かつて、自民党本部や故田中角栄元総理大臣率いる当時の田中派の事務所が置かれるなど、長年政治の舞台となってきた、国会近くの砂防会館が建て替えられることになり、派閥事務所を構える自民党二階派が、今の場所では最後となる会合を開きました。 砂防会館は建設から60年近くがたち、老朽化が進んでいるため、建て替えられることになり、17日に、派閥事務所を構える自民党二階派が、今の場所では最後となる総会を開きました。 この中で、二階派の顧問を務める伊吹元衆議院議長は「いくつかの政治のドラマがここで繰り広げられてきたが、常に大切なのは、お世話になった人への思いを持ち続ける人間としての節義だ。伝統を大切にしながら、新しい仲間と一緒に新しい伝統を作っていくことの上に派閥がある。それが、ここで築かれてきた歴史だろう」と述べました。 砂防会館は、ことし中にも、解体工事が始まることになっています。