石破茂首相(自民党総裁)は、派閥の裏金事件で処分を受けた議員らについて、次期衆院選で原則公認する方針を固めた。都道府県連の申請を受けて公認していく考えで、小選挙区の公認候補は比例代表との重複立候補も…
8月27日の「朝日新聞デジタル」に、作家の星野智幸による「言葉を消費されて―『正義』に依存し個を捨てるリベラル」と題した文章が掲載された。この文章をめぐってSNSを中心に賛否が沸き起こり、大きな話題になった。 星野は、政治や社会を語る言葉が「敵か味方かを判断する材料でしかなくなっている」と言う。本来、政治の言葉は、異なる価値観を持つ者が、社会を何とかやっていくための橋渡しをするものである。なのに、「共感する者同士の居場所」を構成する存在になっており、むしろ社会の分断を加速させていると指摘する。 星野は、日本の右傾化に懸念を表明し続けてきた。経済が低迷し、承認のリソース不足が深刻になる日本社会で、「普通の人」だと思ってきた人たちが、生まれによって自己の尊厳を保証するナショナリズムに寄りかかる。その先に外国人への排他的な言説が生まれてくる。
二人目か犬かの答えが出ない ※追記あり これを書いてから1年後。 奇跡的に二人目を授かり、結果的に亡くした。 妊娠が分かったのは1月の半ば。生理が遅れて、検査薬を試した。まさかの自然妊娠だった。元々卵巣機能が低く、第一子は不妊治療を経て出産し、その後いくつかのことを試したが結局授かることはなく。家族3人で楽しくやっていけばいいと完全に諦めていた矢先、妊娠したことが分かった。 最初は夫婦ともに戸惑った。子どもはもう5歳になって、生活に随分余裕ができた。夜は寝るし、言葉を話せて、気軽に旅行にも行ける。経済的にも子どもひとりなら安心して程良い生活ができる。そう高を括っていたところに0歳の存在が加わると。思い出される、寝ない、食べない、忍耐の日々。兄弟を望んだこともあったが、もはや5歳と0歳は多分一緒に遊ばない。仕事も責任のある立場になって、引き継ぎや調整にかかる労力は計り知れず、正直マジかという
「アライグマの死体に湧いた数万匹のウジを全部回収した研究者がいる!」そんな驚きの投稿がXで話題になりました。注目されたのは日本大学生物資源科学研究科の博士課程に在籍する橋詰茜さんの研究ですが、意外なことに当初は死体を食べにくる動物を観察するだけで、ウジを調べるつもりはなかったそうです。ウジを数えるにいたった経緯をうかがうと、その背景には「死体」という資源を舞台に複雑に絡み合う、多種多様な生き物たちの営みがあることがわかってきました。 指導教員の中島啓裕先生(日本大学生物資源科学部動物学科 准教授)にも同席していただいたインタビューの模様をどうぞ! ※編集部注:本文中に動物の死骸やウジの画像が登場します。苦手な方はご注意ください。 橋詰茜さん(左)と、指導教官の中島啓裕先生(右) 自動撮影カメラでなにかやろう!から研究が始まった ――動物の死体利用というテーマで研究をされようと思ったきっかけ
准教授と労働契約を結ぶ際に労働条件を書面で明示せず、労働時間の管理も怠ったのは労働基準法に違反するなどとして、慶応義塾大が昨年3月に藤沢労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが明らかになった。慶応大は毎日新聞の取材に対し、「是正勧告を真摯(しんし)に受け止め、指導内容に沿って是正した」と事実関係を認めている。 関係者らによると、慶応大は2020年に湘南藤沢キャンパスの教員として採用した40代の女性准教授に対し、労基法で明示が義務付けられている就業時間や休日、賃金支払いの方法などを労働契約書面に記載していなかった。タイムカードなど客観的な記録での労働時間の把握も怠っていたとして労基署は指導票を交付した。 非正規で働く教員の待遇は不安定で、長時間労働になりがちだとされる。女性は「教員といっても有期教員は立場が弱く、仕事を振られれば断りにくい。自身で労働時間をコントロールするのは難しいため、
