が一万人前後、戦車が150台

    memoclip
    memoclip 2008/08/19
    中国の東征か。これから一年間、そして一年後がどうもイヤな感じになりそうだ。