仕事のパフォーマンスは「個人の能力」に影響を受けるが、必ずしもそれだけではない。チームの文化、同僚や上司との相性、裁量の範囲など、様々な要因によって大きく変動する。 したがって「どんな職場でも高いパフォーマンスを発揮できる人」は、稀有な存在だ。 高い能力を持つ人を雇い入れても、今ひとつパッとしない、ということは、往々にしてあるし、前職のパフォーマンスが良いからといって、現職でパフォーマンスが高いとは限らない。 これは、経験的にはよく知られていることだ。 さて、「過去に有能だった人が、新しい環境でパフォーマンスを発揮できていない状態」のときの扱いはかなり難しい。本人には高いプライドがあるし、他の人の期待値も高いからだ。 他者の評価は期待値が高い分、辛口になり、本人はパフォーマンス低下を環境のせいにしてますます意固地になる。 「能力は高いが、職場を乱す人」は、こうして出来上がる。 さて、このよ