Photo by Paul Hudson (CC BY 2.0) 読者はAIだけ、ライターが請け負う新たな仕事とは――。 メディアやライターの仕事が、次々にAIに置き換えられている。そんな中で、ライターが請け負う新たな仕事が登場している。 AIに読ませるためだけに、テキストを書く仕事だ。 AI生成テキストを、そうと気づかぬ多くの人間が目にする時代に、「AI読者」のためだけのライティングの発注が広がる。 その背後には、AIの学習を巡る”2026年問題”があるという。 ●「AIのために書いている」 私は週に数時間、数十億ドル規模のテクノロジー企業のために原稿を書いている。(中略)作業量はフレキシブルだし、普段の仕事より給料はいいし、発注は途切れることがない。ただ、書いたものが社外で読まれることはない。なぜなら、人間のために書いているわけではないからだ。AIのために書いているのだ。 ライターのジ
文部科学省は、人口100万人当たりの博士号取得者数を2040年に、2020年度比で3倍に増やし、世界トップ級にするという意欲的な「博士人材活躍プラン」をまとめた。主要国の中で日本だけが博士号取得者数が減少傾向にある状況を打開するのが目的で、産業界にも協力を呼び掛けている。 日本の博士号取得者数は2021年度で人口100万人当たり123人。英国の340人、ドイツの338人、韓国の317人、米国の285人、フランスの137人に後れを取っている。 他の主要国はフランスがほぼ横ばいだが、その他は長期的に増加傾向が続いているのに対し、日本は低落傾向に歯止めがかかっていない。大学院の修士課程から博士課程に進む学生は2023年度で2003年度から4割減った。これが日本の科学力や技術力を低迷させる要因の一つと指摘する声も出ている。 最大の原因は博士号取得後のキャリアパスが十分に整備されていないことで、文科
世界的に有名な科学雑誌「サイエンス」の表紙を1枚のイラストが飾った。 描かれているのは、海水に漂う小さな藻。 生命の進化の歴史を考える上で非常に重要な発見に関わっているという。 この論文を発表した著者の1人は、高知市内に独立した研究室を構える異色の女性研究者だ。 彼女が“うちの子”と呼ぶ「小さな海の藻」は、いかにして世界の注目を集めることになったのか。 (科学・文化部 記者 山内洋平) 「サイエンス」に掲載された論文の著者の1人、高知大学客員講師の萩野恭子さん。 高知市郊外で待ち合わせた漁港に向かうと、萩野さんは小さなバケツを海に投げ入れ、海水をくみ上げる作業にあたっていた。 海水中の小さな生き物を調べているというが、バケツのなかをのぞいても見えたのは透明な海水だけ。 海水には肉眼では小さすぎて見えないさまざまな種類の微生物が暮らしているといい、研究対象の「小さな海の藻」もその1つ。 顕微
岸田文雄首相が不出馬を表明したことで注目を集める自民党総裁選2024。これに立憲民主党の代表選も加わり、連日、候補者の舌戦が各メディアで報じられている。そうした注目候補の中に、自民党総裁の有力候補・石破茂氏と先日、立憲民主党代表選に出馬表明した野田佳彦氏がいる。 実は、SPA!では約1年前にイチ早くこの2人に注目し、「もう一度総理を目指してみませんか?」というテーマで対談を実現させていた。“傍流だった”石破茂と野田佳彦という2人の政治家は与党と野党第一党というライバル関係にありながらも、良識派で、1990年代の新党ブームに参加、第2次安倍政権下では蚊帳の外に置かれるなど、共通項も多い。間違いなく、今回の各党代表選のキーマンとなり、日本の政治の今後を左右するであろう2人は対談で何を語っていたのか。自民党総裁選と立憲民主党代表選が行われている今だからこそ読むべき記事として再掲載する。 (1記事
