平均寿命はどんどん伸びている。乳幼児死亡率の低下、栄養状態の改善、医療の発達。そして、肉体労働の減少。全てが人間を長く生かしてくれる。 (Google) たった500年前。織田信長は「人生わずか50年」と謳った。生物としての人類の歴史は約200万年だが、寿命がこのような短期間で劇的に変化したことは、人類の歴史上初だ。 昔は老人は尊敬された。なぜなら病や暴力から「生き残った」という貴重な存在だったからだ。彼らは人よりも知識を持ち、崇拝の対象となった。老人は神秘的なチカラを持っている、と思われていた。 現在は違う。老人はいわゆる「弱者」であり「保護の対象」である。会社は65歳、70歳になれば彼らを定年という名の下に解雇し、年金で生活の面倒を見る。 彼らは働きを期待されていない。その証拠に日本政府は65歳以上を統計上「生産人口」としてカウントしていない。 65歳から平均寿命まで20年。長い年月で