第164回芥川賞受賞作「推し、燃ゆ」で知られるの宇佐見りん氏が、25日までにX(旧ツイッター)を更新。実写映画化が決定した自身のデビュー作「かか」の“改変”に複雑な思いをつづった。 宇佐見氏は「内容について時期的に明かせないのですが今度出る実写映画について、『作者にもご理解いただいた』=『作者が容認した』ではなく、『こういうことを母が大切な主人公は絶対にしない、この一文は守ってほしいと何度言ってもつきかえされ、もぎ取ったり奪われたりした結果に苦しみながら頷いた』であって」と、製作側と内容に関して食い違いがあった経緯を明かした。 さらに、「SNSで色々いうと最終的に自作の評価を落とすと、わかっているのですが、何度考えても、映画だけ見た人に自分の作品として認識されてしまうことは苦しいと感じポストしてます」と投稿した事情を説明した。 脚本を読んだ段階では「していただいてよかった!ありがたいな」と
「クラムボン」というのは、雪山を登るときに靴に付けるスパイク、いわゆるアイゼンのことだろうと推測するのが自然である。 綴りは「Crampon」で、普通に読めば「クラムポン」あるいは「クランポン」だが、まあ濁音と半濁音の表記揺れくらいはよくあることだ。 もちろん現在でも使われている言葉である。 https://www.kamoshikasports.com/product-list/113 で、昔のアイゼンって、見るからにアメンボの形なんだよな。 https://funq.jp/peaks/article/583188/ というわけで、『やまなし』に登場する「クラムボン」はアメンボのことだと思われる。 東北の雪暮らしでクランポンのことを知った子どもがアメンボにあだ名をつけていたとかなのかもしれない。 それは分からないが、作中の描写はすんなりと理解できる。 つまり水面を跳ねるように移動していた
「私が自分の頭をよくしようと思ったのは、和服の構造を理解するためじゃないんです。わかりますか? 将棋のために頭をよくしたかったのに、いろいろなことに対してバランスよく能力を上げてしまって、一般人レベルの生活ができるようになってしまった(笑)。そこがちょっと悲しかったんです」 しかし、それは人間としての成長であり、一般的には幸せなことではないか。もちろん永瀬もそんなことはわかっている。 「人間としては一流になれるかもしれませんけど、将棋の超一流にはなれないのかもしれないと思うようになりましたね。人間らしさで勝負するのは、対人間なら通用するでしょう。でも藤井さんを人間と見てはいけないんですよ。やっぱり藤井さんみたいな超一流になるには、将棋だけに没頭していた頃に戻らなきゃいけない。なんというか、その頃って漆黒の世界にいたような感じなんです。でも自分はその後、人間らしくなったというか、彩のある世界
WHO(世界保健機関)の推定では、うつ病患者は人口の約3%いるとされており、心を病む人の人数は年々増加の一途をたどっています。精神科医・心療内科医の数は増え、メンタルクリニックも増えているのに、メンタルを病む人がなかなか良くならない「本当の理由」とは何なのでしょうか?よりよい医療を受けるためのヒントを、精神科医 和田秀樹氏著書『「精神医療」崩壊 メンタルの不調が心療内科・精神科で良くならない理由』から一部を抜粋して紹介します。 【図】職場環境は変わっているはずなのに、メンタル不調の人はなぜ増加しているのか?精神科医 和田秀樹氏著『「精神医療」崩壊 メンタルの不調が心療内科・精神科で良くならない理由』 * * * * * * * ◆増加の一途をたどる精神疾患の患者数 メンタルの不調を訴える人は、年々増加の一途をたどっています。 厚生労働省の最新の「患者調査」によると、2020年の段階で精神疾
これが将棋のシン・勝利のアプローチ! 「棋士は頭脳アスリート」 岡部怜央四段も効果実感
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